神戸市長選挙が始まりました。神戸の街づくりに相応しい考えを持つ市長は、立候補者の内誰でしょうか?

ポートライナーに乗って、ポーアイを通過していると、医療産業都市構想が進んでいることがわかります。 社長ブログ神戸/神戸の生活/ポートターミナル

神戸市の市長選挙が始まります。投票日は、衆議院選挙の投票日と同じ、2017年10月22日(日)です。

神戸の市長は、どんな人だったら、神戸の街を良くしてくれるのでしょうか?

神戸と言えば、まず頭に浮かぶのは、港町です。

神戸が港町だと感じるのは、ポートライナーに乗ったときです。

ポートライナーに三宮から乗って、神戸空港に向かうときに、ポートターミナルを通過します。

ポートターミナルは、客船専用の施設で、貨物船は別の場所に接岸します。

阪神淡路大震災が起きる以前は、神戸港の貨物の取扱は全国で4位で、最近は名古屋港を抜いて第4位に復活しています。

世界レベルでは取扱量世界6位に回復しています。

さらに高速貨物船の建設が進み、北米からの貨物は、日本を経由しないで直接韓国や中国に直行する船が増えています。

こうなると、神戸港が昔のように港の機能を回復して、コンテナ船の有力な基地に戻るのは、さらに進んだ近代的な港湾施設と、流通基地の整備、そして流通網の整備が必要です。

神戸の市長が、神戸の街を活気づけるには、神戸の力だけでは足りません。

周辺の都市や、兵庫県、日本政府などと、連携する必要があります。

しかし、どの自治体も、一番大切なのは自分自身の自治体なので、神戸のことばかりを優先して考えてくれるわけではありません。

相手の力を利用して、神戸の力に変えていく、まるで触媒のような力が必要なのです。

神戸港で荷揚げされたコンテナは、すぐにトラックで関西各地に陸送される事になりますが、それには、阪神高速道路のように、渋滞が慢性化していてはダメです。

コンタクトレンズの例をとってもみると、海外から来るコンタクトレンズは、今は飛行機便です。

飛行機が到着すると、コンタクトレンズは飛行場の近くの、物流倉庫に運ばれます。

物流倉庫では、日本通運、ヤマト運輸、福山通運、佐川急便などが、国内のコンタクトレンズ会社に代わって、出荷を担ってくれています。

それには、コンピューターに繋がる注文に対して、注文通りのレンズを取り揃えて、箱詰めをして発送することになります。

コンピューターが中心になった物流の仕分けは、より早く、より詳細な仕分けが求められ、

それには飛行機と繋がった、新たな物流システムが台頭し、海に繋がる港が有利な時代ではなくなっています。

昔、神戸の市長であった、原口忠次郎さんは、海を埋めて、神戸港を拡大していきました。

この時代の神戸市の運営を、株式会社神戸と言われていました。

今の神戸市長、久元喜造(ひさもと きぞう)さんは、今の時代に合った新しい神戸の町づくりを目指しています。

神戸空港があり、これを活用して、ポートアイランドに医療産業都市構想を進めています

神戸のポートアイランドには、神戸中央市民病院を中核とした、最先端医療設備が整備されてきています。

海からだけの時代から、海と空、そして高速鉄道を組み合わせた、運輸網を使って、ここに、大阪、奈良、京都、神戸のそれぞれの文化遺産を繋いで、新しい町づくりをしようとしています。

誰が次の市長になるのか、選挙運動が始まったばかりで、まだ分かりません。

ある意見では、官僚出身者が行政を担った方がよいのか、それとも、民間出身者が、民間の力を集めて、民間手法で街造りを行った方がよいのか、意見が分かれています。

他の都市から神戸を訪れて、タクシーを利用した時に感じるのは、神戸のタクシードライバーのサービスクオリティです。

京都のように、観光客に慣れた都市では、タクシードライバーは、乗車客を大切にしてくれます。

超高層マンションの建設を制限すべきか、促進すべきか、これも意見が分かれています。

こんな事を考えながら、ポートライナーで神戸空港に着きました。

伊丹の大阪空港に比べると、神戸空港は規模がコンパクトなので、歩く距離も少なく、ポートライナーから飛行機までの移動時間が大変少ない事が有難いです。