人の心と、炭に火を付けるのは、根気のいることです。アナゴの炭火焼きをします
人の心と、炭に火を付けるのは 根気がいります。アナゴの炭火焼きをします 備長炭で焼いた穴子は、砂糖醤油の香ばしい香りがして、ご近所から御飯を持って、人が集まって来そうです。
人の心と、炭に火を付けるのは
炭火焼きを始めます。
炭火焼きを始める時の最初の問題は、
炭に火がつく着火問題です。
人の心に、火を付けるのも難しい問題ですが、
炭に火を付けるのも難しいのです。
西に日が沈む頃、着火に取りかかります。
テーブルガスコンロを使って、種火となる炭に着火させると、
その種火を七輪に移して、七輪の炭火が強くなった頃、
次は穴子を焼く作業に移ります。
最初は、穴子焼きのタレを作ることからです。
醤油、みりん、お酒、砂糖を使って、
香ばしい香りのする穴子焼きのタレを作りました。
穴子の焼き方は、
穴子をタレに浸してから焼く方法と、
穴子を焼きながら、
刷毛でタレを塗っていく方法があります。
奥さんは、白地にタレを刷毛で塗っていく方法を望んでいましたが、
松葉博雄は、アナゴをタレに浸して焼き始め、
その後刷毛でタレを塗っていく方法をとりました。
あなごを焼くのは、
最初は外側の皮から焼き始め、
皮が焼けたら裏返します。
かなり根気のいる作業です。
次は鯛です。鯛は、片面だけ刷毛で、
穴子のタレを塗って焼きました。
もう片面は、軽く塩を振って、塩味にしました。
鯛を焼きながら、その両脇には、
なすびを置きます。
これで焼き茄子も、同時進行です。
次は、岩屋の蛸です。
現在、日本の蛸は、ほとんどが海外の輸入物の蛸です。
遠く、アフリカから輸入されている蛸も沢山流通しています。
今焼いている蛸は、明石海峡で捕れた、
純国産の岩屋の蛸です。
松葉博雄が、煙にむせびながら、
アナゴやタイ、タコを焼いている間、
奥さんは台所で漬け物をあげる準備をしています。
砂糖醤油のタレを、乾いては塗りながら、
裏返しては塗りながら、
塗り続けていくと、煙に乗って、
砂糖醤油の香ばしい香りは、
近隣にも、近くを通る人にも匂っているようです。
仕上げは焼きおむすびです。
炭火を使うと、なんでも美味しくなるので、
この際、冷凍庫に入っていた、
保存食も解凍して、炭火で焼く事にしました。
辛党のビールのおつまみには、
するめを水でふやけさせて、
砂糖醤油に漬けて、
ここで甘辛炊きに煮染めてみました。
おにぎりは、焦げ目が付くほど立派に焼けました。
一緒に焼いたのは、ニンニクです。
月が輝く頃になりました。東の方向は、泉州地区です。
穏やかな海面を月が照らしています。
焼き穴子、焼き蛸、焼きおにぎり、
鯛の味噌汁などを頂き、ビールを片手に持って、
少しでも海上にあがる月がよく見える場所に移動しながら、
ビールを飲みつつ、月見を楽しみました。
2015年6月4日(木)