恩納村前兼久地区青年団のエイサー祭は、前兼久共同販売店の角で最後のエイサー踊りを終えました 第89回沖縄訪問(20)
恩納村前兼久地区青年団のエイサー祭は、前兼久共同販売店の角で最後のエイサー踊りを終えました。夜中の2時を周っています。
【お盆行事と恩納村のエイサー祭 その20】
エイサーの続きです。だんだんと太鼓の音が大きくなってきたので、家の中で待っているのもたまらず、外に出て、青年隊が叩く太鼓の音の近くに行ってみました。
今夜の満月は、出るところも見ましたが、夜中の12時を周ってくると、だんだんと月は高くなってきました。
エイサーの青年隊は、車で移動していますが、それには拡声器や照明器などを乗せています。
移動する地区地区で電気を借りて、照明灯の明かりをつけて、踊りが皆さんから見えるようにライトアップします。
あちらこちらで15分、20分と太鼓を叩いて踊るのですから、ちょっとした束の間の休憩でも、ホッとするようです。
次の場所に移るまでが、休憩時間です。
ほぼ夜中の2時ごろになると、前兼久共同売店の前に、エイサー隊がやって来ました。
ここが、前兼久村では、一番中心のところです。この共同売店の四つ角で、エイサー隊は、まず旗を立てて、その周りで太鼓を叩いて踊ります。
竹竿で組んだ旗は、重そうです。一人で持っているだけではフラフラするので、周りから紐で持ち合いをして、支え合っています。
いよいよエイサーは、前兼久の最終の踊りとなります。馴染みの顔が見えます。
エイサーがたけなわになってくると、カチャーシーが始まります。「松葉さんもどうぞ」ということなので、皆さんと一緒になって、カチャーシーを踊りました。
旅行客の方や、エイサーに参加していない若い人も出てきて、四つ角の広場では、たくさんの人がご先祖様の霊を慰めるための踊りを踊ります。
青年隊は元気です。最後の最後まで大きな音で太鼓を叩き、踊ります。
金城利絵ちゃんは、クレアちゃんにエイサーの服を急遽着せて、可愛らしい姿でエイサーに登場してきました。一緒になって踊ります。もう皆さん、踊り狂っています。
最後の踊りは、30分ぐらい続いたでしょうか?この踊りが終わる頃には、もう夜中の3時ごろになっていました。
無事に前兼久のエイサー祭りも終わったので、金城正浩さんのお家を辞して、ホテルに帰ります。
途中、先ほどの青年隊たちが、鎮守の森の前に集まって、最後の最後の踊りを自分たちだけでしていました。
まだまだ太鼓の音は、前兼久地区に響き渡っています。
若い人達が、このような伝統行事を引き継いで、共同意識が芽生えていくのだと思います。
青年団は、25歳までということですが、だんだん少子化になっているので、中には中学生、高校生も参加しているようです。
でも、学校側では、「夜、10時までに帰らせてください」ということになっているので、今残っているのは、成人した人が中心です。
珍しい伝統行事を、最後の最後まで見ることが出来ました。
2007年8月27日(月)