年末年始を沖縄西表島で 月ヶ浜 浦内川 マリユドゥの滝、カンピレーの滝 由布島 パナリ島 仲間川 離島の思い出(3)

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年末年始を沖縄西表島でのんびり 西表島ツアー2002年沖縄訪問記(1)

年末年始を沖縄で 西表島ヴィラうなりざきでのんびりと

西表島旅行の思い出は、ブログを始める前に有ったことです。

神戸商科大学大学院の修士論文を12月20日に提出すると、

大きな荷物を肩から降ろしたように、体がうんと軽くなりました。

そして、年末年始の休暇が始まります。

もう、研究ノートを持ち歩いて、あれやこれや考えなくてもよくなりました。

年末年始は西表島で過ごします。

予定してる宿は、船浦港の近く、月ヶ浜ビーチの近く、宇奈利崎にあるヴィラうなりざきです。

西表島は、地形が険しく、島を一周する外周道路は出来ていません。

そのことが、自然を開発から守ってくれました。

西表島と言えばイリオモテヤマネコですが、滅多に遭遇する事はないそうで、

もし、ちらっと見えただけでもラッキーと言われています。

ヴィラうなりざきから月ヶ浜(トゥドゥマリ浜)が一望

石垣島の石垣港から西表島の大原港に渡り、西表島ではヴィラうなりざきを予約しています。

ヴィラうなりざきは宇奈利崎にある宿で、海が目の前に広がっています。

ここからは月ヶ浜(トゥドゥマリ浜)も一望できます。

今は冬期なので、海で遊んでいる人はいませんが、

ここならシュノーケリングすれば、熱帯魚が見えそうです。

ヴィラうなりざきの敷地は、芝生が広がる開放的な景色です。

部屋に荷物を置くと、早速奥さんと二人で周辺を散歩します。

12月だというのに、ハイビスカスの花は寒いとも言わず咲いています。

浜辺に出ると、まだ若い椰子の木は、これから上へ上へと伸びようとしています。

鳥は浜辺で何かを探すように忙しく移動して、磯の浜辺には多くの小さな生物がいそうです。

西表島に来た開放感は格別です。

それもそのはず、神戸商科大学大学院の修士論文を、

やっと提出できた達成感がそうさせるのです。2002年12月30日()

西表島の浦内川には、マリユドゥの滝と、カンピレーの滝が圧巻です。西表島ツアー2002年沖縄訪問記(2)

西表島の浦内川には、マリユドゥの滝と、カンピレーの滝

西表島の浦内川には、西表島に降った雨が雫となり、

流れを作り、川となり、滝を作り、海に流れていく水の循環を作っています。

西表島旅行の2日目は、西表島の自然を見て廻るドライブです。

レンタカーを借りて、奥さんを乗せて観光マップを頼りに、

出来るだけ自然に触れる事の出来る観光に参加します。

今日は年の瀬で、大籠で大晦日です。

ここ西表島では、大晦日の慌ただしい雰囲気は、まるっきりありません。

今日は、昨日の続きのようなものです。

でも明日は1月1日のお正月を迎えるので、西表島でも何か変化があるはずです。

注意深く見ていきます。

 最初は浦内川観光です。

西表島の人に声を掛けてみると

ここの船着き場で、西表島の人に声を掛けてみました。

初めてお会いした方ですが、観光客に親切に話し相手になってくれました。

 

「明日のお正月に向かって、何か準備をしているのですか?」と尋ねると、

「今夜はうちの家では、お弟子さんが大勢集まって、沖縄の年越し蕎麦を頂くんです。」

「何のお弟子さんですか?」「三線のお弟子さんです。」

「えー!そうすると、あなたは、三線のお師匠さんですか?」

「そうです」 「それでは、是非、三線を聞かせて下さい」

「いいですよ、今夜うちにいらっしゃい。

みんなと沖縄の年越し蕎麦を食べましょう。」 と、話はとんとん拍子に進み、

なんと松葉博雄は西表の三線の世界では著名な宮良用茂さんのお家に、

客人としてお伺いする事になりました。

浦内川の観光は船に乗って

浦内川の観光は、船に乗って川を遡ります。

日本百選の滝に選ばれている マリユドゥの滝 が見えました。

自然が自然のままで残っている事は、都会に住む私にとってみたら、とても新鮮に感じます。

浦内川を船で遡っていっても、

周りに看板・電線・自動販売機・人家・お店など、もし時代劇の映画を撮ろうと

すれば、邪魔になりそうな、現代風の物は見あたりません。

 

