フランク永井のヒット曲の「君恋し」は、「宵闇迫れば、悩みも果てなし…」と始まります。松葉博雄の粕汁は、清酒の絞りが浅く、「宵闇迫れば、深酒は果てなし」となります 第105回沖縄訪問(5)
フランク永井のヒット曲の「君恋し」は、「宵闇迫れば、悩みも果てなし…」と始まります。松葉博雄の粕汁は、清酒の絞りが浅く、「宵闇迫れば、深酒は果てなし」となります。
【寒さを避けて、花粉症を避けて、インフルエンザを避けて、冬は沖縄へ越してくる人が増えています その5】
風邪の具合が良くありません。微熱も続いています。前兼久漁港の浜の風は、風邪には身に染みるかもしれません。
そこで、大事を取って、今夜は朝日会に行くことを止め、直接金城家に向かいます。
神戸と比べて、日の入りが1時間ほど遅く感じます。
7時ごろ、夕日が迫ってきて、宵闇が始まり、春の夜の悩ましい時間が始まります。
金城家では、今日の夕食の予定は、粕汁を作ることになっています。神戸の灘は、全国でも有名な酒所です。
神戸市灘区の酒造会社から買ってきた、2種類の酒粕を使います。
味は、2つを混ぜ合わせると、美味しくなると、思っています。清酒は、酒の麹を絞り、その絞り糟が、酒粕になりますが、浅く絞れば、酒粕には清酒がかなり残っていることになります。
アルコールが強い人は、浅い絞りが美味しく感じ、アルコールが弱い人には、強く絞って、アルコールがほとんど残っていない酒粕の方が美味しく感じるかもしれません。
今夜の酒粕は、どちらかと言えば、浅く絞った酒粕を持ってきています。
お酒に弱い人や子供には、少しアルコール度を薄めています。
焼き穴子も持ってきています。
金城千賀子さんと松葉博雄の奥さんが、台所で晩ご飯の準備をしている間、松葉博雄は、微熱がありながらも、勧められるまま、ビールをちょびちょび飲んでいます。
金城クレアちゃんが側にやってきて、「一緒に遊ぼう」と、誘ってくれるのですが、大きな声を出すとか、抱き上げてグルグル回すような元気なことは出来ません。
焼き穴子の砂糖醤油の香ばしい匂いが、匂ってきます。
砂糖が入って、醤油に溶け込み、穴子の表面が少し焼き焦げてくると、ますます匂ってきます。
ネコもマングースも、匂いに誘われて近づいてきているかもしれません。
ややアルコール度の強い、特製の粕汁が出来上がりました。酒粕の豆腐を細かくしたような破片のような形がありません。
やはり、清酒の絞り方が浅いので、ほとんど粕汁に溶け込んでいるようです。
見るからに、お酒の強そうな粕汁が目の前に並びました。思わず、頂きます。
2009年2月23日(月)