播磨灘と菜の花を繋げば、司馬遼太郎の「菜の花の沖」に繋がります。高田屋嘉兵衛の浪漫よりも、綾部山梅林で柏餅を食べて、播磨灘を見ています
綾部山梅林へ近隣ツアー(2)
播磨灘が見える高台から降りて、次に目指す方向の綾部山梅林に向います。梅が咲く頃の日曜日だと、駐車場はうんと遠くまで離れてしまいます。
今日は、平日なので、綾部山梅林のすぐ側まで車を寄せることが出来ます。
その途中に、菜の花畑があり、両脇の側道に、車を停めて、皆さんが、菜の花を摘んでいます。
松葉博雄も、菜の花が欲しくなり、同じように側道に車を停め、菜の花の近くに行ってみました。
勝手に採っているはずがないと思っていたら、やはり畑の隅の方に「ルールを守ろう」と書かれた掲示がありました。
1枚100円のビニール袋を買えば、菜の花を摘んでも良いというルールです。
無人のコインボックスに100円を入れ、ビニール袋を1枚頂き、菜の花畑に降りていきます。
少し足下が緩く、ぬかるんでいるので、立派な靴だと大変汚れてしまいます。
土の硬そうな所を選んで、少し菜の花を摘んでみました。ビニール袋に詰め放題という気持ちにはなりません。
先の方に行くには、靴がドロドロになるのを覚悟しなければならないからです。
菜の花畑を直線上でまっすぐ行くと、農事組合法人「黒崎梅園組合」が経営している駐車場に着きました。
綾部山梅林の入り口には、小さなため池があり、白鳥がいて、近づいて寄ってきます。渡り鳥の鴨もたくさんいました。
1枚500円の入場料を払って入ります。入場券を売っている方に、「このお金は誰に払っているのですか?」と質問すると、思いも掛けない質問のようで、答えられず、隣のおじさんに相談していました。
受け取った切符を見れば、農事組合法人「黒崎梅園組合」に払っていることが分かりました。坂道が多いので、細い青竹を杖代わりに貸してくれます。
松葉博雄の奥さんには、用心のため、青竹の杖を持ってもらい、転ばないようにお願いしました。
奥さんは、入るとすぐに、饅頭を売っているのを見つけ、早速、饅頭屋さんの方に近寄っていきます。
柏餅のようです。味は、柚、梅、あんこだけの3つの品揃えです。
ケースを見ると、もう売り切れの箱がありました。1個だけでも、良いようなので、奥さんは、柚が売り切れていたので、梅味を選んで、柏餅を持った瞬間、「まだ温かいわ」と、喜んでいます。
柏餅をビニール袋に入れて持ち、どこか絶景の場所を見つけ、食べるつもりのようです。
2010年2月18日(木)
綾部山梅林へ近隣ツアー(4)
2010年2月18日(木) 綾部山を一巡して、奥さんが絶景地で柏餅を食べた後は、ゆっくりと、坂を下り、綾部山梅林の出口に向います。
気になっていたことがあります。綾部山梅林の入り口では、近郊農家から集まった新鮮な野菜が売られていました。
買い置きして、帰る時に受け取るという、便利なサービスがやっていませんと言われていたので、帰るまでに欲しい野菜が売れてしまって、売れ残りばかりだったらどうしようかと思っていました。
大根、葱、ゴボウ、ニンジンなどは、100円です。
白菜がやはり売れ残りで、買う気もしません。
野菜の向こう側にもお店があり、ちょっと寄ってみると、美味しそうな揚げかまぼこがあります。
店主のおじさんに話しかけると、「もう売れ残りだから、店を終う前だから、150円の揚げ物は、100円でええよ」と言われました。
この店主の人がとても良い人に思えてきました。非常に愚直です。
黙っていれば、150円で売れるところを、100円で売り切ろうという気持ちは、次に、何か他のものも買ってあげようという気を誘ってきました。
ちょっと目を横に振ると、昔懐かしい、「鰹の華」がありました。小学校、中学校の頃、お弁当に入っていた、懐かしい「鰹の華」です。
原産地は、鰹が水揚げされる、静岡県の焼津港のようです。兵庫県では、「うちとこだけです」と言われました。1パック500円です。懐かしいので、2パック買いました。
今日、訪れている綾部山は、たつの市です。たつの市と言えば、全国でトップシェアを取っているのが、小学生が使うランドセルです。綾部山の近くに「セイバン」の工場を見つけました。
帰りに、今晩の夕食の材料を買うために、マックスバリューに寄って、綾部山で考えた通り、播磨灘の春を告げる魚、ふるせを買いました。