『売り手よし、買い手よし、世間よし』の三方よしの販売方法をシードの海津雅彦さんと意見交換しました。
投稿No:7750
『イノベーションのジレンマ』を提唱した、クリステンセン教授は、『コモディティ化をいかにして回避するか』と『イノベーションへの解』で解説しています。
シードの海津雅彦部長さんが、コンタクトレンズの新しい販売方法について意見交換に来られました。
シード設立60周年のパーティー以来、海津雅彦部長さんとはよくお会いしています。
普段私からは、各メーカーの担当者の方にお願いしていることがあります。
それは低価格競争を回避して、お客様と販売店とメーカーが、それぞれが良い結果になるようになる仕組みを考えて下さいということです。
近江商人の商売繁盛の基本原則に、「売り手よし、買い手よし、世間よし」の『三方よし』の教えがあります。
ビジネスをしていると、売り手のメーカーだけが利得を得るような考えの会社があります。
例えば、高邁な信条を掲げながら、間もなく製品の価格変更を計画しているにも関わらず、コンタクトレンズのユーザーに価格が変わることをひた隠しして、自己の利得のみを追及するメーカーもあります。
売り手も買い手も世間も、皆がハッピーになる販売方法を考える事は、口で言うほど簡単なことではありません。
そのアイデアが、消費者の皆さんに受け入れられ、販売店にとっても、メリットがあり、メーカーにもメリットが社会全体にも指示される仕組みがあればと思います。
パワーポイントでプレゼンをお聞きするので、部屋を暗くして、映像が見えやすくします。
企画の中身については、企業秘密になるので、残念ながら書けません。
一通り意見を聞いて、素晴らしい意見だと思いました。
これなら買い手も、売り手も、世間も、皆に利得がありそうです。
新しい事を考えて、それを実践するには、相当なエネルギーが必要になります。
払ったエネルギーに見合うだけのリターンがあるかどうかは、やってみないと分かりません。
それがリスクです。
今日のプレゼンは、実際にこれから始まるという内容ではありません。
こんなアイデアもありますよというレベルの段階です。
話を聞いて、販売店からの意見も聞かせて下さいと、意見を求められました。
同じメーカーの同じ製品を、近隣の販売店や姿の見えないインターネット通販の会社と価格で競争するよりは、はるかに素晴らしい考えだと思いました。
『イノベーションのジレンマ』を提唱した、クリステンセン教授は、『コモディティ化をいかにして回避するか』と『イノベーションへの解』で解説しています。
使い捨てレンズが登場してから、コンタクトレンズ製品は、あまりにもコモディティ化してきました。
医療性が後退し、日用品のように誤解されるようになってきています。
このような風潮の時に、新しい販売システムを考える事は、私達販売店には大変刺激になりました。
2018年3月7日(水)