松茸を選ぶ。岡山県美作市湯郷 美作屋、平田商店、彩菜茶屋お店の調査結果は?
松茸 今年の松茸値段は? 岡山美作市 平田商店 美作屋 彩菜茶屋
松茸値段は? 岡山松茸 美作市 平田商店 美作屋 彩菜茶屋 3つのお店
松茸のシーズンが10月には最盛期を迎えています。
台風で雨が多く、気温が冷え込んできて、
今年は松茸の生育が良いようです。
マツタケ屋さんから案内があって、
岡山県の美作市に行ってきました。
松茸値段は?
そこで、湯郷温泉がある美作市の
松茸販売の3つのお店を回りました。
気になる、松茸の値段はどうでしょうか?
見て回るのは「平田商店」「美作屋」「彩菜茶屋」です。
今年の松茸は豊作
今年はとても松茸の生育に良い天候に恵まれ、
松茸の出来具合が非常に良いそうです。
しかし、松茸は絶対的には衰退傾向にあります。
あちこちの山で唸るほど松茸が採れていたのが、
夢のような話になってしまいました。
何しろ、松茸は絶滅危惧種に指定されたのですから。
岡山松茸 美作市 平田商店 今年の松茸のお値段は?
毎年買う店は、平田商店です。
平田商店は、今の社長の親の代から松茸を扱っていて、
松茸80年の歴史があるそうです。
平田商店は、松茸の季節だけオープンしている、
松茸専門店です。
普段は、畑仕事をしているそうです。
今年の松茸のお値段は、概ね昨年並みのようです。
因みに、おおよその価格帯は以下のようになっています。
特上等クラス・・・・・1kgあたり7万円~10万円
上等クラス ・・・・・1kgあたり5万円~7万円
普通クラス ・・・・・1kgあたり4万円~5万円
それ以外 ・・・・・1kgあたり4万円以下
100gだと、この10分の1になります。
豊作と言っても、高い値段です。
特上、上等レベルの松茸は、主に贈答用です。
家で食べるなら、並で良いのです。
何が違うのかと聞くと、形が整っているか、
蕾か傘が拓いているかで評価されるそうです。
岡山松茸 平田商店 店舗の特徴
平田商店へ行ってみると、
どんどんお客様が来て、
たいへんな賑わいでした。
毎年顧客にはハガキで案内を出しているので、
電話やFAXでの注文もたくさん来ているそうです。
毎年注文がある、
常顧客を沢山持っているのが強みです。
お客様との会話を大切にしていることは伝わってきます。
平田商店は贈答用に
松茸をたくさんストックしていて、
籠に入れて見栄えのいい発送をしてくれます。
予算を提示すると、
予算に応じた松茸の選択をしてくれます。
平田商店の特徴 幅広い仕入れルート
有る所には、ある様で、
平田商店には松茸が山ほどありました。
平田商店の社長自ら、岡山県北部を中心に、
新見市、高梁市、津山などの
農家を回って直接仕入れをしているそうです。
近隣からは、持ち込んで来た松茸を買い取っています。
松茸の取引は全て現金払いで、
領収書とか納品書はありません。
仕入れ価格は驚くほどで、
販売価格との鞘が大きのに驚きます。
岡山松茸 美作市 彩菜茶屋
彩彩茶屋(さいさいちゃや)は、
農産物を広く扱っていて、
松茸専門店ではありません。
彩菜茶屋は道の駅です。
生産者が農産物を持ち寄って
委託販売の形を取っています。
良い松茸が孵るかどうか、運次第です。
行った時には3本ほど松茸が陳列されていました。
彩菜茶屋は陳列の状態のまま購入することになるので、
贈答用には向きません。
彩菜茶屋では、松茸の値段は持ち寄った人が付けるので、
比較的安い時もあれば、やや高い時もあります。
陳列棚に並ぶと、
値段を見てすぐに買い手が付く場合もあれば、
なかなか売れないときもあるようです。
g当たりの価格表示がないので、
松茸相場はわかりません。
岡山松茸 美作屋
もう一軒、美作屋に行きました。
美作屋はこの時期だけ、
国道の脇の空き地にテントを張って、
お店を出しています。
以前は松茸の時期が来るとDMを頂いていましたが、
最近は送られてきていません。
テントで販売されている松茸を見てみました。
松茸の陳列商品は数が少なく、
欲しいと思うようなパックになった松茸はありませんでした。
1年に一度、松茸のシーズンが来ると、
美作市の松茸屋さんはどこも賑わっています。
松茸は絶滅危惧種に指定されたので、
この先いつまで食べられるかわかりません。
2020年10月24日(土)
松茸を選ぶ。松茸屋にも競争相手がいます。松茸を買う前に調査。岡山県美作市湯郷にやってきました。マツタケは、あるところには有りました。
松茸を選ぶ。松茸屋にも競争相手がいます。
マツタケを求めて、美作市にやってきました。
今夜の宿は、「やさしさの宿 竹亭」です。
松茸を選ぶ。松茸屋の競争相手 美作屋
その前に、いつも覗く
「美作屋 松茸直売所」に寄ってみました。
松茸を知り尽くした達人達が毎日収獲、
採りたての松茸をお客様の食卓へ心をこめてお届け致します。
関美栄子さんの名刺をいただきました。
親子でお店を開いています。
お店と行っても、美作屋のマツタケは、
