丹波の中心出石城に入ります。お城の中には、斉藤隆夫さんの石碑があり、近くに神社の鳥居が並び、2本の真っ直ぐに伸びた銀杏の木が、神社の狛犬のように対でそびえていました
但馬へ近隣ツアー(4)
橋を渡ると大手門がありますが、これも5000万円で掛け替えたということです。とても立派な大手門です。
毎年11月3日には、「出石お城祭り」があります。
このときには大名行列と奴さんの姿をして、このお城の門から出て、街を練り歩きます。
お城の中に入って、さらに神社の方にまわります。今まで知りませんでしたが、途中で、出石には優れた人が多く世に出た土地であることが分かりました。
石碑が祀られているのは、斉藤隆夫さんです。42歳で衆議院議員となって、政治活動に従事した人です。
特に有名なのは、2.26事件の直後、日本の軍隊をこれまで誰も批判しなかったことに対して、粛軍演説を行いました。とても病弱だったそうですが、80歳を超えるまで、元気に過ごしたということです。
お城の中に、斉藤隆夫さんの石碑のすぐ側に神社もありました。
神社の脇には、2つの大きな銀杏の木が立っています。この銀杏が間もなくすると紅葉して黄色になって、地面も埋め尽くす姿はとても綺麗だということです。
秋の紅葉の時期もとても良いという話でした。
神社を見学した後は、町を歩いてみます。出石明治館があります。大正風の建物に見えますが、明治20年に建造されました。
この出石は、初代東大総長が出た街でもあります。
加藤弘之さんです。どうやら、出石には、かなり賢い人が多いようです。
次に、お寺巡りです、出石の街には至る所にお寺があります。
中でも有名なのは、たくあん漬けを考えた沢庵和尚がいた、宗鏡寺(すきょうじ)というお寺です。
沢庵和尚は、宮本武蔵の小説で有名ですが、小説の中での沢庵和尚の活躍は、どうやら吉川英治氏の作り話のようです。
沢庵和尚は、徳川3代将軍家光に可愛がられて、江戸に招かれ、また出石に帰ってくるということを繰り返したようです。
宗鏡寺に入って行きます。臨済宗のお寺で、出石の殿様の菩提寺でもある、とても立派なお寺です。
お寺の中には、お庭があります。よく手入れされています。
バナナかと思うような、芭蕉の木がありました。
京都の古いお寺を思わせるような庭の造りです。
晩秋の頃、庭木が紅葉し、苔に赤い紅葉が折り重なるように散って、西日が差せば、輝くような秋の趣が出ると思います。
道順に沿って、お庭を1周し、頂上部分の歴代藩主のお墓をお詣りします。
2009年10月21日(水)