沖縄に有って 神戸にないものはマングローブ やんばる国立公園の慶佐次(けさじ)湾 東村ふれあいヒルギ公園
沖縄に有って 神戸にないもの 第175回沖縄訪問記(12)
沖縄に有って 神戸にないもの
沖縄の各地を訪れると、沖縄に有って神戸にないものを感じます。
地理的な違いからくる、亜熱帯性気候はその一つです。
亜熱帯性気候を感じるのは、植物や生物からです。
東村ふれあいヒルギ公園のマングローブの生態系も魅力的です。
その亜熱帯性気候に魅了されれ、沖縄に来たくなるのです。
やんばる国立公園の慶佐次(けさじ)湾
ここはやんばる国立公園の慶佐次(けさじ)湾です。
東村ふれあいヒルギ公園、沖縄・やんばるにある、マングローブの公園です。
遊歩道の散策や、カヌーツアーが楽しめます。
入園料は無料で、年中無休ということなので、いつでも好きな時に入れるということです。
カヌーツアーは、有料になります。
東村ふれあいヒルギ公園の人気アクティビティです。
ガイドさんと一緒にカヌーに乗ってマングローブを川から満喫できます。
この慶佐次川のマングローブでのカヤックツアーは、ツアーガイドの解説を聞きながら、ゆったりとカヤックを漕ぐスタイルです。
遊歩道も整備されています
一帯は公園になっており、遊歩道も整備されているので、カヤックから降りて陸上からもマングローブの林を散策することができます。
沼地では「トントンミー(ミナミトビハゼ)」がかわいらしく飛び跳ねる姿を見ることもできるそうです。
【出典:たびらい】
乗ってみたい 慶佐次川のカヌーツアー
慶佐次川のカヌーツアーは、東村ふれあいヒルギ公園周辺の民間のツアーショップが開催しています。
料金は大人一人4,500円~で、ツアーショップやコースによって異なるそうです。
マングローブの中を散歩してみることにしました。
木製の遊歩道を歩きながら、3種類のマングローブ(オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ)や、ヒルギ林の中に暮らす生き物を探しながら歩くといいそうです。
マングローブは生き物の宝庫
マングローブとは海水と淡水が混ざり合う「汽水域」に生える植物の「総称」になります。
マングローブは主に熱帯域で見られますが、世界最北の天然マングローブは鹿児島県種子島になり、それより北に自然のマングローブはありません。
マングローブの最大の特徴は体を支えるための根にあり、その形状は種類により様々です。
マングローブの根元ではカニやハゼなどが生息し、それらを捕食する哺乳類や鳥類が集まり、根が海水に浸かると幼魚や小さな生物の隠れ家となります。
こうしてマングローブ特有の生態系が育まれてゆくのです。
マングローブは高潮から人々を守ってくれる
海岸沿いに生えているマングローブは高潮から人々を守ってくれることでも知られ、多くの魚介類の漁場ともなっています。
東南アジアでは近年、炭の原料とエビ養殖場の造成のために広大なマングローブが消失してしまいました。
現在では、生態系維持のために沖縄をはじめ各地で盛んな植林活動と積極的な保護活動行なわれています。
沖縄に有って 神戸にないもの マングローブ
マングローブの最大の特徴は、他の樹木にはあまり見られない、多様で不思議な根の形をしています。
板のようだったり(板根・ばんこん)、くねっと曲がっていたり(屈曲膝根・くっきょくしっこん)、タコのようだったり(支柱根・しちゅうこん)と様々です。
さらに湿地は川の中ですので、潮が満ちている時は、いつも川の流れにさらされたり、海からの波の影響も受けます。
さらに、マングローブが分布する熱帯域の多くは台風が発生する地域にも重なり、こうした過酷な環境の中でもマングローブ自身が倒れてしまわないように、マングローブの根はちょっと変テコな形になっているのです。
もう一つ、マングローブの根には大切な役割があります。
それは私たち人間にも必要な「呼吸」に関することです。
【出典:沖縄カヤックease】
マングローブの根が、どうしてこんな形をしているのでしょうか?
マングローブは河口部分の砂泥地(塩性湿地)に根を張り成長します。
多くの樹木が根を張る大地とは違い、湿地はぬかるんでいてとても不安定です。
慶佐次川のマングローブ群落は国の天然記念物
慶佐次川のマングローブ群落は、国の天然記念物にも指定されている本島内で最大級のマングローブです。
およそ10ヘクタールに広がります。
東村特産品加工直売所 サンライズひがし
健道70号線を走っていると、海辺に赤瓦の屋根の建物が見えて金子。
ここがサンライズひがしです。
特産品の販売やレストランもあり、地元の人だけではなく、やんばるドライブの休憩所として、多くの観光客が訪れる憩いの施設となっています。
サンライズひがしは、東村特産品加工直売所です。
東村産のスナックパインがたくさん売られています。
スナックパインとは、ボゴールパインとも呼ばれ、台湾が発祥と言われています。
現在では沖縄県を中心に栽培されていて、非常に希少価値の高い品種となっています。
一般的なパイナップルに比べると、サイズが一回り小さく、700g~1kgくらいの重さで、果肉の隙間が大きいのが特徴です。
味は、酸味が少なく、香りは強めで、甘みがギュッと濃縮されているので、通常のパイナップルの酸っぱさが苦手な方でも、スナックパインであれば、美味しく召し上がれるそうです。
【出典:macaroni】
他には、特製ソースや、ドレッシング、ジャムなどが特産品として売られていました。
サンライズひがしの施設の隣は浜辺になっていて、夏には海水浴が楽しめます。
近くには無料のシャワーも設置されています。
東北大震災のあと、沖縄でも津波に備えて、堤防が築かれました。
堤防が出来て、海岸は見えなくなりました。
砂浜も、堤防で隔離されてしまいました。
東北地方で起きた津波が、沖縄で起きるかどうかは分かりませんが、東村の海岸は景観がすっかり変わってしまいました。
2019年10月8日(火)