八栗寺のケーブルカーの横の池は、西行法師の「心なき身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ」と、同じ鴫が立つ沢です。
五剣山には、ケーブルカーで上り下り出来て、楽な遍路が出来ました。 四国八十八ヶ所巡り(6)
「四国八十八ヶ所霊場と遍路道」について
特徴その1
四国遍路は、徳島県・高知県・愛媛県・香川県の4県からなる四国を全周して、弘法大師ゆかりの霊場を巡る1,400kmに及ぶ壮大な霊場巡拝です。
特徴その2
四国遍路は、弘法大師への「信仰」と修行を実践する「場」、そしてそれを支える「地域」の3者が一体となって、現在まで継承されてきました。
特徴その3
四国遍路は、歩き遍路をはじめとする多くの人々が、それぞれの思いを込めて巡拝する「生きた文化資産」であり、世界に類を見ない巡礼路です。
「四国八十八ヶ所霊場と遍路道」のあゆみ
歴史その1
四国遍路は、空海の聖跡を巡る修行として、僧侶や修行僧が四国中を巡ったのがはじまりとされています。
歴史その2
四国遍路は、江戸時代になると海上交通路等の発達に伴い、次第に一般の方々にも普及するようになりました。
歴史その3
四国遍路は、17世紀後半に大坂の修行僧真念が出版した『四国辺路道指南』によって、1番から88番までの番付が採用され、ほぼ現在のスタイルになりました。
「四国八十八箇所霊場と遍路道」世界遺産推進協議会事務局 パンフレットより
下りのロープウェイは、窓ガラスに雨の水滴が付着して、写真撮影に邪魔になります。
しかし、丁寧に見ると、雨の水滴と、水滴の間に、やや空間があり、その空間に、カメラのレンズを密着させて、下りの景色を写してみました。
5分足らずの空中散歩で、再び八栗駅に戻ってきました。
ロープウェイの駅のすぐそばに、溜め池がありました。溜め池には、鴫が羽を休めています。
松葉博雄が、鴫が居るのを知らずに、池の端に行くと、鴫は大慌てに飛行機が滑走路を走って離陸するように、鴫は水面を羽ばたいて、滑空に移ろうとしています。
しかし、鴫の助走距離は短くて、離陸に失敗です。シギは仕方なく、松葉博雄よりかなり離れた場所で、再び水面に浮かんでいました。
このような光景を詠んだのが、西行法師の、「心なき身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ」でしょうか?
次は、第86番目札所 志度寺へ向かいます。ここから8キロです。
2014年12月11日(木)