沖縄北部 世界自然資産遺産地域に巨大テーマパーク ヤンバルの自然が壊れされていく
投稿No：9810
沖縄 巨大テーマパーク 「ジャングリア」工事進む 世界自然遺産ヤンバル
世界自然資産遺産地域にブルドーザー
巨大テーマパーク「ジャングリア」の
建設予定地を視察しに行ってきました。
前回訪れてから、約１ヵ月半程度しか
経っていませんが、工事は着々と進んでいます。
この、建設予定地は元々、
オリオン嵐山ゴルフ倶楽部がありました。
自然豊かな場所で、景色も綺麗でした。
以前、まだゴルフ場だった時に訪れた際、
ドライブ中だったのですが、
とても綺麗なお庭のようで、
思わず車を停めて、
しばしお庭の芝生に見とれていました。
綺麗な景観を崩し、
巨大なテーマパークが建設されようとしています。
そのテーマパークは「ジャングリア」と
いう名前で、森林の中を専用車両で
恐竜から逃げ回るアトラクションなど、
都会では味わうことのできない
エンターテイメントを提供する
ことを目指しているそうです。
その規模はなんと、
土地の広さは60ヘクタールで
東京ドーム約13個分もの広さです。
しかし、このテーマパークは、
出来る前から、誰も好意的に
受け取っていないようです。
それには大きな理由があります。
それは、この建設予定地のヤンバル地域は
2021年に世界自然遺産に登録されたということです。
世界自然遺産に登録されたということは、
この地域には、価値のある
素晴らしい自然が残されています。
世界自然遺産とは
世界遺産には、
「自然遺産」「文化遺産」及び自然と
文化の両方の要素を持つ「複合遺産」があり、
顕著で普遍的な価値を有する遺跡や
自然地域などを人類全体のための
世界の遺産として保護、保存し、
国際的な協力及び援助の体制を
確立することを目的としています。
出典 林野庁HP
世界自然遺産地域での大規模開発は、
環境保護の観点から敏感な問題となり得ます。
辺野古の埋め立て問題とは異なり、
やんばるのケースでは
主に自然環境への影響と
地域社会への影響が懸念されているようです。
実際にこの工事現場の周りを見てみると
道路を一本挟んだ向かいの土地は
沖縄県県営林となっていて、
向かいの土地への立ち入りは許可が必要です。
木一本切っても罰せられます。
道路を一本挟んだ向かいの土地では
自然を壊すな、と言っています。
しかし、建設予定地ではやり放題です。
なにか、不自然さを感じます。
この地域で長年暮らす住民からは
なるべく今の生活が壊れない動きになってほしいと
声があがっているようです。
「既に工事段階で土日に交通渋滞が起き、
開業前から住民生活に影響が出ている」
との声もあがっています。
その気持ちは、他人事ではありません。
私も共感できます。
なぜなら、淡路島の自然を
パソナに壊されたからです。
パソナは、淡路島公園の
景観を壊すゴジラの施設を作り、
ドラゴンクエストアイランドを作り、
テーマパークのような、
商業施設になってしまいました。
以前には家族連れの皆さんが
公園を楽しんでいた地区です。
地域住民の静かな公園が、
騒がしい営利施設に占有されています。
淡路市は、ここも、
あそこもパソナの施設になっていて
パソナは嫌われるようになりました。
景観を壊し、
市民のパソナ嫌いは、
どんどん増大しています。
（過去ブログ：パソナは嫌われている 淡路市のみんなに嫌われている）
このような問題は、
淡路や沖縄だけでなく、世界中の多くの地域で
大規模開発が進められる際に
共通して見られる課題です。
沖縄県北部のほうは
あまり栄えていないので、テーマパークを作り、
活性化を図るのが目的でしょうが
沖縄の手付かずの自然と歴史のある土地を
守ってほしいという
気持ちもある方も多いようなのです。
私も、そう思います。
以前訪れた、沖縄名護市の嵐山展望台は
とても素晴らしい景観でした。
沖縄八景に選ばれていて、
奥に連なる古宇利島と、
遠くに見える辺戸岬や伊平屋島と
伊是名島を含めた絶景です。
まだ、観光地化されていないので人も少なく、
とても素晴らしい景色で、
この嵐山展望台に
来てよかったと思えた時間でした。
（過去ブログ：沖縄名護市 嵐山展望台）
しかし、この素晴らしい景色も、
きっと、あと何年かしたら
見られなくなってしまいます。
いつまでも残して欲しい景観ですが、
この展望台のすぐそばに、
ジャングリアが開業する予定になっているのです。
ジャングリアが開業すれば、
周辺はリゾート開発されて
この景色は変わってしまうでしょう。
いつか、あの綺麗な景色を見ることが
出来なくなると思うと、
非常に残念でなりません。
今後、この周辺の地域は
どのように変わっていってしまうのでしょうか。
綺麗で素晴らしい沖縄の自然を
未来へ繋げて欲しいです。
