沖縄 辺野古の隣村 久志地区へドライブ 「祝女殿内(ノロどぅんち)」とは一体何なのか?

投稿No:9782

辺野古の隣村 久志地区へドライブ 祝女殿内とは一体何なのか?

沖縄には祝女(ノロ)の存在があります。

ノロ(祝女)は、琉球神道における女性の祭司。

神官。巫(かんなぎ)です。

沖縄の巫女、祝女(ノロ)は、

日本の琉球王国時代に特に重要な

宗教的役割を果たした人物です。

画像出典:Wikipedia

ノロは地域社会において霊的なリーダーであり、

神と人々との間をつなぐ

仲介者としての役割を担っていました。

ノロの主な役目は、祭事や儀式を行い、

村の平和や豊作を祈ることでした。

彼女たちは神の意志を解釈し、

村人たちに伝えることにより、

コミュニティの安定と繁栄を促進する

重要な役割を果たしていました。

(画像出典:那覇市歴史博物館

また、ノロは

占いや治療の能力も持っているとされ、

村人たちから尊敬されていたと言われています。

ノロの能力は、通常、

神秘的なものと見なされており、

霊的な力を持っていると広く信じられていました。

彼女たちは特別な訓練を受け、

神秘的な知識を身につけることで、

その力を発揮することができました。

ノロは神聖な存在として扱われ、

その生活や行動には

特別な規則があったことも知られています。

現在でも、

ノロは存在し、何か祈祷をお願いするとか

亡くなった祖先と更新したいときには

その仲介役を頼むと、

故人との仲介をしてくれます。

久志地区をドライブしていたら祝女殿内がありました。

西海岸ルートを北上しながらドライブしていると、

辺野古の一歩手前の

久志地区に入っていきました。

辺野古は有名で、たくさん人がいますが

久志地区は、あまり人が居ません。

久志地区をゆっくりドライブしていると

土地の氏神様を祀っている、社がありました。

ここは何でしょうか?

「祝女殿内」と書いてあります。

なんて読むのでしょうか。

調べてみると、

祝女殿内(ノロどぅんち)と読むそうです。

祝女(ノロ)とは、琉球王朝時代から

琉球の信仰を司っていた女性司祭の事を指しており、

地域の祭祀を取り仕切ったり、

御嶽と呼ばれる聖域の管理などを行っていました。

ノロは代々の世襲制で、

琉球王朝時代の王府から任命された家系からしか

就任をする事が出来ない、

世襲終身の女性神職者です。

祝女殿内は、その祝女を

代々継いでいく家系のようです。

今現在、沖縄に祝女の風習は

少なくなってしまいましたが、

その館である祝女殿内は、

今でも県内の随所に残り、

大切に崇められています。

もう一つ、

ニーブ神と書かれた石を見つけました。

ニーブ神とは何でしょうか。

沖縄のニーブ神(ニーブグワー)は、

沖縄県の琉球諸島に伝わる

伝統的な宗教観念の一部です。

ニーブとは、一般的に「命」や

「生命」を意味し、ニーブ神は

生命や自然の力を司るとされる

神々のことを指します。

これらの神々は、

島々の自然環境や日々の生活に深く関わり、

農耕、漁業、家庭の安全など、

日常生活のさまざまな面で崇拝されています。

沖縄の宗教は、琉球王国時代から

独自の発展を遂げたアニミズム的な性質を持ち、

多くの神々や霊的存在が信じられています。

ニーブ神はその中でも特に重要な存在で、

自然の豊かさや生命の繁栄を象徴しています。

これらの神々への信仰は、

沖縄固有の祭事や

伝統的なライフスタイルに深く根ざしており、

地域の文化やコミュニティに影響を与えています。

周囲を散歩していると、

公園にたどり着きました。

この公園には、慰霊塔がありました。

この辺りは草むらが多いので

ハブの心配をしましたが、

今は冬なのでハブ冬眠中なので安心です。

公園からは、

綺麗な海が見えます。辺野古の海域では、

絶滅危惧種である

ジュゴンの生息が確認されています。

まだ私は、沖縄で

ジュゴンを見たことはありません。

沖縄のジュゴンは、絶滅の危険性が極めて高い

絶滅危惧1A類」に分類されています。

たまたまお散歩していた場所ですが

「祝女殿内」という、

沖縄の文化に触れることができました。

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