金武の自然 億首川(おくびがわ)のマングローブと大川長命の泉「ウッカガー(金武大川)」 第83回沖縄訪問(6)
金武の自然 金武町の億首川(おくびがわ)と、マングローブ林、大川長命の泉、「ウッカガー(金武大川)」、昔のまんまの沖縄を見つけました。
金武の自然 バードウォッチング
次の訪問先は、金武町の億首川(おくびがわ)の自然を見ました。
マングローブが、億首川の両岸に茂り、前に見た、西表島の仲間川のマングローブを思い出します。
この辺りは、バードウォッチングで賑わうところです。
昔は、自然と動物、豊かな鳥が生息する、この値打ちが分からなくて、一部の人は、エアガンで鳥を撃っていた時代もあったそうです。
エアガンは、鳥を殺傷はしていません。
脅かしているだけですけど、鳥にとってみれば、迷惑な話です。
金武の自然 水田利用
億首川の周辺には、遠くから見ると、水田に田植えをしているような光景が見られました。
ところが、実はこれは、稲を植えているのではなくて、食用の里芋を水田のように植えているのです。
金武の自然 野鳥が集まる水田
里芋畑には、水が張られ、そこに、野鳥が集まってきています。
水がない、乾いた畑をトラクターで耕していると、トラクターが耕した畑の土から、虫がかき出されるので、これも、野鳥にとってみると、美味しい話なので、トラクターの後ろには、野鳥が集まっています。
億首川のマングローブの林を見てください。
これが、昔の沖縄の面影を残しています。
土地改良が進む前は、このような自然が、本島にもあちらこちらにありました。
金武の自然 マングローブの林
マングローブの林を歩いてみましょう。
車を川岸に止めて、川の岸に入って行ってみました。
マングローブの林の中は、砂地で、蟹が歩いた足跡が、潮が満ちてくるまで残っています。
バードウォッチングをする人には、「これだけの種類の野鳥がいますよ」とお知らせする、案内標識板がありました。
水田に、珍しい橋が架かっています。
何でしょう?実は、これは、遠くから畑に水を引くための、水路であり、筧です。
今はポンプの時代で、筧は利用されていないようです。
いよいよ、これからマングローブの林に入って行きます。
マングローブの林は、木陰で、少し、ひんやりした気温です。
マングローブの根っこは、タコの足のように、四方に広がり、延びています。
この根っこの間に、潮が満ちてくると、塩水と淡水が交わって、魚が集まり、集まった魚を狙って、虫や鳥が寄ってきます。
マングローブ内で、勝手に動植物の採取をする人がいるようです。
大川原古島遺跡の表札がありました。
遠い昔に、ここには、人が住んでいたようです。
次の訪問先は、「大川長命の泉」という自然の水が沸くところでした。
豊かな水が、ずっと流れています。
金武の自然 大川長命の泉
金武町指定文化財の「ウッカガー(金武大川)」は、地下水の湧き出た、井泉です。
この井泉は、夏でも、干ばつの時でも、水が枯れることがありませんでした。
湧き水量は、1日、1000トンを超えています。ここから、芋畑に水が配水されていました。
ちょうど、ご近所のおばあちゃんが、大川の命の水を利用して、野菜を洗っていました。
たくさんの人が利用できるように、水の取り入れ口は、細長く形成され、中を覗くと、なんと、小魚が泳いでいました。
沖縄には、あちらこちらに御嶽(みたけ)が、あります。
地の神、天の神、水の神を奉っています。
そろそろお昼なので、どこかにお昼を食べに行きます。
2007年2月12日(月)