記憶の中に生きている 愛犬 りんりんとの思い出 13回忌②
投稿No:8755
記憶の中に生きているシーズー犬 愛犬りんりんとの思い出 名前は「勇気凛凛」に由来します。
記憶の中に生きている 愛犬りんりんとの思い出 13回忌の追悼の続きです。
節目の命日に、
りんりんの思い出をあれこれ懐かしむことにしました。
シーズー犬がお家にやってくることになりました。
次女がどうしてもワンちゃんを飼いたいと、
高校生の時から言い続けていました。
私は小・中学校のころワンちゃんを3匹飼っていたので、
お世話の大変さや、別れの辛さを経験しています。
特にワンちゃんの1年は、
人間の7年に相当し、非常に短命です。
別れが来ると、家族を失うような強い寂しさと、
可哀そうだなぁと言う気持ち、
もっとああしてあげればよかった、
もっとやさしくしてあげたらよかった、
などの後悔が生まれて来ます。
そのことを何度も話しても、
それでも次女はワンちゃんを飼いたいと言って
いました。覚悟ができているならばと、
自分で世話をするという約束のもとに飼うことを了承しました。
記憶の中に生きている 愛犬りんりんとの思い出 選ぶならシーズー犬
どんな種類のワンちゃんがよいのか、
次女は次女なりにあれやこれや考えて何度もペットショップに行き、
どの犬にするかを絞り込んで行ったようです。
相談相手は長女です。
妹にとって姉はとても頼りがいのある相談役で、
これが男の兄弟の場合、
これほど用意周到な相談はできません。
では私はどんな役割を果たしたのかと言えば、
ちゃんとりんりんにとって重要な役割を果たしていました。
そして、ついに我が家に本当にシーズー犬がやってきました。
1999年5月2日のことです。
縫いぐるみのような可愛さで、
手の平に乗せて見ると置物のような小ささです。
本当にこんな仔犬が育つのか、心配なくらいです。
1999年3月10日生まれですので、
ちょうど3か月ほどで我が家へやって来ました。
まずは、名前をつけることになります。
人間なら、生まれて2週間以内に
最寄の役場に届け出ることになっていま
す。ワンちゃんの場合はすぐにでも決めないと、
各自が好き勝手に名前を呼んで怪しくなってきます。
命名したのは、私です。
この子の名前は「りんりん」になりました。
りんりんという名前は「勇気凛凛」に由来します。
最初に次女が考えていた名前は「ショコラ」です。
ショコラは、雅子皇后の飼っておられたワンちゃんと同じ名前です。
ショコラにクレームをつけるわけではないけれど、
何度も呼ぶには長すぎます。
声に出してショコラと呼んでみても、
何かしっくりきません。
ショコラショコラと続けて言ってみると、
なんだかくしゃみをしたみたいで心もとない気がします。
やはり、ここは元気のいい名前にしようと
私が勝手に「りんりん」と呼び出しました。
するとショコラはりんりんらしくなり、
とうとう「りんりん」になってしまいました。
最初の頃は犬友達の方々にはショコラとして紹介していました。
なので、ご近所を散歩していると
「ショコラではないんですか?」と訝しがる方もいました。
しかし、当のりんりんにはすっかり「りんりん」が定着し、
「りんりん」と呼べば耳を少し傾けながら反応します。
かくして、この名前は浸透していき、反対者も少なくなり、
りんりんに決まっていきました。
記憶の中に生きている 愛犬りんりんとの思い出 可愛すぎて躾ができません
りんりんが我が家にやって来たとき、
私には大事な用件があり、
神戸を不在にすることになりました。
ちょうど5月のゴールデンウィークのころです。
このときの対応がりんりんの躾の方向性にかなり影響しています。
次女がりんりんをペットショップから連れて帰った瞬間から、
りんりんに対する責任はりんりんを引き取った松葉家にあります。
私は仔犬を育てた経験もあり、
どのようにすれば仔犬が育つのか、
ミルクの上げ方・寂しがる仔犬のあやし方・
躾のタイミングなどを考えていました。
しかし私が急な用件で神戸の自宅を不在にしなければならず、
不安がる次女は一人でりんりんのお世話をすることになりました。
記憶の中に生きている 愛犬りんりんとの思い出 しつけは大事
人間と共同生活をするために、
りんりんには正しい躾が必要です。
ところが、この躾が難しいのです。
りんりんの可愛さにうっかり絆されて躾ができないのです。
つまり、甘やかしてしまうのです。
最初に、りんりんは所定の場所に寝るように躾けられるはずでした。
それが、りんりんが寂しがるので、
次女は自分のベッドにりんりんを入れてしまいました。
布団の温かさと次女の優しさに、
りんりんは「ここで寝てもいい」と勘違いしてしまいました。
この添い寝が何日か続くと、
もう引き離すことはできません。
まずここで、早くも予定が崩れました。
記憶の中に生きている 愛犬りんりんとの思い出 むやみの食べ物を与えてはいけない
躾については、ほかにも失敗したことがあります。
