沖縄 リゾートホテルの品格 ホテルモントレ沖縄と、ムーンビーチホテルの品格の違い
沖縄 リゾートホテルの品格 ホテルモントレ沖縄と、ムーンビーチホテルの品格の違いは、近隣の景観に対する配慮です。ホテルモントレ沖縄は、リゾート法(総合保養地域整備法)によって大きなホテルを建てる事ができました。 第139回沖縄訪問(15)
沖縄 リゾートホテルの品格
ムーンビーチホテルは品格のある建築で、綺麗だなぁ!
ホテルモントレ沖縄は、品格の劣る大きな壁のようだなぁ!
こんな話になったのは、
ホテルモントレ沖縄に景観を壊された被害者が大勢いるからです。
銅谷美奈子さん親子に、
私のホテルにお茶を飲みに来ませんか?
とお誘いして、2人を部屋に案内しました。
銅谷美奈子さんは、現在冨着に建設中の、
ホテルモントレ株式会社(小村太一社長、親会社はマルイト株式会社)
の景観破壊には、強く抗議しています。
恩納村冨着の人達は、まさか、
あんな大きな物が建つとは予想していなかったようです。
実際に壁のような大きな高い建物が建ってみても、
沖縄の人たちは気性が柔らかいのか、
強い抗議活動をする人はいません。
沖縄の人情に付け込んで、
品格の劣るホテルを建てたことを、地元民は嘆いています。
現実には、景観が破壊されたために、
眺望を売り物にしていた土地は、
暴落しているそうです。
18時を回った頃、金城本家、
金城正浩さんの所に年始にお伺いしています。
沖縄のお家には、長男の家に仏壇があります。
その仏壇に、弟や妹の家族がお参りにやってきます。
お参りに来る時にはお供えも持ってくるので、
金城家の仏壇の前には、沢山のお供えが積まれていました。
門中と言って、一族全体からお参りが来るので、
お供えの数も何段にも重なる大変な数です。
松葉博雄は、沖縄流の仏壇に向かってお線香を立て、
手を合わせて喋りながら、
金城家のご先祖様に話しかけるようにお参りをしました。
年始です。おせち料理の代わりに、
沖縄では油を使った揚げ物中心のオードブルをいただきます。
中身汁です。中身汁は、豚の腸をよく洗い、
臭みを抜いて小さく切って、
コンニャクや椎茸や豚肉と一緒に煮た汁物です。
鏡棚の壺が気になって、「あれはどうしたのですか?」
と金城正浩さんに聞くと、あの壺は大変値打ちのある壺だそうです。
金城正浩さんは、すっかり酔っぱらっていて、
「松葉さん、いつも親しくして頂いてありがとうございます。」
と、手をにぎり、さらに体を抱き寄せ、
頭を引き寄せて、可愛がってくれます。
この親しい挨拶には、まいりました。
なかなか離してくれません。
去年はこの年始の席で、今年こそと、金城正浩さんに禁煙の誓いをしてもらいました。
ところが、あの誓いは、笑ってすまされ、
すぐに破られたそうです。
子ども達にお年玉です。
沖縄のお家では、座敷に座っていると、
年始のお客が次から次へとやって来ます。
内地のように、玄関に出迎える事もなく、
自由に家の中に上がってきます。
子ども達が来れば、顔見知りであれば、
お年玉をあげる事になります。
この前兼久では、子どものお年玉は、
どのお家も千円均一に村で決めているそうです。
2時間ほど金城正浩さんのお家でお話をして、
ご馳走になり、十分お酒も飲んだので、ホテルに帰ります。
途中に寄ったムーンビーチホテルは、
お客様がちょっと少ないようです。
恩納村がリゾート地区に成長していったのは、
このムーンビーチホテルがきっかけになっています。
ムーンビーチホテルは、海に向かって、
鶴が両翼を広げたように、鶴翼の体型になっています。
高さを抑え、景観に配慮した建て方です。
ホテルモントレと違うのは、
ホテルモントレの場合はリゾート法の適用を受けられるので、
高さ制限が緩くなります。
それに対して、ムーンビーチホテルは前兼久の村の土地なので、
リゾート法の適用を受けないため、高さには制限がつきます。
その次に、ペンション ムーンヴィラの玉城常司さんの所に寄ってみます。
玉城常司さんは、何処に行ったのか、居ません。
仕方が無いのでホテルに帰ります。
いつものニューイヤーコンサートをやっていました。毎年恒例です。
孫のU君は、オーケストラを聴くのが大好きで、
3歳の幼児なのに、
2時間のオーケストラ音楽を退屈しないでじっと聞いていたそうです。
その話を聞くと、
お正月にニューイヤーコンサートが開催される意義も分かります。
ニューイヤーコンサートを聴いている内に、
今日、1月1日は、穏やかに暮れていきました。
映像も美しく、ヨーロッパには美しい文化を生む、
美しい風景があるんだなぁと感心しました。
経営にも、良き企業は、良き社会に生まれるといわれます。
荒れた社会や、乱れた文化の中では、
良き企業も、良き社会人も育ちません。
美しい映像を見て、美しい音楽を聴いて、
美しいなぁと感動出来る、
心豊かな社会となるように、年の初めに願いました。
2013年1月1日(火)