三十三間堂では、高校生のカメラのシャッターを押し係になりました。三十三間堂の甍(いらか)は、鳳が翼を広げたような美しさです。三十三間堂の通し矢は飛距離60メートルです
京都へ近隣ツアー(5) 京都東山・三十三間堂[その2]
2010年5月の京都への近隣ツアーの続きです。
さすがは、修学旅行の5月です。松葉博雄と奥さんが三十三間堂の境内を散策していると、高校生の修学旅行のグループがカメラを持ってきて、写してくださいと頼まれました。
ひとりひとりが、思い出を作ろうとしています。ひとりひとりが、カメラを預けに来ます。ひとつのグループで、7~8人はいます。
さらに、グループは続きます。松葉博雄はいつもなにか頼まれ役になって、高校生のグループが次から次へとお願いにやってきます。
「はいはい。いいですよ」と、請け負って、カメラを預かって写しているうちに、ちょっとこれは終わりがないなと思ってきました。
松葉博雄に人気があるのではないのです。親切なおじさんが、シャッターを押してくれるから人が集まってくるのです。
それを見ている他のグループが、また集まってきて、あの人だったら押してくれそう。と、いつの間にか評判の繁盛店ができました。
三十三間堂の境内には、小さいながらも、池があり、池には錦鯉が泳いでいます。
ここでも、女子高校生が集まってきて、弁当の残りを池の鯉にあげていました。
池組みを見てみると、小堀 遠州が作ったとか、そんなに歴史的な庭園のようには見えません。5月の五月晴れと、池に映るツツジの花、お堂の屋根瓦、朱塗りの柱など、なんと日本的な光景なでしょう。
きっとヨーロッパの人やアメリカの人たちが、ここに立てば「ワンダフル!」と言いそうです。
三十三間堂屋内で千躰の仏像や、いくつかの国宝を見て、日本の文化、仏教美術の傑作、火災や戦争の戦火から逃れた歴史的な重要性をこれからも守らないといけないと、うなずいてしまいます。
しかし、外から見ても、その気持ちは益々強くなります。
三十三間堂の境内は、玉砂利に囲まれていて、小道を歩いていても、お堂の美しさを感じてしまいます。
神戸では、1995年に阪神淡路大震災がありましたが、あれだけの大きな地震がもし、京都におきていたら、この三十三間堂は耐えられるのでしょうか?何しろ、屋根が重そうです。瓦が重そうです。
鳳が翼を広げたような、美しさを三十三間堂の屋根に見ました。あまりに、見事な曲線美に見とれて、しばし歩行をやめて、鳳の羽ばたきに見とれていると、奥さんが写真を写してくれました。
三十三間堂は、毎年成人の日に、成人を迎えた新成人が通し矢を行うことでも有名です。
外から見てみると、弓を射る場所から的までは、約60メートルの距離があります。
松葉博雄は、子どもの時にはチューブを使って、パチンコを作りました。
パチンコを力いっぱい引っ張ると、かなり遠くまで玉は飛んでいきますが、果たして60メートル先までは届くかどうか、今からでもやってみたくなりました。
気になって、後から調べてみるとアメリカのサンダース社製の定番スリングショット(パチンコ)だと、100メートルも鉛球が飛ぶそうです。これは危ないので、三十三間堂で、パチンコ玉を打ってはいけません。
暑くもない、寒くもない、三十三間堂を一巡しても、汗がでない、寒くもならない、絶好の日和でした。