緩やかな沖縄です。沖縄恩納村冨着村に伝わる女性だけの「女エイサー」は、満月の夜に、念仏踊りのように、緩やかな両手の舞いと、静かな足運びで進みます 第90回沖縄訪問(11)
沖縄恩納村冨着村に伝わる女性だけの「女エイサー」は、満月の夜に、念仏踊りのように、緩やかな両手の舞いと、静かな足運びで進みます。
【沖縄恩納村の季節の行事を追って、9月の観月会 その11】
緩やかな沖縄の舞を見るために、朝日会を後にして、松葉博雄と奥さんは、冨着勝弘さんにタクシーを呼んでもらって、3人で冨着村の公民館に行きました。
スズキを切って、お餅をお供えをして、月が出るのを待っています。
女性だけによる「女エイサー」は、夜の8時にスタートの予定ですが、沖縄タイムなので、なかなか8時には始まりません。
最近は伝統行事が受け継がれるのが難しくなっています。本来は、お年寄りが若い人に伝えていくのですが、若い人が少なくなったことや、参加を渋る人も増えて、今日の音楽は、生演奏でなく、CDを使ってやっています。
冨着村の婦人会の人たちは、かすりのお揃いの服を着て、円陣を組んで踊ります。冨着勝弘さんの孫の翔瑛ちゃんも参加です。
ゆっくりとした、スローな念仏踊りです。太鼓を叩きながら、手を叩きながら、ゆっくりと円陣を組んで踊っています。
女エイサーが何曲か続き、終わりにカチャーシーをするころには、静かな踊りが陽気な踊りになってきます。
カチャーシーも女性ばかりです。カチャーシーが終わると、今度は、テーブルを持ってきて、女性の参加者への慰労会です。
公民館にはいろいろと道具があって、そこで料理が出来ますし、集会場にもなります。
伝統文化の珍しい踊りを見せてもらって、冨着村からまた朝日会に帰ってきました。そして、朝日会から金城家に向かいます。
金城家の晩御飯は、スジ肉を使ったオムレツ、釣った魚を使っての味噌汁、野菜天ぷらもあります。
簡単なちらし寿司も作っています。
これらを頂きながら、今夜もゆっくりお話が出来ました。
神戸の街に住んでいると、家の中から、月をゆっくり見ることもめったにありませんが、沖縄の夜だと、花見に一杯、月見に一杯と、お月様も酒を飲むきっかけになってきます。
今夜も、月を見ながら、オリオンビールをたくさん頂きました。
2007年9月25日(火)