映画の「キングコング」が出てきてもおかしくないような、自然があります。

イリオモテヤマネコについての看板がありました。こんな事が書いてありました。

原始的な猫の一族の生き残りとされ、西表島のみに生息する貴重な種です。イエネコと違い川に入って泳ぐこともあり、木にも登ります。食べ物は鳥類やトカゲ類を主に、植物、昆虫、魚介類と、いろいろです。生息数は100頭あまりと少なく、交通事故で死亡していることもあり、心配されています。

イリオモテヤマネコは、そんなに見えるものではありません。

そこで、イリオモテヤマネコの写真を紹介します。

 

カンピレーとは、西表島の言葉で「神々が座る」

マリユドゥの滝から200m上流に、カンピレーの滝が見えます。

カンピレーとは、西表島の言葉で「神々が座る」という意味です。

観光客から見ると、水を満々とたたえた、素晴らしい滝ですが、

島の人達には聖地であり、信仰の対象の場所です。

島に降った雨が、直接川に流れ込む事もあれば、

一旦地中に潜り、清水となってもう一度地上に染み出て、川に合流し、

そしてこのカンピレーの滝を作っています。

滝の側に立っていると、今にもこの滝の清流に飲み込まれて、

川下に流されていくのではないかと錯覚する程の川の勢いです。

都会の観光地と違って、西表島の観光地は、素晴らしい観光スポットであっても、

訪れる人は少なく、ゆっくりと自然に溶け込む事が出来ます。

奥さんは、西表島のイリオモテヤマネコの柄に合わせて、同じ様な猫の模様のシャツを着ています。

これを着ると、猫がひょっとすると近づいてくるのではないかという、縁起物の服です。

この水は、手に掬って飲んでみると、とても柔らかい味わいの水です。

これをペットボトルに入れれば、すぐ販売できそうな水です。

西表島に降った雨がより集まって、

今目の前に流れる激流を見れば、横山大観の名作『生々流転』を思い起こさざるを得ませんでした。002年12月30日()

西表島の観光資源には、浦内川の川の流れ、滝の流れ、由布島の遠浅を通う水牛があります。 西表島ツアー2002年沖縄訪問記(3)

西表島の観光資源には、水の縁が多くあります。

川・滝・海・船・水牛・遠浅の海峡などです。

浦内川の周辺には、岩には苔が生し、シダ類の植物が多く茂っています。

一つ一つの植物に感動し、花を見ては何の花か、花の名前を知りたくなります。

穏やかな水の流れの場所には、そこに適応した小さな生き物がいます。

その生き物を狙って、空からは鳥が飛んできて、一瞬のうちに捕獲してしまいます。

浦内川の観光船は、発着場から上流の軍艦岩まで8kmを航行します。

説明を聞きながら、およそ30分で軍艦岩に到着します。

両岸には、マングローブ林が広がり、ちょっとしたジャングルクルーズの気分です。

流れの穏やかなところには、カヌーを楽しむ人達が、ゆっくりゆっくりカヌーを進めています。

次のスポットは由布島観光です。

昔、西表島から1kmほど離れた由布島に渡るときに、水牛を使った牛車が始まったそうです。

その時の水牛は、台湾から一番目の水牛を連れてきて、

それが今も子孫を残して、増えているそうです。

 

水牛にとって、牛車をひっぱる仕事は重労働なのか、

それほどでもないのか、その負荷は分かりませんが、

この牛車の仕事が無ければ、水牛もこれほど増えてないそうです。

ほんのちょっと非日常的な田園情緒を満喫する為に、

沢山の人が高い運賃を払って、向こうの由布島に渡ります。

説明によれば、西表島は、かつてはマラリアの恐怖がありました。

由布島には、マラリアの心配がなかったので、

夜を由布島で過ごす人が、西表島から由布島へ通っていたそうです。

観光資源になった水牛は、今では30頭ほどがこの由布島で飼育されています。002年12月30日()

