「経営理念浸透が経営戦略の成果に及ぼす影響の研究」が、大阪市立大学『創造都市研究』に、採択されました。

経営理念浸透が経営戦略の成果に及ぼす影響の研究」が、大阪市立大学『創造都市研究』に、採択されました。大阪市立大学創造都市研究科の、創造都市研究会が発行する、『創造都市研究』第9巻第1号

経営理念浸透が経営戦略の成果に及ぼす影響の研究

(通巻14号)2013年6月号に投稿した、

投稿論文の抄録が、2014年11月1日に届きました。

大阪市立大学創造都市研究科の創造都市研究会が発行する、

『創造都市研究』第9巻第1号(通巻14号)2013年6月号に投稿した、

投稿論文の抄録が、2014年11月1日に届きました。

投稿論文の表題は、

「経営理念浸透が経営戦略の成果に及ぼす影響の研究―メニコンの事例研究―」

です。

創造都市研究に投稿して採択されると、

50部抄録がいただけます。

投稿したのは2013年5月でした。

すっかり時間が経過して、投稿から掲載まで、

1年5ヶ月経っています。

博士課程後期の方は、学会への投稿論文が、

何本か採択されなければ、

博士論文を書くことが出来ない制度があります。

1本の論文を書くまでに、何ヶ月も、

あるいは1年以上も、かかることがあります。

まず、論文の内容をゼミで発表して、レベルを高めていきます。

その後、投稿先の学会で発表します。

学会で発表したあと、論文を投稿して査読を受けます。

査読には、かなりの時間がかかり、

何度か書き直しの要求もあります。

今回の投稿論文の抄録が届いたのは、

10月31日のハロウィンのお祭りが終わった翌日で、

使い終わった飾りのかぼちゃが、

店頭から引き揚げられた頃です。

採択されれば良い方で、修正後、

不採択になることもあります。

採択があると、その後、学会誌に目出度く掲載されることになります。

こうなると、論文作成から数えて、象の妊娠のように、

生まれるまでは1年以上もかかることが通例です。

今回の論文の概要は、経営トップが経営戦略を遂行するときに、

経営戦略に関わる従業員へ、

経営トップの描く経営理念浸透が、

経営戦略の成果にどのような影響を及ぼすか、

を明らかにしました。

仮説検証のストーリーは、

経営トップの描く経営戦略の経営理念は、

浸透施策を通じて浸透し、

従業員の浸透度を高め、

浸透度の高まりは、

経営理念の浸透効果につながっていることを検証しました。

事例となるのは、メニコンのメルスプランです。

メニコンの社員の方に、2007年と、2012年に、

アンケート調査を行い、メルスプランを遂行するうちに、

社員の皆さんに、

どのような意識の変化が起きているのかを、調査しました。

仮説の通り、経営戦略が長期的に進行していくと、

経営戦略のもつ理念が社員に浸透していき、

その結果、意識が高まり、

経営成果にも影響していることが、

分析の結果分かりました。

浸透モデルは、共分散構造分析で行っています。

2012年の経営理念の浸透モデルと、

2007年の経営理念の浸透モデルを対比してみると、

仕事観が高まっていることが明らかになりました。

経営戦略遂行の時間軸を置いて、

長期的な財務データを、

経営戦略の成果として用いた分析を行い、

経営理念浸透と、

経営戦略の成果の関係について実証研究を行いました。

経営理念浸透施策を長年行うことで、

経営理念の浸透が、

経営戦略の成果だけでなく、

従業員の仕事観に変化を起こして、

経営理念の浸透効果に繋がっていることが明らかになりました。

2014年11月1日(土)