ワイピオ渓谷を見下ろすトレイルを馬に乗って巡る ~ハワイ島新婚旅行記 その5~
ホノカアの隠れ家的Guest House「ワイアヌヘア」
2006年4月24日、ハワイ島新婚旅行第5日目です。今日はワイピオ渓谷を見下ろすトレイルを馬に乗って巡るツアーに参加します。このツアーに参加するには朝早い時間に、ワイピオ渓谷の最寄りの街ホノカアに集合しなければなりません。
そこで、昨晩はホノカアの街の中心地からはちょっと離れたところにある、「ワイアヌヘア」というB&Bに泊まりました。ホノカアの街からすぐかなあと行ってみると、えらく山の奥のようなところにあり、ウェブサイトに道順をやたらと細かく書いてあった理由がわかりました。
こんな山奥にあるB&Bで大丈夫だろうかと心配したのですが、なんとびっくり、とても素晴らしい施設でした。入ってロビーや部屋を見ると、建築雑誌から飛び出してきたようなモダンな造りです。日の光がたっぷりと入る設計になっています。
そしてインテリアもこれまたインテリア雑誌から抜き出してきたような、凝った物がたくさん置いてあります。
そして朝食。新鮮でみずみずしいフルーツ、フワフワのスクランブルエッグ、カリカリのベーコン、熱々のコーヒー、どれをとっても美味しくて、朝からぼんやりしてしまいました。
ワイピオ渓谷 Horse Back Riding
ツアーの集合時間が迫っているので、あまりぼんやりとコーヒーを飲んでいる時間がありません。車を急がせツアー事務所を目指します。
集合場所には既に参加者全員が集まっています。僕らが最後だったようです。集合場所から馬の待つ牧場まで行きます。
ガイドの方がいろいろと英語で説明してくれますが、僕はなんと馬に乗るのは初めてなのです。
進め、止まれ、右、左はわかりました。手綱を引っ張る向きに馬は動いてくれるようです。しかし英語なので、他の細かいことはよくわかりません。漫画のように蹴飛ばされたりしないのか、内心ドキドキです。乗馬経験のある奥さんは「こういうところの馬はちゃんと調教されているから心配ないよ」と言うだけです。
いざ乗ってみると、まあ確かに怖いことはありません。しかし僕の乗った馬は、いつも何か食べてやろうと道ばたに生えている草をむしっては食べ、立ち止まっては食べ、他のメンバーの進行を妨げがちです。
そんなときは、ガイドの方に「Kick! Kick!」と言われます。お腹を蹴って「進め」と指示をしろということなのですが、なにせ初めての乗馬なので、どのくらいの強さで蹴っていいものか全くわかりません。強く蹴りすぎて怒らせたらどうしようと、まごまごしているうちに、すっかり馬になめられてしまい、ますます言うことを聞いてくれないようになってしまいました。
牧場から山道をえっさえっさと馬に揺られているうちに、ワイピオ渓谷の全体を見下ろすことのできる展望のきく場所に出ました。素晴らしい眺望です。ガイドの方は馬をとめ、参加者のカメラで皆さんの写真を次々と撮ってくれます。
山の木々の間を歩き、水たまりを越え、沢を渡り、時々馬に草を食べさせながら2時間半も馬に揺られていると、大きな滝に出ました。
この滝を見ながら、ガイドの方が持ってきたお弁当を食べることになります。お弁当と言ってもハワイ風です。サンドイッチとポテトチップでした。
この滝壺で泳いでも良いよということで、水着も持っていたのですが、高原のようなところで風は涼しく、水も昨夜の雨の影響でかなり濁っていたので、泳ぐのはやめました。
お弁当が終わると少し休憩して、また来た道を馬に揺られて帰ります。往復5時間、馬に初めて乗り、背中と腰と腹筋と、そして落ちまいと踏ん張っていた足が、かなり痛くなりました。明日の朝は筋肉痛になっていそうです。