二ヶ月程度だけの短期的なお店です。
松茸を商うには、まず仕入れが必要です。
まつたけの仕入れは、全て現金取引です。
税務当局には把握しにくい特性があります。
松茸の仕入れには松茸を採ってきた人が、
松茸をお店に持ち込んで、
それを買い上げる方法があります。
美作屋の場合は、短期的なテントのお店なので、
採取者がマツタケを持ち込むのを待つのではなくて、
買い付けに、直接農家を回るそうです。
毎年、松茸が採れそうな場所があって、
まつたけを採取に行く人に、
連絡を付けて、岡山県一円を守備範囲として、
仕入れに回っているそうです。
マツタケ採取には、厳格なルールがあって、
自分の山であっても、地域の皆さんで、
マツタケを採取する入札を行って、
落札した人しか、
山に入ってマツタケを採ることができません。
この時期の美作屋の松茸の仕入れ金額を聞いて、
びっくりしました。
1シーズンで、数千万円の仕入れをするそうです。
松茸は在庫期間が短いので、
仕入れした松茸はすぐに現金に変わり、
その現金を次の仕入れ代に使うので、
数千万円が一度に必要なわけでなないようです。
この回転率の良さは、チケット、
金券屋の商法と似ています。
テントの脇には化粧箱が山積みされていて、
希望者には贈答用の木箱の化粧箱に松茸を入れ替えて、
宅急便で届けるそうです。
11月の中旬になると、
もう松茸はそろそろ終わりの頃になりました。
店頭だけでなく、
奥の方には注文を受けたマツタケがありました。
これは、依頼主の届け先に、発送する松茸です。
私はマーケティングを研究したので、
つい松茸についても、その仕入れから値段付け、
販売方法、決済方法、売れ残ったときの処分方法、
顧客管理などについて、
関美栄子さんに根掘り葉掘り聞いてしまいました。
あまりにしつこい質問は同業者と思われるので、
あらかじめ名刺を渡して、
決してライバルではありませんと、
おことわりすると、
信用してお話を聞かせてくれました。
兵庫県、岡山県、広島県は、
かつてはマツタケの産地でした。
それが、山の手入れをしなくなったり、
山の木が、自然林から、桧や杉の計画林に変わったことで、
マツタケはどこも、稀少性の高い、
値段の高い、高級食材になってしまいました。
いつまでも あると思うな 親と松茸
になってしまいました。
松茸を選ぶ。松茸屋の競争相手 美作市の松茸は、彩菜茶屋・美作屋・平田商店の3店を回って、優良品を探しました。
美作市の湯郷温泉で、松茸をどこで買うか、
マーケティング調査です。
候補になっているのは、
①彩菜茶屋
②美作屋
③平田商店
この3店が、松茸を購入する相手先の候補です。
松茸を選ぶ。松茸屋の競争相手 平田商店
平田商店は、今回初めて見つけた松茸の専門店です。
美作屋から2キロほど温泉街へ行った場所にありました。
国道に面していて、駐車スペースもあり、
車が寄せやすい場所にありました。
松茸を見せて貰うと、
100グラム当たりの値段が書いてありました。
品数も多く、発泡スチロール箱に
今朝集められた鮮度の良い松茸が沢山入っていました。
平田商店の中で上等な松茸をある程度確保した後、
もう一度彩菜茶屋に行ってみました。
松茸を選ぶ。松茸屋の競争相手 彩菜茶屋の松茸は安い
松茸は、地元の人達が穫れた時点で
委託販売として持ち込むので、
1日に何度かお店を覗いてみないと、
良い物はすぐに売れるそうです。
松茸の販売コーナーは人だかりで、
今朝も入荷してすぐに売れていました。
ここは値段が安く、そのため松茸が店頭に並ぶと、
直ぐに売れてしまいます。
それだけ値段は安いことが証明されています。
隣のJA美作に、ひょっとして
松茸を扱っていないか覗いてみましたが、
扱っていませんでした。
松茸を選ぶ。松茸屋の競争相手 もう一度平田商店へ
もう一度平田商店に戻ってみると、今度は年輩の店長さんが対応してくれました。
社長さんかなと思ってお話をすると、
普段はこのあたりで農業に専従している方でした。
松茸の知識がとっても豊富で、
湯郷で松茸に携わって、キャリアは40年だそうです。
この方でも、1日に何度もライバル店や彩菜茶屋に行って、
松茸の相場をチェックしているそうです。
今年の松茸の相場は、
優良品で1㎏が10万円ぐらいだそうです。
良品で、1㎏7万円~5万円程度、並み品や、
虫の食った傷物は、3万円以下~1万円程度まで
幅広い値段がついています。
名刺をお渡しすると、
来年からは自分に相談して下さい、
案内も差し上げます、
もうこれで松茸のことには大船に乗った気持ちで任せて下さい、
と力強いコメントを頂きました。
まとめ
マツタケ相場は日々変わります。
お天気の具合で松茸の収穫量が変わるからです。
おなじ品質の松茸は均等には収穫できません。
そのため、良い松茸を求めるには、
繰り返しお店に行ってみることです。
比較的安くて、
良い松茸ならすぐに売り切れたしまいます。
いつまでも有ると思うな、親とマツタケです。
2015年10月15日(木)