角倉了以の別邸を今に伝える、星のや京都の宿です。

小倉山の近く、大堰川の流れる紅葉に囲まれた屋敷に、近くのお寺から、入相の鐘の音が聞こえます。 京都 (4)

嵐山の渡月橋から、星のやの船着き場に船が着いて、上陸です。船着き場には、星のやの行灯が、ここは星のや京都専用の船着き場であることを示しています。

出迎えの星のやの社員の方は、お二人のお写真を撮りましょうかと、気を利かせてくれました。

向こうの方に、今日泊まる星のや京都の宿が、大堰川の川波に沿って佇んでいます。

少し川に反り出ていて、やや不安定な感じです。

この川で、鮎の鵜飼が出来るのですから、川の水は清流です。

船着き場の辺りは、岩肌がむき出た、ごつごつとした岩場です。

星のやの社員の出迎えを受けて、これから星のや京都の宿に向かいます。

周りは紅葉が沢山見受けられます。嵐山自体、おおかたの木が紅葉のようで、これなら11月になって気温が冷え込んでくれば、きっと紅葉が素晴らしいはずです。

星のや京都は、元々のお屋敷は江戸時代に、角倉了以の別邸だったそうです。

角倉了以は、琵琶湖疏水の設計者である田辺朔郎と共に「水運の父」として有名です。

星のや京都は、この庭園のような別邸を使って、星のやの野望で、旅館を始めたのは、およそ5年くらい前からだそうです。

雨に濡れて、植木の葉はしずくを含んだようで、とても綺麗です。

宿は、一つ一つが別棟になっています。

沢山の方の場合は、2階建ての少し大きな建物が用意されています。

お忍び客には都合の良いように、一戸が独立した建物で、泊まり客同士は顔を合わせることがあまりありません。

まるで、どこかの田舎の旧家を訪れるような、感じになります。庭の手入れ、庭木の手入れ、通路の手入れなどは、隅々にまでよく手がかけられています。

2014年10月5日(日)