何を話そうか、といえば、大神島の神の怒りの話です。
何を話そう、大神島の外周道路を作る工事の話です。宮古島ツアー 第140回沖縄訪問(10)
何を話そう、大神島の波が運んで来た、白い砂浜の話です。白い砂浜の向こうには、池間島と、池間島大橋が海に浮かんで見えます。
船に乗って15分、大神島に到着しました。これから
海岸道路に沿って浜辺の方に行きます。大神島は東経125.18度、北緯24.58度に位置する島です。
島の周囲は2.753km、面積は0.24k㎡です。
大神島には売店がありません。島で昼食はとれません。民宿もありません。と、聞いていたので、あらかじめ島尻共同売店で、お弁当を買ってきています。
船着き場に、親切そうなおじさんがいたので、ここではビールは売っていないのですか?と尋ねると、こちらにおいでと、案内してくれたところは、夕方になると島の人が集まる休憩所です。
この休憩所の中に冷蔵庫があって、冷蔵庫の中からビールを取りだし、お金を200円払って金箱に入れておけば、取り出していいそうです。
菜の花です。さすが沖縄、2月の中旬には菜の花が咲いています。内地で見るものと特に変わりがありません。
海岸の防波堤の後ろに猫がいました。猫は、観光客におねだりすることに慣れているのでしょうか?こちらに寄って来ます。
お昼の弁当を食べる場所を探します。風があまり強く吹かない場所を探します。今日も天気は曇りで、海の色はきれいではありません。
見つけた場所は、波が砂を運び、海に突き出た中洲を作っている海岸です。この海岸で向こうを見ると、向こうには、昨日訪れた池間島大橋と、池間島が見えます。
晴れていたらいいのになぁと、カメラを覗きながら、海の色を、空の色を、砂浜の色を、残念に思います。景色を見ながら、お昼のお弁当を食べます。
お昼弁当を食べながら、向こうに見える池間島大橋は、この砂浜を背景にして、それに続く海の向こうに、海を渡る廊下のように見えます。
片山正喜さんから松葉博雄に、写真を撮り終えるまではこの白砂を踏まないでね、と注文がつきました。勿論です。足跡の付いていない、海の向こうにまで突き出た白い砂浜を荒らしては、綺麗な写真になりません。
足元を見れば、砂浜には漂着物と一緒に、沢山の珊瑚の枝が打ち上げられています。
枝珊瑚を拾ってみると、本島で見る沢山の珊瑚の枝柱より太く大きいので、叩いてみると、金属音に近いような、澄んだ音色のいい音がします。
島の噂では、大神島の外周道路を作ろうとして、島を一周するコンクリート道路を建設している時、外洋に面した場所まで来ると、作業機械が故障するなど不調が続き、そこからは工事が進まなかったそうです。
そして、工事に携わった人の身の上にまで、原因不明の病気に次々とかかったり、異変が度重なり、不幸な事が起きました。
これはきっと、神の怒りをかっていると恐れおののき、外周道路の工事は止まりました。外周の果てが、ここで途切れています。
それにしても、海岸線の自然の景観を壊してしまった、コンクリートで覆う外周道路は、大神島の神が自然破壊を怒るのも、無理もないことです。
コンクリートの上には、海からあがった蟹がこちらの様子を見ています。
しばらく寛いだ後、大神島の一番高い展望台である、遠見台に行ってみることにします。
ここは御獄と言われ、祖神祭の時に島のおばあさん達が集まって籠もる場所でもあります。
2013年2月16日(土)