立江寺は、四国巡礼第19番札所です。
日本のお寺では、本来、積極的に信仰を促すために、ご本尊を見せた方が良いのにと思っても、秘仏とか、期間限定があって、皆既日食や、皆既月食と同じように、50年に一度しか見せないご本尊もあります。 徳島ツアー(3)
恩山寺の次は、第19番目札所の立江寺(たつえじ)です。車なら、10分位で到着出来る距離にありました。
徳島県小松島市にある立江寺(たつえじ)は、天平19年(西暦747年)に光明皇后のご安産を祈願して建立され、今も安産を祈願する人の姿が絶えません。
また『四国の総関所』として四国八十八ケ所の根本道場としても知られています。
駐車場に車を置いて、 立江寺に歩いて行く途中に、小さなバラが、垣根いっぱいに咲いています。四国八十八ヶ所巡礼をしていると、野辺の花にも、一隅を照らすという気持ちが伝わってきます。
巡礼は、番号順に参拝していくので、先ほどのグループは、また次のお寺で一緒になることがあります。
そろそろ、藤の花が咲く頃です。お寺に藤棚を作っているところは、少ないようです。
どこからお詣りを始めるか、広いお寺ほど迷います。まずは本堂に向かいます。
桜が散って、次に、ボタンの花が咲く頃になりました。立てば芍薬座れば牡丹とはよく言ったもので、ボタンの花を、じっくり見るには、体を低くして、座るくらいの高さにしたくらいが、ボタンの花と向き合うことが出来ます。
花は咲いても、実がならない花はたくさんあります。牡丹もそうで、牡丹の実を見たことがありません。
日本画家が、絵の練習を始めた頃、練習のための写生の対象になるのが、牡丹の花です。新人画家が、練習のために描いた牡丹の花は、びっくりするほど安い値段で売られています。
いくつものお堂が建っていて、それぞれお賽銭箱があります。全部にお賽銭を納めていると、大変なので、一番中心になっている、お堂に、お賽銭をお供えすることにします。
本堂は、扉が閉まっていて、隙間からしか中の様子が見えません。ヨーロッパの協会に行くと、大聖堂であっても、中に入れてくれ、入場料も取っていません。
これに対して、日本のお寺では、本来、積極的に信仰を促すために、ご本尊を見せた方が良いのにと思っても、秘仏とか、期間限定があって、中には50年に一度しか見せないご本尊もあります。
滅多に見られないから有り難いのか、それなら、一生の間に一度か二度の皆既月食や、皆既日食と同じようになります。
新緑が鮮やかです。四国は、緑が多くて、人口密度が少ないため、のびのびしています。
奥さんは、納経帳を作ったので、一ヶ所ごとに、納経帳に墨で、納経を書いてもらいます。
ほとんどのお寺の納経料は300円です。そうすると、300×88で、26400円かかることになります。
お守りを、孫のために購入していました。
立江寺では、牡丹の花が、境内に満開のように咲いています。
弘法大師のお姿は、どこのお寺でも、ほぼ体型が同じで、20代、30代、40代の違ったお姿は有りません。
まるで、写真でとったように、同じ時のお姿を銅像にしています。
あまり境内は広くないので、限られた境内の中に、コンパクトにいろいろなお堂や、像が祀られていました。
立江寺を出て、門前町を作る、近くのお店に立ち寄ってみます。
奥さんの好きな、甘い物を売る、老舗のおまんじゅうやさんに立ち寄ると、柏餅が8個入り480円で売られていました。
隣の店では、土佐のブンタンを、一盛り千円で売っています。
ブンタンの最盛期は、やや過ぎたようですが、この文旦は、安いので、買ってみました。
帰って食べてみると、皮がうんと厚く、ブンタンの実の部分は、袋が細かく分かれ、食べるのに手間の掛かるブンタンでした。お店の中にあった、小松島の縮緬は、一皿500円で、これはお買い得でした。
2015年4月23日(木)