恩納村安富祖 休耕田を利用したコスモス畑 喜瀬武原の3連水車
投稿No:9815
恩納村安富祖 休耕田を利用したコスモス畑 沖縄では2月がコスモスの見頃です
恩納村内で唯一田んぼがある
安富祖区へ、コスモスを見にやって来ました。
本土では、一般的にはコスモスと言えば、
漢字で秋桜と書く様に、だいだい、
9月から10月に見頃を迎えます。
しかし、沖縄では、コスモスと言えば、
1月から3月頃に開花し、見頃を迎えるのです。
なので、今はちょうどコスモスの見頃になります。
綺麗なお花を見に行こうと、
コスモス畑へ行ってみることにしました。
安富祖区の田んぼ
やって来たのは、恩納村安富祖区です。
安富祖区は恩納村内で、唯一、
田んぼがある場所です。
ここのコスモスは、休耕田を利用して
コスモス畑にしているのです。
見渡す限り、ピンクのコスモスが
綺麗に咲き誇っています。
本土では今はやっと梅が咲いたころで、
お花畑がまだ見れる季節ではありません。
久しぶりの花畑です。
綺麗な花を見ていると、こちらの気分も
晴れやかになってきます。
このコスモス畑は
通称「前袋原」の田んぼです。
この田んぼの広さは、約2万平方メートルもあり、
このコスモスたちは、昨年12月に
種を蒔いたそうです。
一般にコスモスが咲くのに適している条件は、
気温が大体20度〜25度で
昼の長さが短くなっていく秋頃ですが、
沖縄の気温は暑く、
本島の冬が沖縄の秋にあたるため、
沖縄では1月末ごろから
コスモスが咲き始めるそうなのです。
沖縄では、コスモスは、
春の訪れを告げる風物詩なのです。
水田に植えられたコスモスは、
去年の収穫後に緑肥として種をまいて、
花を咲かせて、花が終わると田植えの準備で
そのまま漉き込んで、緑肥となります。
花も見れて、緑肥にもなるんで一石二鳥です。
そもそも、この休耕田に植えられたコスモスは、
緑肥と緑化するのが目的なのですが、
水田一面に咲き誇るコスモスを
観光資源にという思いも込められています。
キレイなコスモスを見た後は、
恩納村喜瀬武原に行ってみました。
喜瀬武原は、「花と水の里」をテーマに
地域おこしに取り組んでいます。
こちらも、安富祖と同じで、コスモス畑があります。
この喜瀬武原の特徴は、
3連の水車があることです。
この三連水車は、町おこしの象徴として、
地域のシンボルとなっています。
そして、観光スポットの
一つとしても知られています。
最も大きな水車は、
直径が4メートルもあり、山から引いた水を受けて
3台の水車が精巧に回るようになっています。
この水車は、江戸時代からの製造技術を継承する
岐阜県の、水車大工に技術指導を受けて
作られたものだそうです。
今でも回っている水車を近くで見ると、
直径4メートルもあるので、
迫力があります。
しかし、ゆっくりと回る水車を見ながら
水が流れる音を聞いていると、心がなごみます。
この喜瀬武原の3連水車は、
訪れる人々にとって、静かで
穏やかな時間を過ごせる場所となっています。
水車と周囲の緑豊かな景色、
そして背後に広がる青い空は、
沖縄の自然美を感じさせてくれます。
喜瀬武原を訪れる機会があれば、
水車の周囲の自然環境や、
水車がかつて果たしていた役割に
思いを馳せながら、
のんびりと観光してみてください。