03年1月日()

西表島の竹富町役場は、石垣島の石垣市にあります。なんとも不思議な事です。 西表島ツアー2002年沖縄訪問記(4)

西表島の竹富町役場は、石垣島の石垣市にあります

西表島の竹富町はこのあたりの総称です。

八重山の石垣島と与那国島以外は、みんな竹富町に属します。

そこで、竹富町役場は交通の便の良い石垣市に置かれています。

12月の太陽を浴びて、西表島のハイビスカスは、遠くから来た観光客に笑顔で呼びかけてくれました。

 

どこから来たの?

神戸からです。神戸は震災で大変だったね。

そうです、大変でした。でも、全国から皆さんが復興支援して下さったので、

最近はかなり復興が進んでいます。

せっかくだから竹富町あたりを見て行きなさい。

西表らしい民家や景色があるから、見ると良いよ。

でも、人が住んでるから、ずかずか勝手に入って行って、

見せ物を見るような不躾な態度はしないでねと、

ハイビスカスに言われて、月ヶ浜に行きます。

月ヶ浜

アンソニン・パーキンスが歌う、『月影の渚』という曲があります。

まさにこの曲にぴったりの雰囲気を持つ、月ヶ浜です。

この浜辺は、全国所々にある、鳴ヶ浜と言われる、

砂を踏むと鳥が鳴いてるような音が聞こえてくる砂浜です。

 

砂浜も綺麗、波も静か、前の海も小島があって、絵のようで、奥さんも大喜びです。

浜辺から近いところに、竹富島とは違う、竹富町があります。

西表島では、県指定の旧家がある地区です。

いかにも沖縄風、これぞ西表風、これが竹富町と、思われる1丁目1番地です。

長年かかって、積み上げられた暴風壁の石垣は、台風から家を守る大切な役割をしています。

 こんな所にイリオモテヤマネコがいるわけがないのです。

猫が多い西表島

猫を見れば、ついシャッターチャンスととらえ、写してしまいます。

猫の方も驚いて、なんで私を撮るの?あんただぁれ?と疑い深そうな目で見ています。

中でもややべっぴんさんの猫に目を惹かれます。

毛並みも良く、落ち着きもあり、上品そうです。

この猫ちゃんに、西表郷土文化伝承館はどっちでしょうか?と道を尋ねると、

猫は目で合図して、進む方向を教えてくれました。

猫に教えられて、その先を進んで行くと、行く手に茅葺き小屋の、

今では何処に行ってもなさそうな、古い古い建物がありました。02年2月日()

 

沖縄の昔を今に伝える、竹富町の町並みを歩きました。西表島ツアー2002年沖縄訪問記(5)

