沖縄の自然破壊 第80回沖縄訪問(14)
沖縄の自然破壊はどんどん進んでいます。瀬底島には、リクルート社関連のホテル建設が予定されています。【沖縄の海、空、花、自然と素晴らしい人たち その14】
朝、今日も沖縄の恩納村の空は晴れです。
今日は、どこに行きましょうか?お弁当を持っていきましょうか?どこに行きましょう?
すぐ思いついた行き先は、昨日のヤンバルツアーで見た、綺麗な珊瑚の海です。そこに行きましょう。あそこがいい。あそこの、綺麗な海に浸かり、できることなら、熱帯魚と遊びたい。
晴れた日に、こんなに綺麗な花があるものかと、疑いたくなるほどの美しく咲いているプルメリアの花を見つけ、今日はなんだかいいことがありそうに思えてきます。
朝日会では、どなたも姿がなく、みなさん、平日なのでお仕事でしょうか?
今日の行き先は、瀬底島にしました。
瀬底島へは、国道58号線を真っ直ぐ北に向かえば、前兼久から1時間ぐらいで着くはずです。
途中、弁当を買うことにしました。食堂で食べて行けば持って行かなくても身軽になります。
だけど、綺麗な海で、遠くの島を見ながら頭では見られない景色の中で、お弁当を食べてみたいと思います。
見つけたお店は、瀬底島に掛かる瀬底大橋の入口にある、本部港の「みなと食堂」です。
国道58号線から途中、419号線に道を替え、海洋博の会場の方向である、本部港を目指して行けば、本部港のすぐ近くにみなと食堂の看板が見えました。
沖縄のお弁当は、炒め物が多いです。暑さで食中りしないように、熱と油を使うお料理が多くあります。
ひとつは、焼き飯にしました。もうひとつは、野菜炒めです。どちらも大盛りで、食べ切れるかと思うばかりの量です。瀬底島には、橋を渡ればすぐです。海岸に向かい、適当な休息スペースを確保します。
みなと食堂のお弁当を食べて、素晴らしい写真が写せました。向こうに見えるのは、水納島です。手前の白い砂浜は、写真を撮っている洞窟の中に続きます。
珊瑚礁の隆起した岩の所々に、洞窟があり、格好の日差しよけになっています。
ここだと、照りつける真夏のような直射日光から隠れることができます。
潜水艦のように見える島は、伊江島です。今日のお弁当を食べる場所は、ここにしました。少し涼しいくらいの風が洞窟には入ってきます。
すっかり人がいなくなった浜辺には、ヤドカリが歩いた跡や、カニが走りぬけた足跡がついています。
浜辺の砂に這うように伸びた蔓は、厳しい風に飛ばされないように低く地を這っています。
目の前の白い砂浜は、まぶしく輝いて、サングラスがなければ目がくらむほどの眩しさです。
嬉しくなって、お弁当を食べた後は、こんな写真を撮ってみました。
リクルート事件を起こしたリクルートの関連会社は、今、この瀬底島に目をつけて、開発をしようとしています。
今あるゴルフ場は、瀬底村の所有する土地ですが、ここを借りて、ショベルカーとダンプカーを入れて、ホテルを建てようとしています。
沖縄の離島は、土地の人に聞けば、随分変わったと言っていますが、まだまだ本土の人から見ると、自然が残り、美しい島です。
この島の白い砂浜、美しい珊瑚礁、群がる熱帯魚などのこの先の変化は、環境を守らなければ破壊されてしまいそうです。
西表島やその周辺の小浜島にユニマットの関係会社が作るリゾート開発で、多くの自然が破壊されているのを見ました。
瀬底島は、美しい島で、瀬底大橋を眺める絶好の観光スポットがあります。
ここで、初夏には瀬底名物のスイカを食べながら、対面の沖縄本島の本部地区を見るのが好きです。
それが、どんどん、ブルドーザーが大地を削り、緑を剥がし、奇抜な建物や原色のペイントを塗った目立つような建物が、景観を損なっています。
もうこのお気に入りのスポットからスイカを食べながら、本部の景色を見ることは難しくなりました。
2006年10月11日(水)