父の日のお祝い 料理の食材は追い込み漁で 沖縄恩納村前兼久
沖恩納村ムーンビーチ沖の追い込み漁~アオブダイ、タコ、シャコ貝、小鯛~ 【第76回沖縄訪問:沖縄県恩納村朝日会、鰹つり、追い込み漁 その13~】
恩納村ムーンビーチ沖の追い込み漁
父の日を迎え、
恩納村前金兼漁港の朝日会のお父さん達は、
今夜のパーティーのための食材確保に向って、
ムーンビーチ沖の珊瑚礁の海に船で出て行きます。
そうなると、松葉博雄も臨時海人になります。
とても、凛々しいので奥さんにお願いして
写真に収めてもらいました。
タコ捕り名人、上間光元さんを船頭さんをにして、
朝日会追い込み隊が始まります。
。
恩納村ムーンビーチ沖へ 追い込み漁出発
登川喜永さん、松葉博雄、それから、
冨着勝弘さん、金城正則さん、饒波(のうは)棟重さんの
六名が参加です。天気は快晴です。
波はありません。
恩納村前兼久漁港を出たのは、真昼の1時半です。
照りつける太陽を頭上に頂き、
船は、珊瑚礁の隙間に広がる漁場を目指して、
白波を蹴って進んでいきます。
沖から見るムーンビーチの浜辺には、
白い砂浜にカラフルなパラソルが整然と並び、
街から来たおにいちゃん、
おねえちゃんが太陽の恵みを身体に焼き付けています。
きっと今夜は、火傷のように日焼けがうずいて、
シャワーも浴びられないほど、
ヒーヒーと言うはずです。
恩納村ムーンビーチ沖 追い込み漁は網を張る準備から
魚に逃げられないように、
そーっと網を広げ、下の部分の隙間を、周りにあ
る石を拾って、重石に置き、
隙間を塞いで、魚の逃げ道を塞ぎます。
左右に広げた網は、
近くの珊瑚の岩に括り付け、
両手を広げたような、形を作り、網が張り終えると、
一斉に水面を叩き、小石を拾っては投げつけ、
魚の群れを下手から、
網の方向に向って追い込んでいきます。
何回も同じ事を繰り返して、場所を変えて、
成果を積み上げていきます。
タコを発見
途中で、岩陰に隠れたタコを、
上間光元さんが発見しました。
タコは、保護色をして、岩に同化をしています。
ちょっと目が慣れないと、
タコやら岩やらわかりません。
それが、上間光元さんは
、一瞬に隠れたタコを見つけて、ヤスで突き、逃しません。
刺されたタコは、
必死にもっと奥の方へと逃げ込みます。
素潜りで、タコを追っかけているので、
時々は、浮上して息継ぎをしては、
また、タコを引きずり出すように格闘しています。
たこは、少しずつ、弱ってきて、
吸盤で岩にしがみ付く力も弱くなり、
海中には、タコが噴出す墨が漂ってきます。
タコとの我慢比べが続き、
そして、上間光元さんは、
タコを仕留めて浮上して船に戻ってきました。
一回ごとに、網に掛った魚を、
網から解き、網を元の状態にする、
手作業の仕事があります。
危ない魚もいて、針に刺されると、危険な魚もいます。
刺されないように、身長に魚を網から解いていきます。
プロとアマの違いを感じるのは、
潜って浮上する間の動作です。
一度潜ると、上間光元さんは、
何かついでの事をしています。
たとえば、追い込みをしながら、
タコを見つけるとか、タコを捕りながら、
シャコ貝やさざえを拾っているとか、
無駄がありません。
恩納村ムーンビーチ沖の追い込み漁 獲物はアオブダイ
今日の大物はアオブダイです。
かなり大きなアオブダイが網に掛りました!
暴れて、逃げることもあるので、
上間光元さんは、すぐにアオブダイを押さえにかかり、
逃げられないように抱きかかえいます。
4時を過ぎた頃、追い込み漁を終了し、港に帰ってきました。
まとめ
今回の追い込み漁では、網は4回張りました。
上間光元さんのタコの捕るところもしっかりと見ました。
どこにタコがいるのか、
すぐに見つける業はたいしたものです。
4回ほど入れた中で、
クーラー一杯になるほど、魚が捕れました。
大物もとれたので、大変満足です。
これほど大きいアオブダイは、
朝日会でも評価が高く、
一同の皆さんが感心して見ています。
誰が、捕ったのかという決定はありません。
皆で追い込んで捕ったのです。
ですから、臨時の海人の松葉博雄も、
捕ったと喜んでいいのです。
すぐに、刺身になる前に記念の写真を写しました。
これが今日の追い込み漁の成果です。
食べきれないほどの魚は、
分けて家に持って帰ってもらいます。
食べられる量をこれから、
夕方の父の日のパーティーに使います。
2006年6月18日(日