それは、「人間が食べる食事を決して犬にあげてはいけない」という法則を
破ってしまったことです。
りんりんは、
今では瞬間的に誰のそばに行けば食べ物をもらえるか、
分かっています。
可愛い盛りのぬいぐるみのようなりんりんが、
食事中に側に寄ってきて
「ちょうだい、ちょうだい」とじっと下から見つめられお願いされて、
ついあげてしまったのは、あろうことか私でした。
娘にあげてはいけないと言いながら、
お父さんが先にあげてしまって、
悪い先例を作ってしまいました。
記憶の中に生きている 愛犬りんりんとの思い出 りんりんの性格 ① 家族が居なくなると心配
家族5人と車でドライブに行くとします。
そのうち誰か一人でも車から離れてしまうと、
りんりんはもう心配で心配で少しでもドアに近い場所で、
その人が戻ってくるのをいらいらしながら待っています。
そして、戻ってくるととっても安心した表情を見せます。
記憶の中に生きている 愛犬りんりんとの思い出 りんりんの性格 ② 飼い主を思う 一途な気持ち
りんりんには、家族の中で一番好きな人がいます。
その人が帰ってくるまで、
りんりんはじっと玄関で待ち続けています。
ついうとうとしていることもありますが、
わずかな足音や車の音などの気配を感じると、すぐに顔をおこし、
聞き耳をたてて、好きな人の帰りを待ちわびています。
それは、愛しい人を待つような様子です。
耳と目はすぐに大好きな人がキャッチ出来るように
神経を尖らしています。
1日のうち大方の時間は、
待つための時間になっています。
好きな人が帰ってくると
ただ尻尾をふりながら全身の喜びをあらわして、
これまで待っていたことを
忘れたように不平はいっさいありません。
帰ってくると思いっきり尻尾を振り、
「会えて嬉しい!」とばかりに、擦り寄って甘えます。
これは時間・曜日・月などは関係ありません。
とにかくその人が好きなんです。
記憶の中に生きている 愛犬りんりんとの思い出 りんりんの性格 ③ 病人に気を遣う
先日、私が突然体調を崩して発熱し、
食事もできず、ぐったりしてしまいました。
この様子を見て、りんりんは「尋常にあらず」と感じたようで、
普段としぐさが変わりました。
なぜ分かるのでしょうか。
普段は私の寝ているところにやってこないりんりんが、
心配そうにじっと私を見つめ、傍から離れようとしません。
熱もあるので寝ないといけないと思い、
仕方なくりんりんを別の部屋に連れていってもらいました。
りんりん、心配してくれてありがとう。
記憶の中に生きている 愛犬りんりんとの思い出 りんりんの性格 ④ 好きな人の側へ
りんりんの心の中には好きな人がちゃんといるのですが、
その人がいない時は、
次の人にりんりんの気持ちの順位が繰り上がります。
2番目に好きな人が一番好きな人に繰り上がります。
1番目と2番目の人がいないときは、3番目の人が繰り上がります。
誰もいなくなったときは、
一番怖がって遠慮している私が繰り上がります。
膝の上に乗り、下からじっと見つめ、
「あなたを頼りにしてますからね。」と言われているようです。
つい可愛いやつと思ってしまいます。
記憶の中に生きている 愛犬りんりんとの思い出 りんりんの性格 ⑤ 逆らわない、怒らない従順性
りんりんはおいしいものを前にして「待て」と言われると、
食べ物に尻尾を振りながらじっと待っています。
これが人間ならこうはいかないと思います。
きっと腹をたてて「もうええわ」と
怒ってどこかへ行ってしまうと思いま
す。しかし、りんりんは待てが解除され、
「よし」と言う声がかかるまでじっと待ちつづけます。
りんりんがすやすやと寝ている時に、
つい抱っこして起こしてしまうことがあります。
これが家族なら、きっと目をこすりながら怒ると思います。
でも、りんりんは眠そうにしながらも決して怒ることはありません。
記憶の中に生きている 愛犬りんりんとの思い出 追悼
こうして過去のことを振り返っていると、あとからあとから湧き出るように
様々なことが思い出されてきます。
りんりんは我が家に数えきれないほどの
喜びと幸せをもたらしてくれました。
9月21日はそんなりんりんの命日です。
晩年は病気と闘う辛い日々が続きました。
それを思い出すと今でも胸が痛みます。
この13回忌の節目には、
りんりんの居た幸せな日々を振り返ってみました。
松葉博雄からの追悼
りんりんの記事を読んで下さっているみなさまへ
2008年(平成 20年) 9 月 21日午後 5 時 10 分に、
我が家のりんりんは、家族の見守る中、安らかに永眠致しました。
23日には、家族で葬儀を行いました。
松葉沙織からの追悼
りんりんは、我が家の娘たちが相談して、りんりんを選んで、
我が家にやってきました。
いつの間にか、家族と同じように溶け込み、
りんりんがいつも座る席は、
家族全員が見渡せる場所を選んでいました。
りんりんの永眠に際し、
これまでホームページの記事を読んで頂いた皆様方
に、松葉沙織から感謝の言葉をお伝えさせて頂きます。