下地島で潜っていると、頭上では繰り返し飛行機の離発着訓練をしています。

下地島の海は、沖縄の豊かな珊瑚礁を残しています。橋が架かれば、珊瑚礁の保護はどうなるのでしょうか? 宮古島ツアー 第140回沖縄訪問(15)

下地島は宮古島の離島です。伊良部大橋が架かれば、この下地島の珊瑚の海は、どのように保護されるのでしょうか?

美味しい料理を作ろうと思えば、素材の調達や、実際に料理をして、味付けをして、火加減を見て、何時間もかけて完成するように、海で美しい魚や珊瑚を見ようと思えば、その準備は料理以上に手間がかかる作業があります。

ダイビングの為に、ウェットスーツを着てボンベを背負い、目的地までインストラクターに連れられて、到達するまで何時間もかかっています。

しかし、ボンベの空気の制限があり、一般的には10m以上20mくらい潜っていれば、1本のボンベは40分くらいが使用限度です。

上から見ていると、インストラクターに連れられたダイビング客はアリのように一列になって、ゆっくり進んでいます。

ダイバーが呼吸する度に、口からは空気の泡が上がってきて、何人もの泡は、まるで空気のカーテンのようです。ザトウクジラは集団で魚をとるとき、この空気の泡をカーテン代わりに使って、魚を一カ所に追い込み、まとめて大きな口ですくい取るそうです。

下地島の岬の西側は、波もなく穏やかな海です。ダイビングショップのオーナーは、お天気の具合をみて、その日の気象条件の中で最も最適なポイントに案内します。従って、頭の中にはポイントが何カ所も記憶に納められています。

1時間弱で一旦船に上がり、また次の場所に移動します。次のポイントは、もっと熱帯魚が沢山いる場所に移ります。

まもなく橋が架かって、宮古島から下地島へと車で来れるようになると、この辺りも気軽に沢山の人が来るようになり、今のこの珊瑚礁の景観は変わってくると思います。人と一緒に珊瑚は棲めません。

海の中に入ると、方向は全く分からなくなります。周りとの会話も出来ません。突然、怖そうなウミヘビ(エラブ)が現れると、どっちに身をかわそうかと焦ります。

あったかやの女将さんからは、この辺りはとても魚が多いので、深い所より、むしろ浅い所に綺麗な魚が集まってますよと、アナウンスがありました。

そこで、海岸の方まで泳いでいくと、沢山の魚がいました。綺麗な水です。魚も多くて、大変満足です。

海面に顔を出し、今どこに自分がいるのか、船とどのくらい離れているのか、亀が陸地を見つけるように、時々は海上に浮かんで、位置を確認します。

ウェットスーツを着ていると、誰が誰やら、さっぱり分かりません。そこで、あったかやではスーツの上にテープを貼って、名前を書いています。

もう一度、浅いところに行きます。下地島の海岸間近の海には、まだ珊瑚礁が残っています。

橋が架かれば、船で来なくてもよくなり、大勢の人がこの海に陸から来ることが出来れば、この珊瑚も、2013年の橋の開通を境に、どんどん劣化していくことを懸念します。

潮の満ち引きがあり、潮が満ちていると、海面から珊瑚の茂っているところまで、足が届かないのですが、潮が引いて水位が下がると、テーブル珊瑚の上に、足を置くことも出来るようになり、足につけたフィンで珊瑚を踏みつぶしてしまう事がよくあります。

一度壊れたり、折られた珊瑚は、再生までにその後何十年もかかります。再生するスピードより、遊泳客に壊されるスピードのほうが早ければ、珊瑚の再生する暇もありません。

こんなことを心配しながら、橋が架かる前に、この海で珊瑚を見られて良かったなぁと思います。

2013年2月17日(日)

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