東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ
外を見れば、梅が少しずつほころび始めました。間もなく春です。
梅を見ていて、疑問が沸きます。本来、虫を誘って受粉することが、花が咲く大きな要因です。
それが、まだ、啓蟄にもならないうちに、梅の花が咲いても、果たして虫は来るのでしょうか?
しばらく、梅の花の芽の辺りを観察してみましたが、まだ、虫は飛んでいません。やはり、毎年梅の盛りは、3月3日のお雛様の頃でしょうか?
りんりんは、春の陽気に誘われて、庭に出ています。りんりんのご褒美の一つに、庭に出て散歩をすると、ご褒美に少しだけ、愛犬用のおやつがもらえることがあります。
梅の花を見て思い出すのは、菅原道真です。
「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」
この和歌には、「な」「そ」の構文があります。「な」「そ」は、「○○だから、○○するな」ということになります。つまり、「梅の花に、主人がいないからといって、春が来て、咲くのを忘れたらいけないよ」と言っています。
せっかく、菅原道真の思いに耽っていたのに、りんりんが登場です。りんりんは、1回外に出れば、その度ごとにチップがもらえると思い込んでいます。そこで、雨が降っていなければ、りんりんは外に出たがります。
とりあえず、外に出て、少し時間稼ぎをして、いかにも何か、有益なことをしてきた(おしっこ)ように、取り繕って、おやつをワンワンと声を出して要求します。
りんりんは、松葉博雄に、「梅の花に気をとられるのもいいけど、ボクが出たら、チップを出し忘れてはいけないよ」と、先ほどの「な」「そ」で、訴えています。
蜜柑もかなり熟れてきています。蜜柑は完熟すると、枝から落ちてきます。その頃は、一番美味しい蜜柑なので、完熟して落ちるのを待っています。
りんりんは、とにかく何か食べるものがないか、匂って探しています。
りんりんは、散歩中のワンちゃんが、通り掛らないか、遠くを見ています。
最近は、ワンちゃんを飼うお家が増えて、どこのお家も散歩が大変なのです。
特に、大型犬の場合は、ワンちゃんに引っ張られるようにして散歩しています。
りんりんは、春の風を匂っている感じです。松葉博雄の場合は、外の風に当たると、花粉症に反応してしまいます。今年は、暖冬なので、1月中旬から花粉症が始まっています。
野外に出しているシンピジウムにはビニール袋をかけて、保温をしています。
室内のシンピジウムは、花芽が付いていますが、室外は、まだ花芽が出ていません。
りんりんは、家の周りのパトロールです。何もないか、一つひとつパトロールをして周ります。
りんりんの目線で、りんりんの歩く姿を捉えてみると、意外に威風堂々としています。
いつも、上から見ているから、頼りなく見えても、りんりんの目線に降りてみると、意外にしっかりと歩いています。
りんりんは、歩く途中で、目に付くものや、何か変わったものがあれば、鼻を摺り寄せて匂いを嗅いで、安全確認をしています。北海道で起きた、土中のガス管からのガス漏れ事故のようなことが、もし、我が家の近くで起きれば、りんりんはきっと、騒いでくれると思います。
りんりん、ガス臭いときには、警告をお願いします。
2007年1月25日(木)