「兵庫県立コウノトリの郷公園」にある、「豊岡市立コウノトリ文化館」自然を守ることです
「兵庫県立コウノトリの郷公園」にある、「豊岡市立コウノトリ文化館」でコウノトリが自然に増えるには、どうしたら良いかのお話を聞きました。自然を守ることです 但馬へ近隣ツアー(7)
「兵庫県立コウノトリの郷公園」に着いたのは、10時半ごろです。
予想していたコウノトリの郷よりは、
ゆったりとした田園の中でした。
10月末の清々しいお天気です。
風もなく、ゆっくりと雲が流れている空に、
よく見ると、自然に放鳥したコウノトリが、
翼を広げ、下界の様子を覗くように、
風に乗って、流れています。
期待していなかっただけに、まさかと思うほど、
自然に大空で群れで飛んでいるコウノトリを見て、感動です。
首筋が痛くなるまで、首を空に向けて、
コウノトリがどちらの方向に行くのか、
皆さんと一緒に見続けています。
コウノトリが視界から外れるまで、
空を見続けて、
次に、豊岡市立コウノトリ文化館に入ります。
入り口には、コウノトリの保護のための募金を呼びかけています。
コインを入れると、スロープに沿って、
落ちていくように、興味を惹くように、
募金箱が作られていました。
多目的ホールで学術員の話を聞きます。
窓から見ると、保護されたコウノトリが見えます。
文化館から外に出ると、垣根の中には、
同じ方向を向いた、置物のような
コウノトリが日を浴びて、立っています。
あまりにも動作がないので、
ひょっとして置物かと思ったほどです。
屋根のない囲いの中に、
たくさんのコウノトリが保護されています。
飛べないようにしているようです。
コウノトリの保護のためには、
この辺り全体がコウノトリにとって
住みやすい地域にする必要があります。
今までコウノトリは、住みにくくなったのは、
コウノトリと人間が共生できなくなったからです。
まず、コウノトリのエサとなる、
田んぼや小川に生息するドジョウ、
蛙、小魚、虫などが、生きていける
環境を作ってあげることが大切です。
電線を張り巡らしていると、
感電することもあります。
空を飛ぶ邪魔をしないこと、
コウノトリが地上に降りてきて、
拍手をしないまでも、
温かく迎えてあげる姿勢です。
農薬を使わない農業、
有害物質を流さない小川、
騒音を出さない生活、
煙や有害物質を大空にまき散らさない街作りなど、
昭和の30年代~40年代の頃に帰る必要があります。
確かに、コウノトリの郷を歩いてみると、
高度成長時代に入る手前の頃の日本の姿を見るようです。
ラッキーなのは、
コウノトリのご相伴にあずかっている、
サギや鳶、鴨などの比較的大きな鳥たちです。
好きな餌もあり、鳥たちが寄ってくるのは当然です。
コウノトリだけに「来て下さい」とは言えません。
鳥たちが集まる郷になることです。