沖縄のダム やんばるの安波ダム、大保ダム二つのダム 水不足に悩まされていた沖縄でしたが、ヤンバルには大きなダムがいくつも造られています 

投稿No:7978

沖縄のダム 水不足に悩まされていた沖縄でしたが、ヤンバルには大きなダムがいくつも造られています 第169回沖縄訪問(7)

ヤンバルには大きなダムがいくつも

やんばるをドライブしていると、

ダムが沢山あることに気が付きます。

かつて、沖縄本島は

水不足に悩まされた時代がありました。

雨が降ればこの雨を貯めて、

飲料水や農業用水に活用するためのダムです。

今では、やんばるには9つのダムがあります。

辺野喜ダム、普久川ダム、安波ダム、

新川ダム、福地ダム、大保ダム、羽地ダム、

漢那ダム、金武ダムです。

福地ダム・・・やんばるにそびえる県内最大のみずがめ

新川ダム・・・花と緑と自然がいっぱいのダム

安波ダム・・・やんばるの神秘が息づくダム

普久川ダム・・・西と東のなかゆくダム

辺野喜ダム・・・満天の星が見られるダム

漢那ダム・・・水とフィールドと笑顔がそろったダム

羽地ダム・・・地域の風土とともにあゆむダム

大保ダム・・・生物多様性に配慮したエコダム

金武ダム・・・世界初の台形CSGダム

 

貯水池の大きさくらべ

 9のダムの大きさを比べると、

沖縄で一番大きな福地(ふくじ)ダムは、

沖縄県で使われる水の3ヵ月分にあたる、

5500万立方メートルの水をためることができます。

これは、沖縄県庁(35万立方メートル)で計量すると

およそ160杯分にあたります。

順位 ダムの名前 貯水量
(万立方メートル)
 
1 福地(ふくじ)ダム 5,500 完成
2 大保(たいほ)ダム 2,005 完成
3 羽地(はねじ)ダム 1,980 完成
4 安波(あは)ダム 1,860 完成
5 漢那(かんな)ダム 820 完成
6 金武(きん)ダム 856 完成
7 倉敷(くらしき)ダム 710 完成
8 辺野喜(べのき)ダム 450 完成
9 普久川(ふんがわ)ダム 305 完成
10 新川(あらかわ)ダム 165 完成

 

出典・・・沖縄県企業局

大保ダム

大保ダムは、沖縄北西部河川総合開発事業の一環として、

洪水調節、流水の正常な機能の維持、

水道用水の供給を目的に大保川(流域面積23.7km²、

幹川流路延長13.25km)の大保大橋より

上流約2.9kmの地点に建設された

高さ77.5mの重力式コンクリート型式の

本ダムと高さ66.0mのロックフィルダム型式の

脇ダムで構成されています。

 

 

 大保ダムは、本土復帰後の昭和48年から予備調査を開始し、

昭和62年には実地計画調査、

平成2年6月に建設事業に着手しました。

 

平成14年8月には脇ダムの工事に、

平成15年3月には本体工事にそれぞれ着手し、

平成16年8月に脇ダムの盛立、

平成17年3月から本ダムのコンクリート初打設を行い、

平成23年3月に完成し、

平成23年4月より、管理を開始しました。

 

 

県内では福地ダムについで2番目に大きいダムです。

大保ダムは、3つの異なるタイプの

ダム構造物が貯水池に面して建設されている

全国的にも例を見ないダムです。

とても広いダムです。

山と山の峡谷を水で一杯になるほどの湖水を作っています。

ダムの水池は、そこはかとない不気味さがあり、

たとえここで泳いでも良いと許可が出ても、

怖くて泳げません。

海なら泳げても、

ダムは怖く感じるのはなぜでしょうか。

車を止めて、ダムの全景を見渡しました。

沖縄には紅葉がありません。

もし、晩秋になて楓やもみじが紅葉すれば、

さぞ湖面に映えることと思います。

禁漁区になっているので、

魚を捕獲できませんが、

きっと大きな鯉が居そうです。

池の水面にはヴィが浮いています。

網を張っているのでしょうか。

ひょっとして、養殖をしているのかも知れません。

沖縄には真冬がないので、

魚の成長も早いと思います。

次は、安波ダムです。

やんばるの神秘が息づく安波ダム

安波ダムは、沖縄本島北部河川総合開発事業の一環として、

洪水調節、流水の正常な機能の維持、

水道用水及び工業用水の供給を目的に作られました。

安波川(流域面積42.1km²、流路延長8.5km)の

河口から約3.5km上流地点に建設した

高さ86.0m、沖縄最大の重力式コンクリートダムです。

安波ダムは、福地ダム、新川ダム、

普久川ダム及び辺野書ダムとともに

東系列5ダムを構成する多目的ダムです。

安波ダムの調査は、本土復帰前の

昭和45年度から日本政府のバックアップのもとに、

琉球政府により実施されました。

昭和46年度には実施計画調査の開始、

昭和47年5月の本土復帰以降は

沖縄総合事務局が事業を引継いで建設事業に着手しました。

昭和51年度より工事用道路、

転流工の建設に着手し、

昭和53年4月に基礎掘削を開始、

昭和54年10月にコンクリートの初打設を行い、

昭和57年3月にに完成、

同年4月より管理を開始しました。

本ダムは県内コンクリートダムで堤高が一番高いダムです。

湖畔の上流には展望広場があり、

ダムや周辺の山々を見渡せます。

またいこいの広場には遊歩道や休憩所があり、

水と緑に囲まれてとてもリラックスできます。

沖縄北部ダムツーリズムで、

NPOなどが実施するメニューの中に、

安熱帯ジャングルカヌーと川遊びがあります。

また、近くの施設としては、やんばる遊びの森、

比地大滝トレッキングもあります。

安波ダムは整備されているので、

行楽客が多く訪れています。

アメリカ軍の家族が遊びに来ていました。

車を駐車場に置くと、

家族でダムを見て回っていました。

とても高い堤防なので、

下を見れば足がすくみそうです。

ダムから放流されている水は、

白い帯のような水流をつくって下の川に水を注いでいます。

ここからハングライダーで空中飛行が出来たら、

飛んでみたい気持ちになりました。

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2018年10月6日(土)


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