チョウチョウウオは仲良くペアで行動しています。沖縄の伊平屋島で見たチョウチョウウオのお相手はどこで見つけるのでしょうか。

チョウチョウウオは仲良くペアで行動しています。第138回沖縄訪問(16)

水中カメラを持って潜ります。片山正喜さんの後を追いかけて、報道の記録係です。

海に入る場合、ウェットスーツを着ていると、浮力が付きます。浮き輪を付けて泳ぐようなものです。浮力があると、水面から深く潜って行く為には、浮力が抵抗して、深く潜ることは難しくなります。そこで浮力を相殺するために、鉛のベルトを腰に巻きます。

1個が2キロの鉛を3つか4つ、腰に付けると、潜るときは楽になります。片山正喜さんも、松葉博雄も、今回は鉛を付けていません。最初は浅い所から、徐々に沖の深いところへ目指して、犬かきのように、這うように進んで行きます。

珊瑚礁の切れ目の所に来ると、そこから沖の新しい海流が、やや冷たい水温の海流を入り江に運んで来ます。ウェットスーツを着ていても、冷たい海水が背中を走るのを感じます。

いきなり水深15m程の深い岩場にやってきました。ここの辺りから、海水魚らしい美しい魚が見えます。大きな魚は、岩の奥や、岩の裂け目に潜んでいます。その点、チョウチョウウオは、隠れることなく、ペアで泳いでいることがあります。

カスミチョウチョウウオの群れを見つけました。カスミチョウチョウウオは自然界で泳いでいる時は、頭部が黒褐色なのに、水槽では明るい黄色になります。これも不思議です。

カスミチョウチョウウオは、珊瑚礁に付いた何かをついばんでいます。

熱帯海水魚を水槽で飼ってみると、珊瑚礁に付いた、小さな餌の代わりになるものが無くて、餌に馴染まず、何も食べなくて衰弱してしまうことがあります。何でも食べる海水魚は飼いやすく、食べ物にこだわる海水魚は飼いにくいのです。

人間の場合でも、オリンピックの選手村には、各国の食文化に合わせて、多くのメニューが用意されているそうですが、選択できるメニューが無ければ困ります。

これから潮が満ちてくる頃で、波の勢いは、段々と波高くなってきました。片山正喜さんは、岩の裏側に隠れたサザエを探しています。松葉博雄も、片山正喜さんを追いかけて潜ります。

都会の街で、偶然、美しいファッションに身を包んだ、素晴らしい美人に出会った時のように、美人に目は釘付けになります。目の前に現れたのは、モンガラカワハギです。

モンガラカワハギに出会うと、その美しさにハッとします。モンガラカワハギを脅かさないように、見てない素振りをして、目で追って、一瞬の出会いの喜びを噛みしめます。

モンガラカワハギは、松葉博雄のことに気がついたように、不審そうな目で、「私に何か御用ですか?」と、尋ねるように、方向を変えて、face to faceで、身構えています。見ているだけでいいのですが、さすがに不審者と思われ、警戒されてしまいました。

フウライチョウチョウウオのカップルが海の底の砂地か珊瑚礁か、ポリープを突ついています。一般にチョウチョウウオはペアで行動していることが多く、どこで相手を見つけてくるのでしょうか。ひょっとすると、どこかに出会いの場所があるのでしょうか。不思議に思います。

一瞬見えた、50cm級の大きな魚の群れは、警戒してどこかに行ってしまい、見えている魚は小さな魚ばっかりです。

満ち潮の流れの力は益々強く、下を向いて、魚を見ている姿勢を変えてしまいます。2m近い高い波が、突然勢いよくやってきて、松葉博雄の体を、陸地の方へ押し寄せていきます。

珊瑚礁のリーフの切れ目にいたので、海流の通り道のようです。ひと波で、20m位は押されてしまいます。こうなると、波には逆らえません。

先ほどとは違って、やや浅い所で、周りの魚を見る事にします。浅瀬には、地上から照り輝く太陽が、波に波紋を作り、波紋は海底の砂に模様が映っています。

浅い所にも魚がいるようで、時々魚の大群が目の前を横切っていくことがあります。

沖の方を見ると、片山正喜さんも波に押し戻されて、陸地の方に戻って来ています。

どうやら二人とも、シュノーケリングをする場所を、選び損ねたようです。

浅瀬は、太陽の熱を貯めて、温水のようになっています。まるで海中温泉です。砂地の海中温泉に、暫く浸かって、温泉気分を味わうことにしました。

こんな、海中温泉に浸かったことを思い出します。あれは、鳩間島です。

満ち潮の波が高いので、場所を変えることにします。ヤヘ岩の方向へ行ってみます。

2012年7月14日(土)

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