恩納村前兼久漁港のハーリーの練習には、一定のコツがあることが分かりました。力だけではダメです。技だけでもダメです。力と技が合わさると、速くなります。今夜の酒の肴は、日本三大珍味のひとつ、からすみを薄く切って頂きました。
【松葉博雄は、神戸・大阪を中心とした激しく変わるアーバンライフから、沖縄恩納村のスローなリゾートライフに束の間移ります　その3】

ホテルでは、朝日の旗を立てて、しばらく寛いで、夕日を眺めています。少しずつ日が傾いて、部屋一杯に夕日が入ってきます。

間もなく6時を過ぎて、6時半ぐらいでしょうか。だんだんと海が夕日に輝いてきました。

西日は、部屋の奥まで照らして、しばらくの間、部屋の中は、横から照明を当てられたように、床の埃さえも、影が出来るように、不思議な光景となりました。そろそろ、ホテルを出て、朝日会に行ってみます。

途中、前兼久の集落では、夏を告げる百合が咲いています。白百合です。

今日は、朝日会にはあまり人が集まっていません。金城正則さん、冨着信常さん、登川喜永さんと松葉博雄の4人です。

ハーリーの練習の声が聞こえます。しばらくハーリーの話を皆さんから聞きました。

ハーリーの参加チームの中には、自衛隊のチームもいるのですが、自衛隊チームは、体も頑丈で、腕っ節も強く、ハーリー船を漕ぐことは、速いことは速いのですが、それでも、いつも他のハーリーとターンの時に差が付くようです。

ハーリーの早さは、やはり、力だけでなく、技も必要なようです。スタート直後の静止した状態から、すぐに加速していくには、チームの力の合せ方が難しいという話をしました。

松葉博雄は、ハーリーの練習を遠くから見ていました。言われたように、上手なチームは、オール（櫂）の動作が揃っています。櫂を深く入れると、力の負荷はより強くなってきます。それだけ、長続きしなくなります。

上手なチームは、浅く櫂を入れ、まず調子を合わせています。全員の調子が合わなければ、ひとりや二人が櫂を深く入れても、速く進みません。

ムーンビーチホテルのレジャー用ボートは、個人所有になりました。船の名前が変わっていました。夜の7時になると街灯が付きますが、街灯にシロアリがたくさん集まって来ています。

今、この時期、夜になると、シロアリがたくさん飛んでいます。光を求めて集まっています。わずか1日の命だそうです。それにしても、大量のシロアリです。

しばらく朝日会で団欒の後、金城家に行きます。金城家では、鯉のぼりがぶら下がっています。クレアちゃんが、東山のびのび保育園で作った鯉のぼりです。

今夜のお刺身は、金城正則さんが釣ってきた魚です。鯛です。

今夜の酒の肴に、福岡のからすみを神戸から持ってきました。からすみを薄く切って、ビールや泡盛で頂いてみると、口の中に深い味わいが広がります。

さすが、日本の三大珍味と言われるだけの味わいです。

9時半になった頃、金城家をおいとまします。クレアちゃんが、家の外まで見送ってくれます。

あまり家から遠くまで出歩いては、車にはねられても危険なので、注意をして、お家に帰るように勧めます。クレアちゃんは、まだまだ一緒に遊びたいようです。

なかなかクレアちゃんが家に戻らないので、松葉博雄と金城正則さんは、心配しています。

結局、少し松葉博雄が譲歩して、クレアちゃんのところまで戻って、路上で抱っこしてあげると、納得してくれました。

抱っこすると、子供の成長が重さで感じました。あまり高く抱き上げると、腰痛になるかもしれません。低い位置で、抱っこして、何とか納得してもらいました。

ホテルに歩いて帰って、部屋で寛ぎます。

 

2009年5月14日（木）