沖縄の昔を今に伝える、竹富町の町並み

沖縄の昔を今に伝える、ハイビスカス、ブーゲンビリア、ユウナの花を愛で、

星の砂の散らばる浜辺を歩きました。

これから西表郷土文化伝承館に行きます。

この辺りは、第1回沖縄訪問をした、40年ほど前に、松葉博雄が初めて沖縄本島と石垣島を訪問した当時の面影と雰囲気が残っています。

ハイビスカスの華麗さと、トロピカルな雰囲気に驚きました。

あのハイビスカスが、同じ様に、今も西表島に咲いています。

一つ一つのハイビスカスの花に、一つ一つ言葉をかけていきたい気持ちです。

ハイビスカスは、戸外で、保護されない野ざらしのままで、美しい花を咲かせ続けています。

西表島の竹富町の、石垣が続く道を歩いていると、あのときの感動が蘇ってきます。

西表郷土文化伝承館

見えてきた西表郷土文化伝承館は、祖納(そない)・竹富町の集落にある木造茅葺きの古民家です。

現在では新盛さんのお家となっています。

この近くにも、ハイビスカスだけでなく、ブーゲンビリアの清楚な花が、あちらこちらに咲いています。

沖縄県内に現存する最古の住宅で、築年数は300年と推定される茅葺の家です。

平たく薄いテーブルサンゴを幾重にも積み重ねたグシク(石垣)と防風林のフクギに囲まれた平屋の家は、

沖縄の木造建築の古い形式である「貫屋(ヌキヤ)」とよばれる建築様式です。

建材はキャンギ(イヌマキ マキ科の常緑針葉高木)を、萱を乗せるキチ(乗木)はプシキ(ヒルギ)を、

それを固定する縄はマーニ(コミノクロツグ)を使用しています。

平成12年に修繕され、現在は西表郷土文化伝承館として活用されています。 (ウィキペディアより)

立派な屋敷跡

建物が建っていない、屋敷跡があります。

石段を積み重ねた、かなり立派な屋敷跡です。

このお屋敷の跡に、石段を登って上がってみます。

一段高くなった屋敷跡の前方には海が広がって見えます。

左手には神社があり、この辺りの村の鎮守の杜のようです。

耳を澄ませば、前の浜辺から、ゆっくりとした潮騒の音が聞こえてきます。

耳を澄ませて、潮騒の音に聴き入っていると、

これまで聞こえなかった竹富町の小鳥たちの声も聞こえてきました。

ここには、都会の喧噪から離れた、静かな竹富町の日常の生活が今日も、

昨日と同じ様に続いているのです。

なんという心休まる場所でしょうか。

こんな落ち着いた所で、海を見ながら、夕日を見ながら、鳥の声を聞きながら、雨の音を聞きながら、

時には月の光を浴びながら、泡盛をコップいっぱいになるまで注いで、

それをゆっくりと、一飲み、一飲み、急ぐことなく静かに飲んでみたいものです。

竹富町の時を忘れるような、気持ちを包み込んでくれるような、

不思議な時間の中で、沖縄に来た、西表島に来た、実感が湧いてきました。

日差しが照りつけると、1月の日差しでも暑くなるほど強い陽の光りです。

ハイビスカスと見間違うのは、ユウナの花です。

ユウナの花も、五弁の花びらで、渦を巻いたような咲き方は同じです。

屋敷跡から浜辺に出てみます。

これだけ美しい浜辺が、特に有名な浜辺ではありません。

西表島の何処にでもある砂浜です。

浜辺の砂を、手で掬って、手のひらの砂粒を、一つ一つよりわけていくと、

小さな貝殻状の星の砂が見つかります。

浜辺の草地には、日陰にも花が咲いています。

浜辺と集落の境界をつくっているのは、トゲがいっぱい伸びているアダンの木です。

アダンの木には、パイナップルとよく似たアダンの実がつきます。

アダンの実は、熟れると甘いにおいが出て、それをヤシガニやヤドカリが狙って集まって来ます。

 

西表島からパナリ島への観光船は、船底がグラスボードになっています。西表島ツアー2002年沖縄訪問記(6)

パナリ島への観光船

西表島からパナリ島へ進んで行くと、日が当たる浅い海底には、色鮮やかな珊瑚礁のお花畑が広がっています。

西表島に来たからには、離島のパナリ島(新城島)観光に行きます。

新城島(あらぐすくじま)は、 沖縄県八重山郡竹富にある島で、

上地島(かみぢじま)及び 下地島(しもぢじま)の2つ島で出来ています。

離れた2つの島からなることから、

現地の方言で「離れ」を意味するパナリ または パナリ島 とも呼ばれているそうです。

全島が西表石垣国立公園に含まれています。

奥さんと一緒に、西表の仲間港(大原港)から出発です。

観光船の船の底は、船から海中が見えるように、グラスボートになっています。

遊びの船旅は楽しいものです。

どうしても行かなければならない用事がある船旅と違って、

遊びの船旅は、悪い天候の場合は、乗らなくてもいいのです。

 

