与論島へ若者は何を求めていたのか 自由な生活か、新しい出会いか、気が付かなかった生き方か、果たして何でしょう?与論島訪問記 7 

与論島へ若者は何を求めていたのか 自由な生活か、新しい出会いか、気が付かなかった生き方か、果たして何でしょう? コーラルアイランド与論島へ若者は何を求めていたのか、新天地を求めて自由な生活か、新しい出会いか、気が付かなかった生き方か、果たして何でしょう?
第102回沖縄訪問(18)

与論島へ若者は何を求めていたのか

お弁当を買って、浜辺で片山正喜さんと食べます。

誰もいない海です。素晴らしい眺望です。

帽子で太陽の直射日光を隠し、ビールを飲んだ酔いもあり、

過ぎ去った昔のことを考えています。

コーラルアイランドの与論島に行きたいと思った

青春時代の人達が、与論島に期待したことは、

何だったのでしょうか?

与論島 自由な生活、新しい出会い、生き方か、果たして何でしょう?

与論島に来てみると、期待に応えた何かがあったのでしょうか?

新日本紀行を見て、与論島を目指した若者達に

どんな現実があったのでしょうか?

海に向かって、左側に水平線から45度の方向から、

日が照りつけています。

ひょっとすると、若者達は、

何をしていいか分からない人たちが集まって、

他人の意見を聞いて、自分が何をしたらいいか、

共通意識を求めていたのでしょうか?

30年前、与論島に来た人達が、

すべて海を目指していたとは違うようです。

中には、海に入らなくて、陸で酒浸りで過ごし、

地域住民から嫌がられた人もいたそうです。


片山正喜さんは、昔潜った与論島の珊瑚礁は、

世界有数の美しい珊瑚礁と豊かな魚の群れが生息していたと言っています。

しかし、今では、珊瑚礁は地球温暖化のため、

白化現象をして、死んでしまっています。

珊瑚が死ぬと、魚は育ちません。

浜辺で寝転んで、神戸では出来ないような12月の日光浴をした後は、

2時の船に乗ることになりました。

港に行って、乗船申込書に書き込みます。

最後にもう一度、与論島を見渡します。

与論港の岸壁では魚を釣っている人がいます。

イワシの大きいのが釣れています。

おばちゃんが釣って、今朝は3キロを魚市場に出荷したそうです。

「フェリーあけぼの」が与論港に近づいてきました。

バックしながら岸壁に当らないようにそろりそろりと横付けをします。

近くで見れば、大きな船です。

荷下ろしの作業が終わるのを待って、

車で「あけぼの」に乗船します。

デッキの上から与論港を見ると、

湾曲した入り江の真ん中に、

コンクリートの港が作られていることが分かります。

慌ただしく荷物を下ろし、そして荷物を受け入れて、

これが終わると、船は出港します。

2時40分頃、船は港を離れて、本部(もとぶ)に向かいます。

与論島はだんだん視界から離れ、

目で見える大きさがどんどん小さくなっていきます。


片山正喜さんが提案した、

僅か1泊2日の与論島旅行でしたが、

年功重ねていることで、

以前には分からなかったことや、

気が付かなかったことの多くのことが分かりました。

与論島で青春時代の一時を生活していたことがある

片山正喜さんは、与論島を去ることが

何か感慨深そうな雰囲気です。

ひとりデッキのフェンス越しに、

小さくなって消えていきそうな

与論島の島風をいつまでも、いつまでも見続けています。

後に残る白い波の軌跡も、消えていくうちに、

いつの間にか与論島は水平線の向こうに見えなくなってしまいました。

与論島が見えなくなってくると、

今度は、本島の陸地がすぐ近くに見えてきました。

進行方向に向かって、左手には、

伊平屋島、野浦島、伊是名島、伊江島が順に見えてきます。

次も、機会があれば、このような突然の離島への

ツアーがあったらいいなぁと思いました。

伊平屋島、伊是名島へは、まだ訪問の経験がありません。

テレビのツアー番組で、表面的な情報は聞いていますが、

現地に行ってみないと分からないことがあります。

ぜひ行ってみたいものです。

 

2008年12月3日(水)

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