沖縄の祖先を祀る行事、清明祭(シーミー祭)です。
沖縄のご先祖様のお墓には、男系家族の皆さんが、一緒に合祀されています。 第146回沖縄訪問(19)
沖縄の祖先を祀る行事に、清明祭があります。
沖縄のお墓は、内地の一人一基と違って、男性家系を軸として、同門の親戚の皆さんは、門中といって、同じ姓の人達は、一つのお墓に祀られます。
今日は前兼久シーミー祭の日です。お天気はとても良い快晴です。
シーミー祭の時間はまだ決まっていません。
シーミーの開始時間は、世話役が決めてくれます。
何時になるのか、ホテルでじっとまっていると、10時頃に電話がありました。
朝食を摂っていると、今日のシーミーの始まりは、13時だという連絡がありました。それまでホテルで待機しています。
松葉博雄は、沖縄で一人でいる時自炊をしていますが、自分で作る料理と比べて、奥さんが作ってくれる料理には、赤、緑、黄の三色の野菜が入るように、気を遣ってくれています。
卵は、生卵で、卵かけ御飯にすることにします。
味噌汁には、ちゃんと三つ葉が使われています。
この三つ葉があるだけでも、積もり積もって、野菜摂取の効果が現れます。
松葉博雄の奥さんは、今朝はやや早くから、朝食の用意のスタートに取り掛かっています。
時間が掛かるちらし寿司を作っているからです。
なんと、松茸がふんだんにトッピングされています。
この松茸は、今の季節のものではありません。松茸を加工して、瓶詰めしたものです。
13時からのスタートなので、もちろんお昼ご飯は頂きません。
12時半頃、シーミーの会場に向かいます。
前兼久全体のシーミーなので、みなさんがお墓の前に集まってきています。
雨が降らなくて良かったですが、快晴の時はとても日差しが強いので、みなさんブルーシートで日よけをしています。
この世話役をするのは、若い人の仕事です。
松葉博雄が金城家の門中のお墓に来たときには、まだ1人しか来ていませんでした。
1人の女性は、「あなたは誰ですか?」と尋ねてきたので、「私は神戸から来た松葉博雄です。」というと、「あ、金城正則さんのお友達ですね」と言われました。
そうです、松葉博雄の名前は、金城家の門中の人達は、よくご存知です。お土産を、ご先祖様の前にお供えします。
しばらくすると、皆さんやってきました。
門中の代表は、金城正浩さんです。
司会進行なしの、なんとなく始まるシーミー祭です。
お墓の前には、各家から持って来たご馳走が並んでいます。
ご先祖様のお墓に向かって右手が女性席、左手が男性席です。
金城正浩さんのお話では、以前のシーミー祭のご馳走は、重箱に詰められたご馳走でした。
最近の流行は専門店で購入した、揚げ物中心のオードブルが多いのが傾向です。
門中代表の金城正浩さんは、西の方向に向かってお詣りをして、そしてご馳走を捧げて、それからウチカビを焼いて、あの世の祖先に気持ちが籠もった、紙のお金を焼いて送ります。
焼いて送るお金のことを、ウチカビと言います。
それが終わると正面のお墓にお線香を立てて、みんなでご先祖様に礼拝をします。
13時から始まって、13時半ぐらいまで続きます。
なんとなく、続いています。中国式のお参りなので、お坊さんはいません。
2014年4月20日(日)