神戸商船大学出身の女性船長さん

観光船の船長さんがいました。女性の船長さんです。

声をかけてみると、神戸の事をご存じです。

それもそのはず、神戸の商船大学の出身です。

神戸商船大学を卒業して、仕事先を探して、西表島まで来たそうです。

この観光船は季節性が強く、夏場は大繁盛でも、シーズンオフとなると、

燃料費も出ないほど、お客さんが少ないそうです。

船底に入ってみます。パナリ島が近づくにつれて、色とりどりの珊瑚が見えてきます。

船から見る珊瑚礁は、シュノーケリングでみる珊瑚礁と、やや違いがあります。

観光船は、珊瑚を傷つけないように、船が珊瑚で傷つけられないように、

ある程度の距離を保って運航されています。

シュノーケリングの場合は、珊瑚の直ぐ側まで接近します。

船のエンジン音に恐れて隠れているのか、魚の姿が見あたりません。

第二次世界大戦直後の沖縄の海を知ってる人に聞いた話では、

テーブル珊瑚は、本島の海岸線に沿って、どこの浜辺でも、漁港の直ぐ側でも見られたそうです。

 

観光みやげにするため、海からテーブル珊瑚を折りとって、陸上で干して、ペンキで珊瑚を着色し、

道ばたに並べて、アメリカ軍の軍人さんに売っていたそうです。

 

それが、テーブル珊瑚を見ようとすれば、

かなり離島まで来なければ見れなくなりました。

 

今日のパナリ島に行く船は、観光客が少なく、ガラガラの状態でした。

パナリ島上陸のプランにはなっていません。周辺を航行して、また仲間港に帰ります。

夏場なら、ここでシュノーケリングのコースもあります。

 帰り船は、全速力で港を目指します。

デッキにいると、風を切って進む船足が、ジェットスキーに乗ってるような爽快な気持ちになります。

あっという間のパナリ島観光は終わって、次は仲間川観光です。

所要時間およそ70分です。

船はマングローブの巨大な群落の中を左右に見て、ゆっくり進みます。

2002年2月日()

西表島の仲間川のマングローブ群生を、船は川上に向かって進みます。西表島ツアー2002年沖縄訪問記(7)

西表島の仲間川のマングローブ群生

西表島の仲間川の流域に茂る、日本最大のサキシマスオウの木は、

屋久杉のように、伐採が進み、巨木は僅かしか残っていません。

仲間川観光遊覧船の所要時間およそ70分です。

船はマングローブの巨大な群落の中を左右に見て、ゆっくり進みます。

マングローブは、特定の植物の名前ではなくて、

海水と淡水が混ざり合う浅い汽水域に生える植物の事を総称した名前です。

上流に進んで行き、一旦船を下ります。

船着き場から、100mほど進むと、日本最大のサキシマスオウの木が見えます。

昔は、至る所に茂っていたそうですが、現代のような化成製品が無い時代に、

木造の船の舵に使うため乱伐があり、これほどの巨木は、もう残っていません。

自然を残すということは、随分犠牲をはらう事になります。

ライフスタイルに合わせて、自然を壊していけば、生物の循環は壊れていきます。

西表島に来て、多くの自然を見て、これまでに失ってしまった貴重な自然がどれだけ大事で、再生の為にはどれ

だけ犠牲を払わないと再生できないのか、西表島の人達に教えてもらいました。

西表島の自然の魅力は、豊富な水にあります。

雨がよく降り、亜熱帯植物にとっては、降水量の豊富なお陰で、緑豊かな島を形成しています。

森や森林のお陰で、沢山の昆虫や小動物が生息し、

それを捕獲する次の食物連鎖が繋がり、生物の多様化に繋がっています。

山が豊な緑を保持する事は、山から流れる渓流に乗って、河口の海も豊かになります。

出来るものなら、この豊かな自然を、そっくり次世代に、その又次世代に継承できるように、

私達も自然保護に協力しないといけません。

 

自然は失ってみて初めてそのありがたさに気が付くものですが、

気がついた時に自然を回復させるには、気の遠くなるような時間とコストがかかるものです。

 

西表島をドライブしていると、沖縄本島でも見られない鳥があちらこちらに見受けられます。

鳥も人間をそれほど恐れていません。この関係を維持したいものです。

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2003年1月日()