文化庁芸術祭参加公演 六代目花川梅朝襲名公演「梅朝の会」は、国立小劇場で行われます。

2004年4月に四国の金毘羅歌舞伎の鑑賞に行きました。このときに、隣の席に偶然ご一緒した、女性の方から、奇妙なご縁が始まります。

この妙齢のご婦人は、実は、古典芸能の伝統文化の継承者でした。その名は、花川梅蝶師匠さんです。

花川梅蝶さんは、東京に戻り、あるとき、ある席で、隣に座った面白い人の話をして、その方からいただいた名刺を、同席している人に見せました。

面白い人とは、松葉博雄の名刺です。その名刺を受け取った人は、びっくり仰天して、名刺を見て、「この人、私の弟です」と思わず叫びました。

なぜ、花川梅蝶さんから松葉博雄の姉は、名刺を見せてもらったのでしょうか?それは、松葉博雄の姉は、新内の師匠である、鶴賀若狭掾について、新内のお稽古をしています。その古典芸能の世界での交流会の席で、松葉博雄の姉と花川梅蝶師匠、と鶴賀若狭掾師匠のラインが繋がったわけです。理由が分かると、「なるほどなぁ」と思いました。

六代目花川梅朝襲名公演「梅朝の会」

その後、花川梅蝶師匠は、古典芸能の世界で精進を重ね、宗家尾上菊五郎師匠からお許しをいただいて、六代目花川梅朝の名跡を継ぐことになりました。

2006年(平成18年)11月1日(水)午後1時から、平成18年度文化庁芸術祭参加公演の「梅朝の会」が開催されます。

場所は、東京の国立劇場の小劇場で行われます。演目は、「荻江-鐘の岬-梅蝶改め花川梅朝」、「長唄-京鹿子娘道成寺-梅蝶改め花川梅朝」の2つが、演じられます。

六代目花川梅朝襲名公演「梅朝の会」 六代目花川梅朝襲名公演「梅朝の会」

襲名公演と言えば、一世一代の舞台です。松葉博雄と奥さんに2枚のご招待券が届きました。今回の襲名のご挨拶と、名刺が行方不明になったため、これまで連絡をしたかったが、できなかったことのお詫びがありました。

六代目花川梅朝襲名公演「梅朝の会」松葉博雄へ連絡が付いたのは、以前に掲載した記事の「名刺は周る」の記事を、花川梅朝師匠の地方のお弟子さんが見つけ、プリントアウトして、師匠に連絡があったからだそうです。よかったですね。連絡が付いて。松葉博雄もホームページに掲載した甲斐がありました。

国立劇場は、東京にあり、松葉博雄が奥さんと一緒に行くには、スケジュールの都合がつかないので、飛んで行きたいところですが、ぜひ華やかな舞台を見たいものですが、ちょっと無理なので、このホームページ上でお祝いを申し上げます。

花川梅朝師匠へ。このたびは、六代目花川梅朝の襲名を尾上菊五郎師匠から許されたことを心からお喜び申し上げます。ご祖父様とお父様に継いで、三代で四代目、五代目、六代目へと、伝統文化が継承されることに大変な努力と素晴らしさに感動しています。

今回の襲名公演は、文化庁芸術祭参加作品でもあり、大変重要な催しと思います。これまでの精進を活かし、新たな道を目指し、素晴らしい芸風の確立を期待しています。