故人の前で:上間雄明さんの噂話をあぐーの店山城亭で、偶然、小耳に挟みました。
故人の前で:上間雄明さんとは、朝日会で、しょっちゅうご一緒していました。第125回沖縄訪問(2)
故人の前で、一緒にお酒を飲んだ事や、一緒に歌を聴いたことを思い出します。
行き当たりばったりの沖縄訪問は、出鼻から、千歳空港の積雪のツケが廻ってきて、やっぱり緻密なスケジュールを立て、所詮上手くはいかないもんね・・・と、自分でも納得しつつ、恩納村に到着しました。 山城亭で晩ご飯を頂きます。
食料品などの買い物は、明日にすることにして、まずは、ビールを飲んで、晩ご飯を食べることにします。
ビールと言えば、オリオンビールで、オリオンビールといえば、生ジョッキで乾杯し、料理を色々と頼んで、奥さんとあれやこれや話します。
山城亭の厨房には、料理人の金城さんに声を掛け、手を振って、「金城さん、また来たよ」と、顔を見せておくと、出てくる料理にも、気持ちがこもって来ます。
もずくを使ったお通しは、甘酸っぱく、ぬるっとして、のどごしも良かったです。
山城亭は、黒豚(あぐー)を使った料理が、売りなので、料理の品を変えても、変わるのは豚の、皮・身・豚足で、それぞれに調理方法が変わってきます。
柔らかくて、コラーゲンのぷりんぷりんが、箸を伝わって、響いてきます。
ほうれん草の油炒めは、いつも、奥さんが、野菜を食べるように、肉だけに偏らないようにと言う、栄養バランスから、選んでいます。
周りは、恩納村前兼久の、土地の人たちの顔が見えません。ツアー客がおおかたです。
金城さんに、声をかけたことが、料理に現れてきました。この、人参を使って、包丁さばきをして、魚の形の飾りができました。
きっと、ちょいちょいちょいと、いとも簡単に、包丁で、魚の型どりをしたのだと思いますが、なかなか素人では、こうはいきません。
バラ肉も出てきました。そろそろお腹が、ビールで一杯になり、食べることと飲むことが、両立しないことが、お腹で感じるようになりました。
おまけに、サータアンダギーもついて、これがデザートです。ここまでは、食べることに専念していましたが、山城亭の女将さんが、近くの人と、何か、話をしている時に、ふと聞こえた名前が、「上間雄明さんが…」と、名前の部分だけ聞き取れました。
松葉博雄は、傍に寄って、今、上間雄明さんの名前が出ましたが・・・何かあったのですか?と、尋ねると、実は、今日、お亡くなりになったそうです。
エライことを聞きました。朝日会で、しょっちゅう、一緒に飲んでいた、あの上間雄明さんが、亡くなられたとは、これは大変とばかり、奥さんと子どもは先にホテルに入って貰い、松葉博雄ひとりで、お悔やみに行ってきます。
上間雄明さんのお家は、公民館の直ぐ近くで、お葬式の準備が進んでいました。
家の中には、ごくごく身内の人がいて、松葉博雄は、家に入り、上間雄明さんにお別れをさせて貰いました。
故人の前で、身内の方から、顔を見てあげてくださいと言われ、上間雄明さんとの最後のお別れをしました。とても安らかな、お顔でした。
故人の前で、喪主から、「まぁ座りなさい」と言われ、一升瓶と、茶碗を差し出され、茶碗酒になりました。飲みながら、故人の前で生前の上間雄明さんの思い出ばなしを、しんみりと思い出し笑いをしながら、故人の前で、茶碗酒がすすみ、少し遅くまで話し込みました。
2010年12月29日(水)