恩納村前兼久での沖縄リゾート開発が始まっています。沖縄の自然が破壊されています 第84回沖縄訪問(14)
恩納村での沖縄リゾート開発は、各地で始まっています。沖縄の自然を求めて、沖縄に行っても、沖縄が壊れてしまったら、何もなりません。
【沖縄の心 こころの行方は自然開発か 自然保護か 創造と破壊に悩む沖縄のこころ その14】
朝、海を見てみると、東シナ海は、どんよりとした海の顔をしています。
海を照らす太陽の輝きは、雲に遮られて、届いていません。
今回の第84回沖縄訪問が、そろそろ終わりです。
今回の沖縄訪問記では、景気回復を受けて、沖縄がまたリゾート開発の影響を受けていることを、強く感じました。
最近、話題となっている、元アメリカ合衆国副大統領のゴア氏の「不都合な真実」では、地球の環境問題について、深刻な状態を指摘しています。
オーストラリアでは、水が枯れて、緑の地帯が砂漠化しています。経済を中心に、自然をブルドーザーで開発していると、連鎖的な効果が現れ、思わぬところに、思わぬ現象が起きるかもしれません。
かつて、東南アジアのラワン材の伐採を進めた結果、表土が雨に流され、赤土となって、その後は、木が茂らなくなりました。沖縄海洋博の当時、沖縄の、沖縄の表土が、沖縄の緑が、ブルドーザーで壊され、赤土は、珊瑚礁に流れ込み、珊瑚の自然体系を壊してしまいました。
第84回沖縄訪問で、お世話になった多くの方に、お礼の気持ちを直接お届けしたかったのですが、朝の内の出発だったので、皆さんの全員を周れていません。
那覇空港に着いて、これから、JALの便に乗り、神戸空港に帰ります。
いつも見慣れた飛行場の風景ですが、沖縄独特なのが、航空自衛隊、海上自衛隊の航空機が、民間飛行場と共存していることです。
那覇空港を飛び立つと、すぐに離島が真下に見えます。
珊瑚礁に囲まれた、離島の周りには、人が近づかないほど、自然が残っています。
自然を壊すのは、このぐらいの離島なら、ブルドーザー1台あれば、1年も掛からなくて、自然を破壊してしまいます。
沖縄訪問記録をまとめているうちに、飛行機は、明石海峡大橋の上を飛んで、海上空港である神戸空港に着陸します。
神戸の上空を空から見ると、神戸の陸地も相当ブルドーザーで開発しています。須磨浦公園の部分が、まだ、緑が残っていることが分かります。須磨区の名谷地区や、西神ニュータウン地区は、山を削って、開発したことが、高い空からだと、すぐ分かりました。
沖縄も、神戸も、海を埋め、山を削り、土地を切り開いてきたことが、よく分かります。どこまで自然環境を守れるのか、これから、もっとウォッチングしていきたいと思います。
第84回沖縄訪問は、これで終ります。ご精読ありがとうございました。
2007年3月12日(日)