アイスキャンディーに、おでんの汁をつけたり、トマトやみかんを乗せてみたり、U君に食べ方に工夫をしています。
アイスキャンディーに、おでんの汁をつけたり、トマトやみかんを乗せてみたり、食べ方に工夫をしています。
U君が一緒の晩ご飯です。子供が二人いると、
こんなに違うのかと思う程、賑やかな食卓です。
沢山人数が居ると、一人ずつにお皿を分けるより、
鍋料理の方が融通が利くことは分かっているので、
今夜は、奥さんはおでんを作りました。
U君の専用プレートには、おでんの中で好きな、
卵とこんにゃくが入っています。
おでんの中で、別格に手が込んでいるのが、すじ肉です。
神戸そごうの、大井肉店で、すじ肉を買ってきています。
まだ食べ切れていない、カニがあったので、
蟹もおでんの鍋に入れて、
しばらく味が染みこんでいくのを待ちます。
今夜のおでんは、おでんのお汁を、
スープとして飲んでも、美味しいほどの、
薄口の柔らかい味になりました。
十分、皆さんが揃ってきたら、おでんの鍋に入れると、
すぐに食べないと、劣化してしまう、
春菊と、ヒラタケを用意しています。
特にシュンギクは、まるでしゃぶしゃぶのように、
少し鍋に浸けておくだけで、
すぐに食べないと、熱で弱ってしまいます。
和歌に、
「玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば 忍ぶることの弱りもぞする」
と、式子内親王(しきしないしんのう)の和歌が、
新古今和歌集にあります。
恋の歌ですが、春菊にも当てはまります。
春菊も、早く食べないと、熱くなると春菊が弱ってしまいますよ、
と対比して、言えることです。
ここでU君は、思わぬ行動に出ます。
ソーダ味のアイスキャンディーを、おでんのおつゆに浸けて、
そのお汁をアイスキャンディーに吸収させて、
すぐに口に入れています。
これでは不衛生なので、
松葉博雄はU君が食べかけのアイスキャンディーを、
鍋に入れないようにするために、陽動作戦として、
アイスキャンディーの上に、トマトを置いてみました。
U君は、トマトを乗せると、大喜びです。
みかんも乗せてみても、大喜びです。
ソーダ味のアイスキャンディーに、
トマトを乗せて食べていると、ずいぶん味が良いそうです。
食後のデザートです。淡路のフローラルアイランドで買った渋柿を、
甘くなるように、アルコールをおしりに浸けて、
しばらく置いていたので、そろそろ甘くなっている頃です。
松葉博雄は、渋柿を食べてみますかと、
皮を剥いて食べられるように、サービスをしました。
誰も進んで渋柿を食べようとしません。
まだ、渋柿のままだと思っているようです。
男は度胸、女は愛嬌というように、
ここは松葉博雄が、皆さんの描いている渋柿への警戒心を、
自ら率先して食べてみて、甘くなったことを証明してみせます。
といっても、本当に渋柿が、
甘くなったのかどうかは、食べて見ないとわかりません。
渋柿の皮を、途切れることなく、一本の紐のように、
繋がった状態で、皮を剥きました。
この柿は、甘いのか、渋いのか、
皮を剥きながら、ゆっくり柿に向かって尋ねてみました。
皮を剥いた後、丸かじりにすれば、
もし渋柿だと、口の中のダメージが大きいので、
ここは考えて、分断して、
少しだけ試食してみることにします。
真っ二つに割って、さらに半分に割って、
小さくして、渋柿を食べてみました。
見ている人は、甘いか渋いか、答えを待っています。
もし渋くても、我慢して、甘いと思わせるように、
ポーカーフェイスをして、
甘いから食べてみて、と勧めるつもりです。
2014年11月15日(土)