手作り万年筆の大橋堂 社長メッセージを書く万年筆 植原栄一社長
仙台市に本社がある、手作り万年筆の大橋堂から、毎年の出張サービスの案内がありました。神戸では、そごうか大丸で毎年出張サービスがあります
手作り万年筆の大橋堂
仙台市の大橋堂さんから、万年筆の定期点検の案内ハガキが届きました。
以前にホームページに紹介した、「手作り万年筆三兄弟」の万年筆です。
毎年、案内が来ても、忙しくて行けない年もあります。
インクを吸引する方式なので、何年も使っていると、インクの出方が悪くなることがあります。
人間の健康管理と同じように、万年筆も定期検査や定期修理が必要です。
今年の担当者の方は、初めて女性の方に当たりました。
今関喜久子さんに、尋ねてみました。
「大橋堂で地方巡回する担当者は、何人いるのですか?」
「私を入れて、3人です」「今関さんは、この道何年ですか?」「50年ぐらいです」
「松葉博雄の万年筆は、どんな状態ですか?」「手入れがあまり行き届いていません」
「ペン先は摩耗していますか?」「18金なので、柔らかく、20年ぐらいは使えます」
3本の万年筆のうち、極太の1本のペン先を細字に替えてもらうことにしました。
金の価格が上がっているので、ペン先も高騰しています。
万年筆の胴体部分は、天然ゴムのエボナイトです。プラスチック製とは違います。
ペン先はすべて18金で、メッキは使っていません。
極太のペン先を下取りして、細字用のペン先に取り替えすると、19000円弱掛かりました。
もう1本極細用を買うことにしました。
これで、大橋堂の万年筆は4本になります。
今関さんのお話では、30本ぐらい持ている人が大阪にいるそうです。
その30本は、すべて使っているそうで、所蔵して見ているだけではないようです。
桐の箱に入った新しい万年筆が加わり、4本になりました。
最初に買った万年筆は、今では貴重品になっているそうです。
すべて手作りなので、作れる人も限られていて、量産はできません。
大橋堂の社長さんは、現代の名工として、平成7年に勲六等瑞宝章を頂いた、名工です。
名工の作った万年筆を使って、名文を書きたいものです。
2010年1月26日(火)