四国霊場第二十一番太龍寺で見た暖簾には、5つの心の教えがありました。
「ハイ」という素直な心 すみませんと言う反省の心 おかげさまでという謙虚な心 させて頂きますという奉仕の心 有難うございますという感謝の心 の5つの心です。 徳島ツアー(7)
太龍寺参拝の続きです。ロープウェイの発車時間まで、約1時間あります。どのくらい太龍寺が広いのか、太龍寺近郊案内図を見てみると、近くにも訪れたい場所がたくさんあります。
今年は、四国霊場開創1200年の年と言われています。そして来年は、高野山開創1200年と、お大師様に縁の深い年が続きます。
不思議に思うのは、四国を回ると、こちらもあちらも、あそこも、たくさんの場所を、弘法大師が開いたという伝承があります。お寺だけではなく、灌漑用の池もそうです。わずかな期間に大きな工事を、いくつも成し遂げています。
信じられないほど超人的な、工事量です。
雪の境内に、ひっそりと立っている、看板にはこう書かれています。
太龍寺
当山は、舎心山常住院太龍寺と称し四国霊場八十八ヶ所の、第二十一番札所で、古来より「西の高野」と呼ばれている。
弘法大師二十四歳の時の著作として有名な”三教指帰”(さんごうしいき)に『十九歳の時 阿国大瀧嶽に登り 虚空蔵求聞持の法を修めし・・・』とあり、境内より南西方向へ六百米の”南の舎心”が正に大師御修業の史跡である。
青年時の大師の思想形成に多大な影響を及ぼした当山は、大師信仰の歴史の中で重要な位置を占めている。
四国のみち 環境庁 徳島県
1200年前に太龍寺の基礎が創られ、その後、弘法大師に帰依した施主達が、次々とお堂や塔を継ぎ足していったようです。
松葉博雄の奥さんは、寒い寒いを連発しています。
確かに凍えるような寒さです。このような寒い霊場で、修行僧は、毎日どんな厳しい朝を迎えているのでしょうか。
これまで訪れた高野山や永平寺など、寒いところの修行場は、朝の寒さとの戦いのようでした。
一巡すると、先ほどのロープウェイ駅に着きました。駅の中では、よくお参りして下さいました、と、温かいきのこ茶の、無料サービスを頂きました。松茸の香りもするそうです。
この店番のお嬢さんに尋ねてみました。
「夜になると、この駅は、無人になるのですか?」
「そうです、無人になります。」
「最終便の5時に乗り遅れたら、この駅舎で、朝まで待つのですか?」
「いえいえ、臨時便で下の駅までお送りします。」
「どうしてここに勤めるようになったのですか?」
「ハローワークで紹介されました。」
「いつの時期が一番混み合うのですか?」
「3月からです。団体の予約客が続きます。」
と、まあこんな話を聞きながら、次のロープウェイの発車時間まで、過ごしました。
2014年2月20日(木)