沖縄県東村宮城 魚泊の滝の水は、野点にすると、とても美味しく頂けました。
沖縄 魚泊の滝の水は、野点にすると、とても美味しく頂けました。 使った備前焼の茶碗は、秘蔵の茶碗です。魚泊の滝の前で、備前焼の茶碗を使って、野点をしました。水槽に付着する苔を食べてくれる、タニシを採取 第144回沖縄訪問(11)
沖縄観光マップにも出ていない、
地元の人しか知らない、
まだ名前も付けられていない滝を見つけて、
片山正喜さんと、しばし感慨に浸りました。
渇水期の今だからこそ、細い滝ですが、
これが大雨になると、さぞ大きな滝に変わる事と思います。
水も綺麗です。
目をこらして、じっと見ていると、
魚が泳いでいるのも見えました。
片山正喜さんは、ここで野点をする準備が出来ています。
このような新しい発見の前に野点とは、風流なものです。
野点に使うお水は、
当然、魚泊の滝で採取した水です。
これをコンロの火でお湯にして、
抹茶を使って、お手前をします。
片山正喜さんが持って来たお椀は、
備前焼のお椀です。
これは片山正喜さんが、潜水工事の仕事をしていた頃、
仕事先の岡山で、ふと見つけたお椀です。
所有者の店のおばさんに、
このお椀を譲って欲しいと頼んでみると、
「このお椀は、私のお気に入りで、
毎日使っているお椀なので売らない」
と言われたそうです。
どうしてもこの備前焼のお椀を欲しいと思った片山正喜さんは、
「それなら○○万円で譲って欲しい」と、
具体的な、驚く値段をおばさんに持ちかけると、
おばさんはにっこり笑ってうなずいたそうです。
以来、この備前焼のお椀がお気に入りで、
日々愛用しているそうです。
それなら、銘を付けなければなりません。
織田信長や、豊臣秀吉は、
気に入ったお椀には、銘を付けていました。
帰り道も大変な道でした。
途中見つけたのは、
私有地の中にある展望台です。
木で組んだ展望台です。
のどが渇いて、宮城共同組合魚泊支店の売店で
飲み物を買って、一息つきました。
台風23号の接近で、空はどんよりとしています。
もう一度先ほどの断崖の上に立って、海を見ていると、
これからこの海が、大荒れに荒れるのかと、
予想も付かない穏やかさです。
男女の仲も、平穏な時もあれば、
家の中がひっくり返るほどの大喧嘩があるようなものです。
片山正喜さんに、一つお願いをしました。
それは、会社の事務所で使っている、
水槽に付着する苔を食べてくれる、タニシを採取する事です。
この辺りに働き者のタニシがいて、
以前、タニシを事務所の水槽に入れると、
水槽の苔を掃除をしなくても
タニシが食べてくれて綺麗になりました。
ヤンバルの地理に詳しくなると、
どこに小川があるのか、頭の中に入っています。
片山正喜さんの頭の中の道路マップに沿って、
タニシをとりに小川にやってきました。
小川は、水が少なく、容易にタニシがとれました。
2013年10月3日(木)