野國總管の偉業を知る 第77回沖縄訪問(8)
嘉手納基地の道の駅で野國總管の偉業を知る、暴風を直前に、台風対策始まる
【沖縄本島台風第3号直撃! その8】
残波岬燈台を後にし、嘉手納の道の駅に来ています。嘉手納の道の駅には、野國總管の銅像が建てられています。
野國總管は、1600年に中国に渡り、甘藷(いも)を持ち帰った人物と伝えられています。
当時の琉球は貧しく、貧困にあえぐ人々は甘藷によって救われたといっても過言ではなく、その業績は今でも語り継がれ、「芋大主」(ウムウフシュ)と呼ばれ親しまれているそうです。
この嘉手納の道の駅の4階からは、嘉手納の基地の飛行機の離発着がよく見えるところです。ところが、今回は台風3号の影響で展望台はお休みになっています。基地の方を見てみると、基地も飛行機は飛び立っていません。
まさか、台風の前には、米軍基地の訓練が休止するとは、思っていませんでした。こうなると、朝見たダイビング倶楽部のダイビング決行は大変勇気あるというのか、無謀かと思います。
道の駅の食堂で、昼食をいただきました。沖縄の天丼が出てきました。これだけ入って750円です。モリモリです!
台風の風は、目には見えなくても、風に揺れる旗や、木々の枝が大きく揺らいでいることで分かります。
アロハゴルフクラブの近くに、沖縄の土で陶器を焼いて、焼き物として陳列販売しているお店があります。ここを覗いてみたとき、アロハクラブの斜面に生えた草が、風の道をはっきりと見せてくれる、野分けのようなシーンがありました。
朝日会に戻ってみると、台風に備えて、風で飛ばされそうなテントや、イス、机、食器などを風で飛ばされないように、台風対策が始まっていました。
沖縄地方は、毎年、台風に遭遇し、台風に対して防備が日頃から根付いています。どのくらいの風なら、どのくらい予防していれば良いのか、経験的に分かっているようです。
台風の位置は風を背にして、左手の方向に位置しています。台風は時計と反対から風が吹いて来ます。
教えられた通り、風に向って背中を向けると、左手の方向に台風の中心が位置することがわかります。
船は陸に上がり、屋根は外され、軽いものは重石を置き、だんだんと暴風対策が進んで、いよいよ、嵐が近づいている実感がじわりじわりと伝わって来ます。
果たして、松葉博雄は「嵐を呼ぶ男」になるのでしょうか?
2006年7月8日(土)