売ってはダメです。買ってもダメです。ヤシガニは絶滅危惧種です。
売ってはダメです。買ってもダメです。ヤシガニは絶滅危惧種なのに、市場で売られていました。 宮古島ツアー 第140回沖縄訪問(24)
売ってはダメです 買ってもダメです
沖縄訪問が初期の頃、これといって知り合いもいなくて、行く当ても無い時、
那覇の国際通りと牧志市場は、よく行った場所です。
牧志の公設市場は、沖縄にしか見られない物産を売っています。
さらに2階には食道があり、
1階の店で買った食材を2階の飲食店に持ち込めば、
そこで調理をしてくれて、食べる事が出来ます。
よく行った店は、2階のきらくです。
まず、1階の食品売り場に行ってみます。
出来るだけ新鮮な状態を保つために、海老・貝などは水槽で生かしています。
少し立ち止まって眺めていると、すぐにお店の人から声がかかります。
大きなハリセンボンが氷の上に据えられて、その又上に、
少し小振りのハリセンボンが乗っています。
いたいた、ヤシガニがいました。
環境省が絶滅危惧種に指定しているヤシガニが、堂々と売られています。
売ってはダメです、買ってもダメです、 ヤシガニ
お店の人が近づいて、買わないかと勧めてきます。
大きなヤシガニは危険なので、厳重にプラスチックケースに入れられています。
お店の人のお話では、100人に1人くらいの割合で、
飼育目的で買って帰る人もいるそうです。
ほとんどの人の購入目的は、食用です。
ぐるぐる巻いて吊られているのは、ウミヘビの燻製です。
豚の頭の皮チラガーが売っていました。
牧志の公設市場に続くアーケードを歩いて、何か珍しいものがないか探しています。
もう荷造りをして神戸に送っているので、重い物は買えません。
できるだけ軽い物なら、買えそうです。
そこで見つけたのは、アジアショップのお店で流れていたCDです。
バリ島のエステに使われているゆっくりとした音楽です。このCDを買いました。
おやっ、こんなところに鳩間島のお店があります。
鳩間島は人口50人の離島です。
鳩間島の島唄と島料理を味わって楽しめるお店です。
もう一泊するのなら、この店で飲みたかったです。013年2月18日(月)
捕ったら駄目:沖縄 絶滅危惧 II類「ヤシガニ」~希少動物の保護~獲ったら駄目ですよ。
捕ったら駄目
獲ったら駄目と言われているのは、沖縄 絶滅危惧 II類「ヤシガニ」です。
ヤシガニは、希少動物として、保護されています。
那覇市の牧志の市場で見て驚いた事は、沖縄ではどんどん生息地域が狭くなり、
今では人の少ない離島や隠れたところでしか見られなくなった
レッドリストに指定されたヤシガニが、手足を縛られ、市場で売られているのです。
ヤシガニは、絶滅危惧にさらされています。
捕ったら駄目です。獲ったら駄目です。
石垣島の料理店では、ヤシガニは環境省の指導で、
もう料理として扱えないと聞きました。
ヤシガニは3匹それぞれ別々にして、
透明性のある小さなプラスチックケースに入れられ、並べられていました。
ヤシガニは、絶滅危惧なので取ったら駄目です。
獲ったら駄目です。
大きなヤシガニは、ヤシの実やアダンの実をちぎるほどハサミの力が強く、
うっかり指でも噛まれると、指が切れてしまうほどの力を持っているそうです。
わずかな隙間からでも脱走します。ヤシガニは夜行性で、
昼間は岩の隙間に隠れ、夜になると餌を求めて出てきます。
気温が下がると、あまり出てこなくなります。
今では環境省がレッドリストに指定して、絶滅危惧種とし、保護を始めました。
捕ったら駄目です。獲ったら駄目です。
それが市場ではしっかりとフタをされ、
身動きもできないほど窮屈な状態で箱に入れられ、陳列されていました。
食用にされるそうです。海老のようにゆでて食べられるそうです。
誰も買わなければ良いのに、誰も買わなければ売る事もなくなる、
捕まえて市場に出す事もなくなる、そう祈りながら、
しばらくの間ヤシガニを見て、去りました。
ヤシガニは保護しないといけません。取ったら駄目です。獲ったら駄目です。