社長ブログ/コンタクトメーカーブログ メニコンの始値は2950円で、終値は2566円でした。メニコンの株価は好発進です。社長ブログ/神戸の社長/コンタクトレンズメーカーブログ/メニコン
IPOの専門家は、株式公開までに、これまで支援してくれた周囲の皆さんに、おかげさまでの気持ちが大切だと教えてくれました。社長ブログ/神戸の社長/コンタクトレンズメーカーブログ/メニコン
コンタクトレンズのメニコンは、2015年6月25日(木)に東京証券取引所と、名古屋証券取引所の、それぞれ第一部に株式を上場しました。精密機器のカテゴリでコード番号は7780です。コンタクトメーカーブログ
さんプラザコンタクトレンズは、メニコンと45年に渡る取引関係があるので、メニコンが株式公開に向けて、20年以上前から社員持株会を作って、公開の準備をしている事を聞いていました。
インターネット上では、メニコンの株価がどのくらいの値段がつくか、予想記事が出ていました。
株式を公開すると良いことは、持株会を通してメニコンの株式を、少しずつ長期間購入し続けている社員の中でも永年勤続社員にとってみれば、資産価値が公開市場へ評価されるので、大変励みになります。
創業者の田中恭一会長、二代目の田中英成社長は、ここまで企業を育ててきた事への感慨深いものがあると思います。
東京証券取引所の株取引のスタートは、午前九時からです。人気の高いメニコンの株価は、買い物ばかり集まり、売り物の数が揃わず、なかなか始値がつきません。
午前九時になる前からパソコンを開けて、どんな値段が付くか画面を見守ります。しばらくすると、1700円からどんどん上昇し、いつの間にか2000円を超えてきました。ここでストックオプションの権利使行が可能になってきました。
値段が付く最初の値決めは、ブックビルディング方式で決まった、1700円からです。株式公開に先立って、幹事証券を中心として、広く株式を販売する為に、新株発行並びに株式売出届出目論見書を公表しました。
この株式売出届出目論見書では、株式を公開する前に、すでに5万株以上の株主がいる事が記載されていました。
この株主は、メニコンが株式を公開して市場で値段が付くと、その値段で換金が可能になってきます。
従って、この株主の人達も、今日の上場と市場の値段が気になっている事と思います。
さらに、ストックオプションといって、新株予約権の付与を過去3回行っています。
業界関係者の皆さんは、メニコンが株式を公開する時には、当然、有力なメルス加盟店には、論功行賞としてストックオプションが行われると、予測していました。
その予測に反して、あるいは期待に反して、ストックオプションをメルスを推進してきた上位の加盟店には、付与されませんでした。
買い気配の値段はその後も上がってきて、2900円台まで上昇しています。3000円まであと1円です。
ストックオプションを受けた人達も、これからのメニコンの株価に一喜一憂する人達です。メニコンは、1995年には赤字に転落するほど、使い捨てレンズ市場に圧迫されていました。
しかし、2001年から始まる、定額会員制のメルスプランによって、次第に業績が安定してきました。つまり、今回メルスプランによって競争劣位から挽回し、めでたく株式を公開できるようになったのです。
不思議なことに、ストックオプション付与の対象者には、これまで貢献してきた、メルスプラン加盟店のリーダー的な上位の加盟店の名前がありません。どうしたのでしょうか?
社会人大学院で学んだとき、野村證券でIPOを専門にしていた、実務経験のある教授が話してくれた事を思い出します。
沢山の株式公開を手がけてきたとき、公開に対して優れた経営者は、これまでお世話になった取引先や、証券会社の関係者の皆さんに、『おかげさまで、公開できるようになりました』と、挨拶をされたそうです。
一方において、おかげさまでの気持ちがない経営者もいるそうです。IPO関係者は、そのおかげさまでの気持ちが表れているかどうかを、その後も観察しているという話を聞きました。
感謝がある経営者は、その後の経営にも、感謝の気持ちを持ち続けるそうです。
注目のメニコンの株価は、1700円からスタートして、なかなか値が付かず、長い時間をおいて、やっと2950円が初値になりました。その後、2999円まで、3000円まであと一歩のところまで上昇し、その後は、値を下げて、終値は2566円で終わっています。
明けて翌日、6月26日のメニコンの株価は、2467円まで下げてきました。このように、株価はこれから市場で、刻々と変わってきます。
目論見書によれば、メニコンは、収益の7割をメルスプランに依存しているようです。これから、メニコンの株価が上がるには、メルス会員を増やすことです。
2015年6月26日(金)