マラッカの東インド会社跡を見て、現代でも収益を日本に還元しないで、本国に送金する外国企業を連想します。マレーシア旅行記(20)
世界文化遺産に登録された、イギリスの植民地時代の文化財を見ました。 マレーシア旅行記(20)
マラッカに来て驚いたのは、日本文化の浸透と、日本文化のコピーです。輪タクにも、お店のシャッターにも、ハローキティーが気ままに利用されています。
派手な輪タクが走っています。
ハローキティの絵が描かれているシャッターです。本物のキティに比べて、目が小さく、リボンが水玉模様で、胴体の部分が大きく、ちょっと怪しいですが、はっきり「HELLO KITTY」と、大書されていました。
椰水、ココナッツジュースの露店です。飲みたいけれど、味わってみたいけれど、旅の途中の生水は、御法度です。
観光客がひときわ多く集まっている場所がありました。この地域は、世界遺産に登録された地域です。
オランダ広場です。赤土の煉瓦の建物が並んでいます。オランダ統治時代の1753年に建造されたキリスト教会がシンボルになっています。
観光案内所もあり、名物のトライショーが集まるマラッカ観光の拠点地です。華やかな輪タクが列を作っています。
こちらの噴水を中心に、教会や時計台、旧総督邸など、オランダ時代の建物が並んでいます。噴水の前にSUMさんは立ち止まり、「あれが東インド会社の本社です。」と、古い建物を指さして、示してくれました。
東インド会社といえば、イギリスが、インドから搾取を続けてきた会社です。現代では、コンタクトレンズの外資企業が、日本で得た収益を、ほとんど日本に還元することなく、本国にドルで送金してしまうビジネスのやりかたを、松葉博雄は、「まるで東インド会社だ」と例えて言うことがあります。
キリスト教会は、1753年に完成した、オランダ建築の代表例とされる木造のプロテスタント教会だそうです。
キリスト教会の隣に建つ旧総督邸は、今はマラッカの歴史博物館となっています。歴史を伝えるような、民族博物館「スタダイス」もあります。
「スタダイス」は、オランダ語で「議事堂・市役所」の意味で、1650年にオランダ総督の公邸として建てられ、現在はマラッカの歴史を伝える博物館になっています。
邸宅の前には、観光客用に、沢山の土産物屋が並んでいます。
ガイドのSUMさんは、時間を気にしながら急いでいます。東インド会社の歴史的な建物を、ゆっくり鑑賞する時間もなく急ぎ、SUMさんについていきます。
少し観光客が少なくなった場所が、これから上る、丘の上にある教会に上る階段です。階段の周りは輪タクが上れないので、階段からは、歩く人だけです。
2014年3月16日(日)