平穏が一番です。変化のあるマレーシア料理から、平穏な和食に戻ります。
毎日毎日和食を食べていると、もっと変わった物が食べたくなります。変わった物を食べ続けると、今度は平穏な和食が良いことに気がつきます。
マレーシア旅行から帰って、食べたくなったのは和食です。そういうわけで、今朝は奧さんが和食を用意してくれました。
お馴染みの塩鮭です。塩鮭の頭の部分を、箸でほじくりながら、少しずつ食べ進んでいきます。大きな頭なので、一日に一度で食べてしまうと、かなりの塩分量なので、これから3~4日かけて、ぼちぼち食べ進んでいきます。
マレーシアでの料理は、現地の料理の中に、中国系の料理がたくさんあったので、特に食べられない料理はありませんでした。しかし、無かったのは、日本の味のお味噌汁です。
ある有名な文化人が、海外に行って欲しくなる食べ物として、塩鮭と、お味噌汁を挙げていましたが、松葉博雄も同意見です。
塩鮭の頭は大きくて、しっかり焼くには、時間がかかります。その為、表の方は鮭の皮が少し黒っぽく焼けただれてしまって、料理をした奧さんから見ると、この黒こげは写真に写してブログに掲載して欲しくない鮭の姿です。
大根をすり下ろして、ちりめんをのせて、少しお醤油をかけ、ゆずをしぼって、大根おろしにかけると一層の風味が湧いてきます。
播磨灘に春が来ると、神戸や明石、播州では、イカナゴの釘炊きを各家でつくります。今日のイカナゴは、家庭で作ったイカナゴではなく、明石のお店で買ったイカナゴです。
まだ、イカナゴのサイズが小さいので、かなり解禁直後のイカナゴであることが分かります。
マレーシアに行って、赤道に近い直射日光を頭で受けたので、少し頭がふらふらしているかもしれません。それを冷ますために、かなり真面目な梅干しを頂きます。
箸で梅干しの果肉を分割して、ご飯に乗せて食べてみると、たちまち口の中に酸っぱさが広がってきました。これなどは、眠たいときのドライブに、ピッタリ目が覚めるような酸っぱさです。
マレーシアの友人にも、お土産に持って行ったゆかりです。このゆかりは、小さくつまんで、ご飯の上にぱらぱらっとかけると、ご飯の味がかわるほど、効果的な味を創ってくれます。買ったところは、綾部山梅林の売店です。
健康の基は、ジュースです。このジュースは、お庭の八朔を使っています。八朔と、人参と、林檎で創った美味しいジュースです。
炊きたての白いご飯は、東南アジア一帯で見られる、タイのお米とは、随分と味が違います。マレーシアで食べたご飯は、細長く、ぱさぱさとしたタイ米でした。
こうして帰国後の朝食は、健康的な美味しい日本食で、マレーシア旅行で少し高ぶったお腹の中を、これまでの和食へと、落ち着かせてくれる役割をしています。
毎日毎日、同じ事をしていると、人間は飽きてくる物です。平穏な時には変化を求めます。しかし、変化が生活環境を脅かすほどの今のロシアが、クリミアを編入するような、大きな変化になれば、今度は平穏を求める気持ちが、高まってきます。
このように、変化の後には、平穏が幸せを作る事が分かってきます。今朝の和食は、マレーシア料理で変化した、ややお腹の調子が高ぶった状態を沈めるために、ぴったりの和食でした。
2014年3月19日(水)