山原(やんばる)そばのソーキそば 第75回沖縄訪問(9)
山原(やんばる)そばのソーキそば、「ホテル タニュー ウェルネスリゾート オキナワ」の絶景
【第75回沖縄訪問:沖縄恩納村朝日会で焼肉、鰹つり、歴史の道と「やんばるの空と森」 その9】
今日は曇り空で、ひょっとするとにわか雨が降るかもしれません。
今日は前回食べ損なった本部の「山原(やんばる)そば」を食べにいくことにしました。山原そばはガイドブックによれば、本部半島の中でも、1,2位を争う人気だそうです。
オープン前にも関わらず、行列が出来るほどの人気です。ソーキそばの(大)は700円です。前の訪問の時には、上間明子さんと、松田光正さんと店の前を通りました。
しかし、人気が高いので、予定数量が売り切れるともう、お店は終了します。今朝は前回の経験をふまえて、出来るだけ開店直後にお店に入るように努力していきました。お店のオープンは11~16時までとなっています。
国道58号線を北上し、宮里から海沿いに走り、72号線を経由して、伊豆味の方向に入っていきます。
以前には、乙羽(おっぱ)岳や八重岳を登ったときに、山原そばの前を通りました。
今日は11時のオープン直後にお店に入ることが出来ました。11時すぎの状況でもお店には既に、満席に近いお客様が席を占め、注文を済ませ、山原そばがテーブルに届くのを待っています。松葉博雄と奥さんはソーキそばの並を注文しました。ソーキというのは豚肉のあばら骨を煮込んだものです。
お店は普通の民家を改造したような造りです。隣に駐車場があり、駐車の順番を待って、道路に列ができるほどです。観光マップに紹介されると、お店の人気が上がってきて、一度は食べてみたくなるものです。
お店に入って味を判断するのは、当然自分の味覚ですが、地元の人たちがどれだけ日常的に利用しているかも判断の目安になります。
松葉博雄のすぐ周りには、ほとんどのお客様は観光客のように見えます。地元の人たちは、11時は昼食には早いようです。結果としては期待が大きすぎたようでした。
伊豆味には、馴染みの果物屋さんがあります。「仲曽根商店」といいます。ここのおやじさんは、とても気がつく人です。今日はお店を見回しても、おやじさんの顔が見つかりません。畑にでも行ったのでしょうか?
沖縄のスイカは、すでに出荷が始まっています。今帰仁(なきじん)村のスイカが美味しいという評判です。瀬底島のスイカも有名です。二人で一個も食べられないので、買いたいのですが、切り売りが無かったので、買えませんでした。
次にどこへいこうかと考えてみました。この本部半島もかなりよく調査しましたので、新たな素晴らし景色と出会いを見つけることも難しくなってきます。未発見の動植物を探すような状況になっています。少し方向を変えて当てのないまま、北の方向へ行ってみました。
道路標識の中に「いこいの村おきなわ」という標識がありました。ここは標高385mの多野岳の山頂にある余暇施設です。ここに登ってみることにしました。山頂まで車で上ることが出来ます。山頂から見ると素晴らしい景色が一望に広がっていました。
奥武島から屋我地島を越えて、向こうには古宇利島が道路で繋がっている様子が見えます。まるで、日本海の舞鶴にある「天の橋立」のようです。しばし、パノラマの美しい景色に感動し、ずっと見続けていました。
北の方向をみれば、最北端の辺戸岬へ繋がるやんばるの高原が広がっています。
やんばるには、亜熱帯を思わせるヘゴヤシの木が、緩やかな風に、しなやかな身振りで、枝の葉を揺らしています。
この「いこいの村おきなわ」は、今では「ホテル タニュー ウェルネスリゾート オキナワ」に名称変更しています。食堂もあります。
さっき、山原そばを食べてきたばかりなので、昼食をいただくにはお腹がすいていません。施設を見て回りました。なんと、温泉があります。これはラッキーと思い、フロントで入浴を申し込めば、お風呂は3時からになりますと言われました。後、2時間もあります。
残念なので、どんなお風呂なのか見るだけ覗いてみました。誰もいない浴場には、古宇利島が湯船から見えるような絶景でした。もし、温泉に入浴出来たら、少し時間をこの「ホテル タニュー ウェルネスリゾート オキナワ」で過ごしたいと思います。残念ですが今日の所は景色をみるだけで終わりました。
沖縄の魅力は海はもちろん、北部に来ると、亜熱帯直物が覆う森林地帯があります。本土の山は杉や檜のような針葉樹が多くありますが、沖縄の森は亜熱帯性の珍しい植物が茂り、ここが、まるで、ハワイのような雰囲気になってきます。その非日常性がいいのです。
古宇利島を見渡す場所に、ステージのようなものがあります。手すりがあるので、手すりにつかまりながら、
際までいってみると、その先は、段差のある谷底のような深い茂みで、落ちると骨の一本二本が折れるのではすまないような落差です。
どうやら、ここからハングライダーで飛び出す、飛び出し口のように思います。ここから、風に乗って、鳥のように
翼を広げ、多野岳の周辺を旋回するなんて、どんな感じなのでしょうか?出来たら、してみたいし、難しいなら、危ないのなら、している人の飛行している姿を見たいものです。
敷地をぐるっと回ってみると、見たことのない標識が立っています。国土地理院の標識があり、ポイントを石で囲って保護しているように見えます。
国土地理院の役割は、正確な地図を作ることにあるので、この、足下の標識は大切な定点で、ここから、どこかを結んで距離を測っているのでしょうか?
国土地理院は、もともとは、旧陸軍測量局です。どうして、多野岳に標識が作られているのか、考えながら山を下り、ムーンビーチの恩納村へ戻ることにしました。
2006年5月14日(日)