沖縄県恩納村朝日会で焼肉パーティー 第75回沖縄訪問(8)

沖縄県恩納村朝日会焼肉パーティー:島らっきょう、煙りまみれで篠山ビーフを焼く
【第75回沖縄訪問:沖縄恩納村朝日会で焼肉、鰹つり、歴史の道と「やんばるの空と森」 その8】

陽が沈みかけ、暑かった昼間の温度は、日が傾くにつれ少しずつ、過ごしやすい風と共に気温は下がってきています。壁に映る影は、長く伸びて少しずつ、夕暮れが近いことを感じさせてくれています。

いよいよ、これから朝日会焼き肉の準備をするために、出かける時間になってきました。ホテルを出て、前兼久の集落を通り抜け、集会所のグランドの芝生が鮮やかな輝きを、今日の一日の終わりを小鳥の声が告げています。

朝日会に到着すると、早速、焼き肉の準備を始めていきます。朝日会では、会員が漁船を持っていることもあり、海の幸がお料理の中心のように思います。

松葉博雄と奥さんは、いつも朝日会で新鮮な海の幸をご馳走になっているお礼を込めて、今回は、神戸から焼肉用のお肉を送っています。今回の焼肉をすることは、あらかじめ、皆さんに案内しているので、沢山の方が集まることを期待しています。準備としては、これから炭を熾して、焼肉の準備をします。

焼肉をするとなると、にんにくを一緒に焼くことになります。にんにくは、近くの食料品店で買ってきました。

炭火でにんにくを焼くと、焼き上がったときには、まるで焼栗を食べているような食感になります。臭いもいくぶん、かくれてきます。沖縄には島らっきょうというのがあります。

自宅の畑で作った島らっきょうを饒波(のうは)棟重さんが持ってきてくれました。プチトマトも自家製のプチトマトを持ってきてくれました。これらの下ごしらえをしました。

大変なのは、タイミングです。皆さんが三々五々集まり、丁度、今だ!というときに、焼肉が食べられるように火の調整をすることになります。

炭火は一旦火が点くと火力が強いのですが、火が点くまでが、時間が掛かります。

焼肉は丹波篠山「西村牧場」の篠山ビーフです。

沖縄では、あまりお家では、牛肉のホルモンは使っていないように思いました。沖縄料理は豚中心で、牛ホルモンの文化が本土と違うのかもしれません。

そこで、今夜は、「ザ・焼肉」に挑戦してみたいと思います。「松葉さん、これは美味しいね~~!」「松葉さん、これが焼肉ですか!?すごく美味しいですね!」という評判を期待しています。さて、どうなることでしょうか。。?

炭の火が強くなってくる頃、朝日会のメンバーが少しずつ集まってきました。冨着勝弘さん、冨着信和さん、冨着信常さん、ホルモンと焼肉を焼いていきます。

冨着地区の小中学生のグループを先ほどまで、朝日会のメンバーが船に乗せて、この近くの沖で体験魚釣りを本日しました。

その小中学生達のグループも一緒に、朝日会で焼肉パーティーに参加することになりました。このへんが沖縄の雰囲気です。

自分たちの家族と直接、関わっていない子供達でも、船に乗せて釣りを体験させてあげるとか、朝日会で大人の輪の中に一緒になってお話をするとか、地域の皆さんの交流が、世代を超えて行われています。

朝日会の考えでは、地域の家族の全員の顔を知っていて、幼いときから声を掛け、一緒に子供会や地域の催しに参加していれば、知らない人ではなくなり、お互いが相手のことを理解し合うことで、子供の非行は防げると話しています。

火が強くなってくると、網を乗せて、その上にお肉を置いて、お肉以外にも玉葱、ウィンナーソーセージ、にんにく、なすなどのお肉以外の副食も焼いて食べます。

焼肉を焼くと、当然、脂が落ちて、煙が立ってきます。

松葉博雄は金城正則さんと一緒に焼く係りになって、どんどん煙が風下に来ます。

煙で目が開かないほど、煙が出てきました。

いよいよ、本場大阪鶴橋の焼肉の雰囲気が伝わって来ます。

タレも神戸から送っています。だんだんと、美味しいという声が周りから聞こえてきました。この「美味しい」という声に励まされ、松葉博雄と奥さん、そして金城正則さんのサービス精神は高揚してきています。

20人以上もいるので、煙の中で、辛抱しながら肉が焦げないように箸を忙しく動かして裏返していきます。焼上がると皿に盛って、席に座っている人たちへ渡します。

子供達にはジュースなどのソフトドリンクが用意されています。にんにくはどう思ったでしょうか?上間信吉さんは「こんなににんにくを食べて、鼻血が出たらどうしよう。」とマジか冗談か話しかけてきます。小中学生にはにんにくは配っていません。

沢山の人たちと飲んで食べる焼肉はとても美味しい料理となりました。

煙は遠くから見ても、テントが焼けているようにすら、しっかりと出ています。

きっと、臭いも風に乗って近隣の人に届いていると思います。

沖縄の陽が沈むのは、神戸よりおよそ1時間ほど遅いように感じます。

周りが暗くなる頃は、もう8時頃でしょうか?

沢山の方が寄ってくださいました。すぐに帰られた人もいます。

仲程学さんは、いつも忙しそうです。細かいメールチェックをしながら、ビールはしっかり捉えています。

山城興善さんは、お酒が回ると「人は心だよ」といつも言っています。冨着信常さんは、うちの奥さんがコレステロール値を気にしているので、もずくを送ってあげると、親切なお話をしていました。

松葉博雄と金城正則さんは、大会運営委員のような雰囲気で、今夜の朝日会の焼肉パーティーの大盛況を共に称え合っています。二人とももうもうと煙る、焼肉の煙の中で、最後まで箸を置くことなく、全員の焼肉を焼き上げました。今夜はいつもと違った朝日会になったようで、出席者の皆さんから、大好評でした。

2006年5月13日(土)

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