沖縄の海から、残暑お見舞い申し上げます(6)
勝手に名前を付けた「舞茸珊瑚」は、花びらが重なるように、何重にも舞茸が重なっています。
手を触れて、折れてはいけないので、上からずっと見ながら、隠れた魚を探して、見ています。波の変化に気が付いたのか、音が伝わったのか、隠れている魚が、じーっと息を潜めて、なかなか出てきません。
息が苦しくなり、根気比べは諦めて、「舞茸珊瑚」の周りの別の岩を見てみます。珊瑚と珊瑚の間にも、砂地の広場があり、そこに、近所のおばさんが集まるように、魚が集まって、井戸端会議をやっています。
井戸端会議を覗きに行ってみると、魚のおばさんたちは、さっと逃げてしまいました。かなり用心深く、なかなか戻ってきません。時々、好奇心の強そうな魚が様子を伺いにやってきて、仲間に「あいつ、まだいるよ」と報告に行っています。
少し持っている餌をばら撒いてみます。そうすると、大きいのも出てきました。タテジマキンチャクダイのような、ちょっと有名人が出てきて、餌に興味を示しています。「しめしめ…」と思って、少しここで、シャッターチャンスを粘ってみます。
うまく撮れるかどうか、さらに水中散歩は、続きます。