伊予水軍の鯛めしは、卵の入っただし汁を混ぜて頂きます。
松山市大街道のかどやで、伊予水軍伝統の鯛めしの食べ方を学びました。松山(8) 社長ブログ神戸/旅行 松山/美味しいお店 鯛飯 かどや
松山ロープウェイ街の来た道を帰るとき、少し横道に入ってみると、住宅街に涼やかな花が咲いていました。
目を止めると、ここは、あの秋山兄弟生誕地です。
秋山兄弟とは、司馬遼太郎の書いた、『坂の上の雲』に出てくる、秋山真之さんと、秋山好古さんです。
気軽にさん付けで呼んでいますが、とても偉い方で、秋山真之さんは、日本の海軍軍人で、海軍中将まで務めた方です。秋山好古さんは、陸軍大将を務めた方です。
若い頃、司馬遼太郎の坂の上の雲を全巻読み通して、胸が高鳴った記憶があります。
目指す鯛飯屋の「かどや」へ着きました。
立派な店構えで、いかにも美味しそうだという期待が湧いてきます。
鯛飯は、その昔、日振島(ひぶりじま)を根拠地にしていた伊予水軍が始めたという、ご飯の食べ方です。
地下へ階段を下りてお店に入っていきます。
お昼の賑わいが始まる少し前に入店したので、奥の良い席がとれました。
鯛飯とはどんな食べ方なのか、想像していたのは、ご飯を炊く前に、予め鯛を入れておき、鯛をご飯と一緒に炊く料理と思っていました。
鯛茶漬けなら、焼いた鯛の身をほぐして、出汁で作ったお茶をご飯の上にかけて頂く方法を予想していました。
ところが、かどやの鯛茶漬けは、だし汁に生卵を落としていて、鯛の刺身をご飯の上に乗せて、この出し汁をぶっかけて頂くそうです。
食べた感想は、鯛茶漬けと言うよりは、卵ご飯に鯛の刺身が混ざっているような味です。
所変われば、味変わると言うように、こんな味もあるのだなぁと、勉強になりました。
鯛茶漬けの美味しさは、鯛を焼いた後、そのあらに熱湯をかけて、鯛のあらから旨みを引き出し、お茶漬けにして食べる食べ方です。
これがうまいのです。卵ごはんにして、刺身の状態で頂くと、鯛のアラから出てくる旨みがありませんが、伊予水軍の伝統的な食べ方は、歴史を感じました。
2015年11月28日(土)